甘い林檎
熟した林檎に歯を立てて
赤い舌で雫を舐めとって
その爽やかな甘い唇で
苦い世論語る貴方は矛盾だらけね
もっと単純に
愛の言葉囁いてよ
貴方だけの言葉で
林檎の滴りのような
甘い囁きを落として
一般論なんてどっちでもいいから
貴方だけの言葉で
貴方だけの想いを
青くてもいいから
欠けていてもいいから
ただ種は少ないほうがいい
含みなんて持たせないで
実るのを待ってなんていられない
言葉にならないと言うのなら
その唇でくちづけて
貴方が感じた艶やかな甘みを
私に移してさえくれれば
それでいいから