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復活

一方で、元々の宇宙空間に戻った、雪野達は、驚いた。

「あ、初代名誉会長。お帰りでしたか」

「この発展は、どうしたんだ?」

雪野、平水、加賀、宮崎の4名が作った、ワマラ社と言う企業は、彼らが出てくる直前に宇宙ステーションを作っていた。しかし、今では、銀河系外の宇宙にまで開拓が進んでいた。

「実は、あなた方がいなかった時に、変なエネルギーが来まして、それによって、さまざまなものが新たに生み出されていきました。その影響で、現在、ワマラ社が一人勝ちの状態です。人類統合会社は、現在も活動を続けています。ただ、銀河系の4分の3は、我が社が抑えています」

「そうか、それは良くやったが…」

「どうしましたか?」

「いや、社屋が新しくなっているから、どうしたんだと思ってな」

「ああ、本社なら、現在、ウラノス上にあります。あの社屋は、老朽化して、いったん建て直して、現在、内部改装中です」

「そうか、じゃあ、俺達が最初に会社を立てた時に使っていたアパートは?」

「そのままです。しかし、10年間、何をされていたんですか」

「ああ、ここにいなかった間か。神になるためにいろいろとやっていた」

「…え?今なんと?」

「正式に神になったんだ、俺達4人は」

「そんなことは、ないと思いますが…」

「じゃあ、証拠を見せよう。俺達が神ではないと思うもの、全員に対して、実演をする」

「いつできますか?」

「今すぐでも」


翌日、全世界に対して、再び復権する事がワマラ国連邦議会、雪野達がいた時にはワマラ国議会と呼ばれていた議会で決議された。その一方で、神であると言う決議は、証拠不十分として、否決された。その証拠として挙げられたのが、神の道具である、神器を見せる事だった。


この映像は、全宇宙中に放映された。そして、人類統合会社の3人の会長達、神と呼ばれている元々の社長も見ていた。

「我らが持っていない、神器を、彼らが持っているわけがない」

そう言う事だった。


「では、これより、神の証拠である、神器を見せます」

モニターの前には、雪野、平水、加賀、宮崎の4人が並んでいた。そして、それをCG無しであると言うことを示すために、ドームの真ん中でしていた。東京ドームみたいな大きさのドームのちょうど真ん中であった。後の調査で、この中継をしている局の視聴率が、100%だったと言う事が分かった。


最初に雪野が一歩前に出た。そして、右手を前に突き出し、光を形作った。その光が、次第にまとまり、ひとつの槍を作った。

「これが、俺の神器である、突神槍だ。見ての通り、こいつは、槍だ」

人々は、何も言わずにそれを見ていた。続いて、平水が出てきた。両手を出し、その上に平べったい物が出てきた。

「これが、僕の神器である、耐神盾(たいしんたて)。全ての攻撃を無力化する事が出来る上に、これ自身で相手を攻撃する事もできる」

次に、加賀が出てきた。

「私の神器は、この銃よ」

加賀は、上着の前を払い、腰に付けているホルスターから、銃を抜き取った。

神撃銃(しんげきじゅう)と呼ばれるの。敵よりも早く、攻撃をする事ができるのよ」

最後に、宮崎が出てきた。

「うちの神器は、これだ!」

勢い良く、右手の人差し指に何か光り輝くものがあった。

「特殊な指輪で、冠神輪(かんしんわ)と言う。魔法完全体よりも、さらに上の物質でできていて、この世界の物では、再現ができない」

その時、上から光が降りてきた。

「スタディン神!クシャトル神!」

二人が、彼らの元に降りてきた。それを見ていた人々は、彼らこそが、真実なる神だと確信した。人類統合会社にいた会長達は、最も恐れていた事が現実になったと思った。


「どうしてここに?」

雪野が聞いた。

「君達が、ちゃんと神器が出せるかどうかを確かめに。それと、ちょっと、気になる事があってね」

「気になる事?」

ドームの中は、歓声に包まれていた。彼らは、真実なる神を初めて見た事に感動していた。

「君達の力を少し借りたい。もうちょっとしたら、また来る事になると思う。そしたら、一緒に来て欲しい」

「分かりました。別に構わないよな」

雪野は、後ろにいた3人に聞いた。

「もちろんだ」

それを聞いて、スタディン神とクシャトル神は、再び戻っていった。

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