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4 架音
「大丈夫なのか?」
パーティーから退散して、部屋を借りたら伊織も付いて来たようだ。
「まぁ・・・身体弱いのは伊織も知ってるでしょ。」
僕の目線は寝ている有理亜の方だ。
(あの後歩いている途中で倒れたので心配してるんだろうけど。)
そして伊織の方に向いた。
「さてと・・・・有理亜をだしにするようで悪いけど、
対策だけど、どうするの?」
「そうだな・・・まだ幼稚部にも通ってないのだろう?
それならまだ・・・関わっていない分どうにかなる・・・」
「そうだね、まだ行けてないし・・・・」
「問題は中等部から・・・・いや高等部からか?」
「んー・・・ぎりぎり中等部からってところかな。」
この時僕は気づいていなかった妹が聞いてしまったことに・・・
「・・・問題はあのあさひ・・・どうしたの?」
「起きたのか?」
気付かなかったとは言え・・・ちょっとまだわからないで欲しかったな。