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天下動乱~日ノ本統一~  作者: 中村竜野
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天下動乱1話

 世は平成2xxx年。日ノ本全土は、戦火にまみれており、治安もひどくなっていた。そこで立ち上がった大名達が、各都道府県を力で統一し、足利学園の名において一時の平和を得た。

 しかし、その数年後、帝国学園の登場に瞬く間に東京を制圧。そして、茨城、栃木、埼玉と勢力家につけてしまった。その、状況を見ていた、野心家の反足利勢力も独立し、全国がまた混乱と恐怖の戦火へとなってしまった。

 人々は不安でいるなか、一人の男はあくびをしながら学校へと登校していた。この男の名前は仁田信助(にったしんすけ)と言う。転校して、初めて学校へと向かっていた。


信助『ふぁぁぁん。ハァー何でこんな日に学校に登校しなきゃなんないかなー。意味がわかんねーよ。つうか、今全国の学校同士が戦争し合ってんのに何で、普通に勉強とかしてんだよ。バカじゃねーの?(笑)』


 新田信助は、独り言をぶつぶついいながら、学校に向かっていった。曲がり角を曲がると、新田信助は学校を一瞥した瞬間、口を開けたまま、驚愕の顔をしてしまった。

 何故なら、門の前には剣(偽物だと思うが)を帯刀した生徒が5人おり、登校してきている生徒たちの監視をしているようにみえる。その他にも、塀等は有刺鉄線をつけており塹壕なども中にみえる。あたかも戦争でもしてるかのような感じだ。

 それでも、立ち止まるわけには行かずに、他の生徒達と同じように普通に入ろうとしたら、一人の男に声をかけられた。


男1『おい。そこの身だしなみがだらしないやつ、止まれ。見たことないが、ここの生徒か?』

信助『まあ、転校初日だし、今日から生徒になるかな。』

男1『転校?そんなのは聞いてねーな。もしかして、どっかの間者じゃねーだろうな?ちょっと、こっちにきてもらおうか。』

信助『あいにく、母からは、知らない人にはついていくなって言われててそれは無理だわー。』

男1『何だと?正体を現したな。お前ら、あいつを捕まえろ!』


 今まで、遠くの方で傍観を決めていた4人が一斉にきた。剣は抜いてないが、殺気だっている。


信助(おいおい。あいつら俺を殺すきじゃねーだろーな。なんか、やべぇな)

男2『すまないが、そのまま抵抗せずにしてもらえませんか?抵抗されると五体満足じゃすみませんので。』

信助『俺がなにしたってんだよ(笑)和解しよーぜ。もしできないって言うのなら、こちらにも考えがあるだがなー。』

男1『こいつなめやがって!お前ら痛め付けてやれ!』

男2『やれやれ。悪く思うなよ!』


 流石に剣は出してないが、本気で殴りかかってきた。このままでは、まずいと思い、体を上手く反らし避けた。


男2『何!?』

信助『すまないな!おたくが悪いんだぜ?ふん!』


 避けた瞬間、殴ってきた腕を掴んでそのまま背負い投げした。


男2『がっ!ゲホゲホっ!』

男1『やはりな!普通の奴はそんなことできるわけねぇ!お前ら全員で行け!あと、剣の使用も許可する!』

男3.4.5『はっ!』


 3人の男が剣を取りだし、こちらに構えた。さっき、背負い投げした男も地面に落ちていた剣を拾い構えた。


信助(あれ?これはやばくない?なにかないとこれはきつ......ん?)

男達『うおおお!』


 信助は、地面に落ちていた物を拾い、とっさにしゃがんだ。男達は、突っ込んできたのでそのまま止まれず、自分達で打ち合いをしてしまった。それを瞬間に、足払い。そして、近くにいた一人を首筋に手刀をし、気絶させ、もう一人を思い切り、みぞおちを殴った。


信助(よし。これ二人は片付けたな。あと、二人とあそこでしきってる奴だけだな)

男4『こ、こいつ!強すぎる』

男5『おい、俺らだけで勝てるのか?......』

男1『おいてめえら!やる気あるのか!相手は一人なんだぞ!とっととやれ!』

男達『はっはい!え?』


 信助は、話している間に男二人の間に入り込んみ一人を肘で思い切り、みぞに。もう一人は、剣で斬りつけてきたが、寸前で先ほど拾った、帯刀で受け流し、回し蹴りで、吹き飛ばした。


