ほわっと。お茶碗。
「じゃ〜ぶじゃ〜ぶ気持ちいいなぁ〜♪」
「ふ〜んふ〜んるんっるんっるんっ♪」
朝食をお父さんとお母さんと食べ終わり、食器達を洗っていると、ご機嫌な歌声が聞こえてきた。笑。
私「ご機嫌だね〜。」
お茶碗「うん!今日も気持ちよく洗ってくれてありがとね!じゃぶじゃぶ楽しいね!毎日楽しいね!」
私「それは良かった。お茶碗が嬉しそうだと、こっちまで嬉しくなってくるよ。」
お茶碗「僕たち、毎日ちゃんと役に立ってる?」
私「もちろん!いつもおいしそうにご飯を彩ってくれてありがとう。」
お茶碗「良かったぁ!!その言葉を聞いたら、何だか元気が湧いてきたぞ!!」
私「ほう!そうですか!それは良かった!笑」
お茶碗「何も言われないと、僕たちも不安になってくるんだよ。」
私「そうなの?」
お茶碗「うん。みんな黙々と食べるでしょ。黙々と洗うでしょ。何考えてるかわかんないじゃん。」
私「あぁ、確かにそうかもね。自分のことあんまり話さないし、話さなくても分かるような気になったり、わかって欲しいって思っちゃってるかも。面倒くさがって。」
お茶碗「面倒くさいの?」
私「うん。自分が思ってること話すのって、面倒くさくない?」
お茶碗「そうかなぁ。話すとスッキリするし、楽しくなるし、ほっとするし、なんかほわっとするんだけどな。」
私「ほわっとするのか。笑。」
私「じゃあちょっと話してみようかな。」
お茶碗「うん、コツはね、何でもとにかく言ってみることだよ。今思った事を言ってみるの。どうせ言っても・・・とか、こんな事言っても・・・とか考えないでさ!」
私「でも何でもかんでも言ってたら相手も大変じゃない?」
お茶碗「そりゃそだね。そこは自分で調節しなきゃ!相手にも心があるってもんだ。心遣いだよ心遣い!」
私「心遣い?」
お茶碗「そう心遣い!相手の気持ちを思いやって心を込めて言うの。」
私「ほう。でも相手がもし聞いてくれなかったら?」
お茶碗「それは、その時の状況にもよるけど、忙しかったり聞ける状況じゃなかったのかもしれないし、その人の事情だってあるでしょ。それを思いやるのが、心遣いってぇもんじゃないのかい?」
私「なるほどなるほど。じゃあまず誰に言ったらいいかな?」
お茶碗「そりゃあ家族だ。」
私「ふむふむ。じゃあもしも・・」
お茶碗「もう、自分で考えて!そんなに色々言われたら僕、疲れちゃうよ!」
私「やっぱ疲れるんじゃん。笑。」
自分が今何を考えているかとか、自分のことを話すことって、今までしてこなかったな。こんな事言ったってどうせ・・・とか、面白くないし・・・とか、無駄だ・・・とか思って考え過ぎて言わないことばっかりだった。
でもそれじゃ駄目なのかもね。相手から見たら、その人が何を考えているのかわからないってなっちゃうよね。
お茶碗を疲れさせちゃったけど。笑。
心を遣う。相手を思いやる。まずは家族から。
ほわっとね。
お茶碗、やってみるよ。ありがとね。




