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物の声  作者: むく
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バナナ

今日はどこのスーパーがお安いかなぁ〜♪

仕事を辞めてからというもの、お父さんとお母さんと一緒に近所のスーパーに買い物に行くことが楽しみとなり、お買い得な物を広告でチェックすることが日課となりました(笑)。

おっ、今日はヨークベニマルでバナナが安いぞ。キッチンにまだ余ってるバナナがあったけど、安いから買ってこないとね。


バナナ「おいおい、まだ俺様がいるだろぉ。」

  私「ごめんごめん、近所のスーパーで安売りしてるからさ〜。買ってこないと。」

バナナ「安いからって買うのか?それで俺様が腐っちまったらどう責任をとってくれるんだい!?」

  私「責任って・・・大げさだなぁ〜。」

バナナ「大げさなもんかい!重要な事だろ!」

  私「まあね〜・・・確かにいつもバナナ買い過ぎて、前に買っておいたやつ腐らせちゃうんだよね・・・。」

バナナ「俺は食べてもらえればそれでいいけどな。安いからって買う、その感覚が気に食わん。」

  私「はぁい。じゃあ買わないよぉ。」

バナナ「別に買うなと言ってるわけじゃないんだぜ、気持ちの問題なんだってばよぉ。」

  私「へぇ〜い。分かりましたぁ。」

バナナ「お前、本当に分かってんのか⁈何だその反抗的な返事は!」

  私「すみましぇ〜ん。気をつけま〜す。」

バナナ「お前!全然反省してないだろ!ふざけてるだろ!このやろう!もう怒ったぞ!俺様だって、怒る時は怒るんだからな!覚悟しろよ!」


そう言って怒り心頭のバナナは、突然入っていた籠の中から飛び出し、床に落っこちた。


  私「そんなバナナ!」


バナナ「・・・」


  私「・・・・・・。」


バナナ「うん・・・。そんなバナナ・・・な・・・。」


私は自分で言ってしまった事に少し後悔をしながら、床に落ちたバナナを拾い上げ、籠の中に戻した。


このなんとも言えない恥ずかしい空間から逃れるため、私は買い物に行くことにした。(笑)。



バナナは、安いからっていう理由だけで買うなって言ってたんだよね。それはそうだな。


毎日色んな広告とかでお安いものが出てるから、ついつい必要ない物まで買っちゃうけど、必要な物を、必要な時に買うようにしないと、一つ一つの物の心が生きないよね。


誰だって必要とされたいし、あなたが必要だから欲しいって言ってもらいたい。

お互いに必要とされれば、大切にするし、そこには思いが込められていく。


この世界にある物には、全てに心がある。


一人一人、一つ一つと丁寧に向き合うことが大切なのかなぁと、感じる一時をいただきました。


バナナが身体を張って、籠から飛び出してまで伝えたかった事だから(笑)、ちゃんと実践します。

買い物に行く前に、バナナを一本食べていこうかな。




バナナ「そんなバナナ・・・ね・・・。」



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