男4『うそ......だろ.......。』

男5『......。』

信助『おっすまんな。そちらさんが、最初にきたから、手加減できなかったわー。すまないねー(笑)』

男1『てめぇ!生きて帰れると思うなよ!絶対、つぶ』

?『そこまでです!もうやめなさい!』


 一人の女生徒が早足できた。そして、男の方により、手を高くあげたと思ったら、パンっと大きな音を立てた。


?『武之(たけゆき)!なにをしているんですか!その生徒は今日来たばかりの転校生ですよ!怪我何てしたらどう責任をとるとおもってるんですか!』

武之『天宮(あまみや)姉さん!こ、こいつ間者だと思った』

天宮『こんな学園に間者なんてくるはずがありませんよ!何のメリットがあるんですか!』

武之『ひぃっ!』

信助(あれが、天宮か。この学園の四天剣聖の一人か。噂は聞いていたが、予想以上に美人だな)


 しっとりとした腰まである黒髪でありながら、明るく輝くエメラルドした目をしており、このまま見ていられるのなら、ずっとみていたいと感じてしまった。 


信助(ふっ。何を考えているんだろうな。俺にはそんな資格はないのに) 

天宮『新田信助さんですか?すみません。私の部下が迷惑かけましたね。お怪我とかなされていませんか?そしたら......。』

信助『俺は、大丈夫だよ。それよりも、彼らの治療をしてくれ。結構強めにやったから怪我してるかもしれないからな』

天宮『そちらに関しては大丈夫です。ありがとうございますね。それじゃあ、参りましょうか。武之あとは、任せましたよ。』

武之『ちっ。わかった。姉さん』


 武之は俺の方を人にらみするとかそそくさと、倒れた生徒の看病を始めた。俺も天宮さんに連れられ、その場から立ち去った。

 

天宮『自己紹介が遅れました。私の名前は天宮鈴音といいます。よろしくおねがいします。』

信助『天宮さんねー。これからどこいくの?』

天宮『学園室で、会ってほしい人がいるのできてください。』

信助『学園室ってことは、学園長ってことか?』

天宮『あってみればわかります。あっ、着きました。どうぞ、中に入ってください。』


 天宮さんが開いてくれた扉を入ると、明らかに高級感が漂う椅子に座っていた。本人は窓の外を見ているため、顔がわからないが、髪が長くよく手入れがされているので、女の子だと判断した。


天宮『会長。転校生を連れてきました。』

会長『ご苦労様』


 会長と呼ばれた女の子はこちらに向いて、立ち上がった。顔立ちは幼いような顔立ちで、小学生と言われても信じてしまいそうなぐらいだった。俺は、慌てて彼女に近づいた。


信助『君!駄目だよ?ここは、高校だから君みたいな子供は、小学校に通わないと』

会長『天宮。この男を斬り捨てなさい!斬ったら焼却炉に入れて、すみになるまでもやしつくしてやって、そして畑にその炭をまいてやるんだから!!』

天宮『信助さん?一応これでもこの笠繁花園(かさしげはなぞの)学園の生徒会長兼学園長ですから』

会長『そうよ!私は、鷹美里美(たかみさとみ)よ!この学園で一番偉いんだから。』

信助『まあ、胸は無さそうだけどな(笑)』

鷹美『殺す......』


 流石にこれ以上怒らせるととんでもないことになりそうなのでやめた。だが、ここで、ひとつききたくなったことがあった。


信助『てか、何で呼ばれたんだ?普通は職員室行って先生に挨拶して教室行くんじゃないのか?』

鷹美『普通はそうよ。でも、貴方にはきいておきたいことがあるのよ。この学園に居たいのならちゃんと答えてちょうだい』


 鷹美は、さっきとはうって変わって真剣な表情で俺の方を向いた。


信助『なんだ?俺は、ただの』

鷹美『帝国学園のno.3。何であなたみたいな、エリート幹部様が群馬県のさらに辺境のこの学園に訪れるなんて、どういうつもりできたの?早く答えなさい。』

天宮『なっ!あの帝国学園の幹部!そんなまさか』


 天宮は驚きながらも、腰に帯刀している剣に何時でも出せるように手を添えた。変な受け答えをすると斬られるの必須になってしまった。


信助『流石だな。四天剣聖の二人相手は両手に花だねー(笑)』

鷹美『その事も知ってるのね!群馬も帝国学園に下れって言うのね!そんなことは』

信助『まあ、俺は帝国学園から抜けたんだよ。だから、そんなに身構えないでくれよ』

天宮『それじゃあ、何のためにこの学園に来たんですか!』


 俺は、不適な笑みを笑った。そして一言。


信助『天下統一だよ』

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