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物の声  作者: むく
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毛糸

編み物がしたくなって、毛糸を買いました。

ただ今、かぎ針編の練習中。

編み物とは、実に奥深いものです。


毛糸「今日も今日とて編み編みしておりますな。」

 私「はい。編み編みしておりますよぉ。」

毛糸「編み物って、落ち着くよね。」

 私「うん、すっごく落ち着く。精神が安定してくる気がするよ。」

毛糸「精神安定剤ね。」

 私「そだね。ありがたいことです。」

毛糸「なんかさ、毎日楽しそうだよね。」

 私「そう?確かに毎日が楽しくて幸せよ。」

毛糸「ほんと。それを聞いて安心したわ。具体的には何が幸せなのかしら?」

 私「そうね〜。お父さんとお母さんとおしゃべりするのが楽しいね。」

毛糸「いいわねおしゃべり。それまた精神安定剤よね。どんなこと話すの?」

 私「たわいもないことだよ。でもそういう時間が幸せだなぁ〜って、思えるようになってきたんだよね。」

毛糸「そうなの。それこそが幸せってことよね。最近じゃあタイパ?っていう言葉をよく聞くけど、それってなんなのかしら?」

 私「確かによく聞くよね。そういえばうちのお兄ちゃんも、タイパタイパってよく言ってるよ。朝ごはんもタイパっていいながら、ご飯にふりかけだけ、とかやってる。」

毛糸「まあそうなの!?それはちょっと大変ね。生きづらくないのかしら。」

 私「うん、そうだよね・・・。でも、世の中の人達はそうやって頑張ってるんだろうね。生きづらいだろうね。」

毛糸「きっと、どうやって生きたらいいのかが皆んな分からないのね。」


 私「どうやって生きたらいいのか?」


毛糸「そう。分からないから、皆んな無理してしまうのよ。分からないんだから、しょうがないことよ。だって、何をお手本にしたらいいのか分からないんだから。」

 私「うん、どうしたら幸せになれるのか、確かに分からないかも。」

毛糸「そうでしょ。分からないんだから、当たり前よ。」

 私「じゃあ、どうしたらいいの?」


毛糸「知ればいいのよ。どうしたら幸せになれるのか。」


 私「どうやって?それはどこに載ってるの?」


毛糸「それはね、編み物をしているとじわじわ分かってくるわよ。」


 私「・・・」


毛糸「なによ。その反応は。」


私「いや、分かったような分からないような、全然分からないような、何ともモヤモヤする答えだったもんで・・・。」


毛糸「幸せなんてそんなもんよ。」


 私「はあ。なるほど。勉強になります。笑。」



どうしたら幸せになれるのか、全然よく分からなかったけど(笑)私は坦々と、編み物をすることにしよう。


坦々と編み物を編み進めるように、何か特別なことをしなくても、自然に、その人らしく毎日を坦々と過ごせば、その先に幸せは繋がっていくのかもな。


皆んなもっとホッとしていいんだよ。


安心していいんだよ。


世の中には優しい人ばっかりだし、楽しいことばっかり。


ゆっくり生きよう。


おしゃべりしよう。


ご飯を食べよう。


何だかお腹が空いてきた(笑)。

昨日の晩御飯はカツオのタタキだったな。

今日は鶏団子鍋だ!

お相撲を見ながら鶏団子鍋。うちのいつもの晩御飯。楽しみ楽しみ。

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