1.世界万物百科事典より抜粋
『アリステリア王国』
▼概要
漁業で潤う東の町・イーティシア、魔法科学が進んでいて技術が発展している西の町・ウェティシア、常に暖かい南国リゾート・サウティシア、農業や畜産が盛んな北の村・ノーティシアの東西南北四つの地方が王都センティシアを囲んでいる魔力と自然の恩恵を受けた豊かで活気のある国。
▼歴史
1280年前、この地を訪れた聖職者ディアブロ・アリステリアがこの地の多大な魔力の量と天然資源の豊富さに魅了され、アリステリア王国を建国し、自らが初代アリステリア国王となった。しかしこの地は東西南北それぞれに異界に通じた洞窟があり、しばしば異界から恐ろしい魔物がやって来て、村を襲い多くの人命を奪っているという大きな問題を抱えていた。日々魔物の脅威に怯えて暮らす人々を憂い、アリステリア国王が毎日神に加護を祈り続けていると魔物が現れた。その時勇者と名乗る者が現れその魔物を倒した。勇者には神に選ばれた証として首の後ろに『勇者の紋様』が刻まれており、神から『勇者の力』と呼ばれる特別な力を与えられていた。以来、彼は四つの地方、一つの都市を放浪し、現れる魔物達を次々と追い払った。
勇者の死後、勇者の紋様を持つものが再び現れ、それから今に至るまで、勇者は世代交代を繰り返し、魔物から国民を守り続けている。
勇者を神格化する流れのある一方で魔法科学と技術の町ウェスティシアを中心とした科学推進派は、神の意思次第という勇者降臨の不確定性を不安視し、ある一定の魔力以下のものが洞窟を通過することができなくなる魔道具・リミッターを作った。開発チームは「これでもう勇者に頼ることはない」と発表したが、リミッターの運用には強力な魔力が消費され、二年に一度、勇者の持つ強力な魔力に頼らざるを得ない結果となった。また魔物の襲来の回数は減ったが、逆に魔力の上限を超えた強力な魔物の襲撃は制限できず、勇者の力はまだまだ必要とされている。




