表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
物の声  作者: むく
9/40

ほわっと。お茶碗。

「じゃ〜ぶじゃ〜ぶ気持ちいいなぁ〜♪」

「ふ〜んふ〜んるんっるんっるんっ♪」


朝食をお父さんとお母さんと食べ終わり、食器達を洗っていると、ご機嫌な歌声が聞こえてきた。笑。


  私「ご機嫌だね〜。」

お茶碗「うん!今日も気持ちよく洗ってくれてありがとね!じゃぶじゃぶ楽しいね!毎日楽しいね!」

  私「それは良かった。お茶碗が嬉しそうだと、こっちまで嬉しくなってくるよ。」

お茶碗「僕たち、毎日ちゃんと役に立ってる?」

  私「もちろん!いつもおいしそうにご飯を彩ってくれてありがとう。」

お茶碗「良かったぁ!!その言葉を聞いたら、何だか元気が湧いてきたぞ!!」

  私「ほう!そうですか!それは良かった!笑」


お茶碗「何も言われないと、僕たちも不安になってくるんだよ。」

  私「そうなの?」

お茶碗「うん。みんな黙々と食べるでしょ。黙々と洗うでしょ。何考えてるかわかんないじゃん。」

  私「あぁ、確かにそうかもね。自分のことあんまり話さないし、話さなくても分かるような気になったり、わかって欲しいって思っちゃってるかも。面倒くさがって。」

お茶碗「面倒くさいの?」

  私「うん。自分が思ってること話すのって、面倒くさくない?」

お茶碗「そうかなぁ。話すとスッキリするし、楽しくなるし、ほっとするし、なんかほわっとするんだけどな。」

  私「ほわっとするのか。笑。」

  私「じゃあちょっと話してみようかな。」


お茶碗「うん、コツはね、何でもとにかく言ってみることだよ。今思った事を言ってみるの。どうせ言っても・・・とか、こんな事言っても・・・とか考えないでさ!」

  私「でも何でもかんでも言ってたら相手も大変じゃない?」

お茶碗「そりゃそだね。そこは自分で調節しなきゃ!相手にも心があるってもんだ。心遣いだよ心遣い!」

  私「心遣い?」

お茶碗「そう心遣い!相手の気持ちを思いやって心を込めて言うの。」

  私「ほう。でも相手がもし聞いてくれなかったら?」

お茶碗「それは、その時の状況にもよるけど、忙しかったり聞ける状況じゃなかったのかもしれないし、その人の事情だってあるでしょ。それを思いやるのが、心遣いってぇもんじゃないのかい?」

  私「なるほどなるほど。じゃあまず誰に言ったらいいかな?」

お茶碗「そりゃあ家族だ。」

  私「ふむふむ。じゃあもしも・・」

お茶碗「もう、自分で考えて!そんなに色々言われたら僕、疲れちゃうよ!」



  私「やっぱ疲れるんじゃん。笑。」


自分が今何を考えているかとか、自分のことを話すことって、今までしてこなかったな。こんな事言ったってどうせ・・・とか、面白くないし・・・とか、無駄だ・・・とか思って考え過ぎて言わないことばっかりだった。

でもそれじゃ駄目なのかもね。相手から見たら、その人が何を考えているのかわからないってなっちゃうよね。


お茶碗を疲れさせちゃったけど。笑。

心を遣う。相手を思いやる。まずは家族から。


ほわっとね。


お茶碗、やってみるよ。ありがとね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