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騙し騙される僕と彼女との関係。

作者: 七瀬







“僕と彼女との関係”



騙し騙される僕と彼女。

僕の彼女は、どうしようもなく【嘘つきだ!】

僕を金ずるの男だと思っている。

僕も彼女にはめっきり甘い。

彼女の話す事が、“噓”だと分かっていても彼女を信じて

お金を渡してしまう。





・・・ただ? 僕は“浮気癖の強い男だ!”

彼女に隠す事なく、平気で浮気を繰り返す。

勿論! “世界で一番好きなのは彼女”なのだけど。

浮気癖だけは、どうしても治らない。

これは一生付き合っていかないといけない病気だと僕は思っている。

彼女に渡すお金も、“浮気相手から受け取ったお金が多い。”

僕との浮気に満足してくれておまけにお金までくれる女の子達。




それなのに、僕の彼女は浮気を絶対に許してくれていない。

自分だって! 嘘つきなくせに、自分の事は棚に上げて僕に怒りまくる

彼女に僕は納得できないでいる。




『昨日は何処に行ってたのよ!』

『“知り合いの所だよ。”』

『“新しい女の所って言えばいいじゃない!”』

『・・・まあ、そうとも言うな。』

『ちょっとは、浮気してきた事を隠したら?』

『なんで?』

『私一応、“彼女”なんだけど!』

『【彼女】だから、素直に浮気してきた事を話してるんだよ。』

『もういい加減にしてよ!』

『でも? 僕が浮気して来なかったら? お金を僕から貰えないよ。』

『なんでよ!』

『“浮気相手から貰うお金を渡してるからだよ”』

『それって! 自慢してんの?』

『自慢とかじゃなくて、本当の事じゃん!』

『じゃあー汗水たらして、航大が働けばいい話じゃん!』

『そんなにお金を貰えないだろう! どんだけ千歌にお金を渡してると

思ってんだよ!』

『何がよ!』

『1万や2万の話じゃないだろう!』

『何よ! 彼女が困ってる時は彼氏なら助けてあげるのが当たり前じゃない!』

『勝手な事言うなよ。』

『それより、“浮気癖治す気ないの?”』

『・・・さあね、難しい質問しないでくれる?』

『取りあえずは、航大と別れる気はないけど、浮気を許す気なんか

まったく私はないんだからね!』

『僕だって! 千歌にお金を渡すのをやめたんだけど!』

『その時は、“私達が別れる時かもね。”』

『卑怯者!』

『そっちこそ、浮気者!』






僕と彼女は、お互い顔を合わせれば喧嘩ばかりなのに絶対に別れない。

お互い居心地の良い存在だと分かってるからだろう。

僕は彼女を愛しているし彼女も僕を愛している事を僕は知っている。

騙し騙される僕と彼女との関係は、傍から見たら? 理解できない事ばかり

だろうが、僕と彼女の間ではちゃんと成立している。







・・・そして、今日も僕は彼女に嘘をつかれてお金を5万も彼女に渡した。

僕は前の日に浮気相手からちょうど5万円を貰っていたところだった。

持ちつ持たれつ、こんな僕と彼女との関係はこれからも続けていくのだろう。




最後までお読みいただきありがとうございます。

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