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物の声  作者: むく
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年賀状

もう師走。みんなの慌しい気持ちが伝わってきて、私も段々ソワソワしてきました。

年賀状も出さないとな。年賀状といっても、最近はLINEで済ませてしまう人が多くて、私の知り合いも年賀状じまいをする人が増えました。

そんな私も今年年賀状を出す人は、何と1人!

郵便局で年賀状を買ってきたので、書くとするか。


年賀状「今年も終わりますねぇ。」

  私「終わるね〜。」

年賀状「どうでした?今年。」

  私「そうだね〜、今年は変化の年だったかなぁ・・・。」

年賀状「変化の年ですか。どんな風に変化した?」

  私「やっぱり体調変化ですかね。健康の大切さを痛感させられる1年でしたわ。」

年賀状「そうなんだ。大変な1年だったみたいだね。」

  私「そうなんだよ。年賀状はどうだった?」

年賀状「今年は年賀状じまいというものをする人が多いみたいだね・・・。」

  私「そ、そうだね・・・。なんかLINEとかメールとかで済ませちゃう人が増えてきたみたいだよね・・・。で、でも、私は残すべきだと思うんだよね、年賀状という文化をさ!」

年賀状「・・・。いいよ、無理して励ましてくれなくてもさ。君だって1枚しか書いていないじゃないか。」

  私「ごめん・・・。」


年賀状「そういう時代になったってことさ。現実を受け止めるよ。」

  私「元気出して!年賀状の良さを分かってくれる人は絶対いるから!私も年賀状のこと、もっと大切にするから!もっと気楽に考えよう!」


年賀状「そだね・・・。落ち込んでいてもしょうがないよね!変化していくことは、自然な事なんだから!もっとポジティブに捉えてみるよ!」

  私「そうそう!ポジティブにね!」

年賀状「さりげなく、たんたんと生きることが大切らしいよ。押し付けがましくなっちゃいけないんだって。」

  私「そうか・・・。どうしても、自分の考えを押し付けちゃう事が多いもんね。私も気をつけよう。」

年賀状「僕も押し付けがましいのかな・・・。僕なんていない方がいいのかな・・・。」

  私「そんな事ないってば(笑)!ほら、この前コマーシャルでも年賀状のことやってたし!」

年賀状「えっ、そうなの?」

  私「うん、年賀状のこと、すごく良く言ってたよ!」

年賀状「どんな風に?」

  私「なんか、今年の年賀状は、まるっと楽しよう!的な感じのコマーシャルだったかな・・・。」

年賀状「楽って・・・。それって僕がすごく面倒な奴みたいじゃないか・・・。」


  私「えっ・・・。」


年賀状「もういいよ・・・。君にこんな事言ってもしょうがないよね・・・。僕の問題なんだから・・・。」


  私「私は好きなんだよ!!年賀状!!」


年賀状「!?」


  私「私が好きなだけじゃダメなの?世の中の人全員が好きじゃなきゃダメなのかい?」


年賀状「・・・。僕が間違ってた。君の言うとおりだよ。誰か1人でも、僕のことを好きでいてくれれば、それは幸せなことだよね!僕はこのままでいいんだ!」

  私「そうだ!年賀状はそのままでいいんだ!」

年賀状「ありがとう!僕、新しい年も、頑張るよ!!」


年賀状が元気を取り戻してくれた(笑)。


誰か1人でも、自分のことを応援してくれたり、好きでいてくれたら、それで十分。


目の前にいる誰か1人を、笑顔にさせられる人になりたいな。


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