どんどん聞こえる物達の声
鏡の声が聞こえるようになってから、私の身の回りの物達がどんどん話しかけてくるようになり、最初はものすごく戸惑ったけれど、そんな日常にも段々慣れてきた(笑)。
そして物達と話していると、何だかハッとすることがたくさんあって、毎日がとてもワクワクし始めた。
「はぁ〜・・・」
トイレに入っていたら、どこからか重たいため息が聞こえてきた。
私「どこ?誰?」
それは私の後ろの方からだったので、後ろを振り返ると、トイレタンクの上についてる「手洗い管」の声だった。
手洗い管「モヤモヤする」
私「どした?何でモヤモヤする?」
手洗い管「ピッカピカになりたいねん」
私「何で関西弁?笑」
手洗い管「ちょっと磨いてみてくれへん?」
私「へ?」
手洗い管「ちょっとでええねんけど」
私「わかった」
私は言われた通り、手洗い管をアルコールペーパーでちょっとだけ拭いてあげた。すると少し艶が出てきたけど、まだ完璧に汚れがとれたとは言えなかった。
手洗い管「ありがとう。なんか世界の見え方変わってきた わ。」
私「そんな大げさな(笑)」
手洗い管「いや、ほんまほんま。ちょっと汚れが落ちただ けやけど、見え方全然変わるで。」
私「そうなの?」
手洗い管「そうや。ほんまありがとうな。」
私は何だか申し訳なくなって、もっと磨いてあげようと思った。手洗い管にこびりついた汚れは、アルコールペーパーで拭いただけでは落としきれなくて、カッターでこびりついた汚れを削り取って落とし、ピッカピカになるまで磨きあげた。
手洗い管「なんやこれ・・・。わて、ピッカピカやん!め っちゃ見えるで!!」
私「それは良かった!」
手洗い管「ほんまありがとうな。」
こんなに感謝されるなんて。手洗い管の口癖は、「ほんまありがとうな。」
この日から、トイレに入るたびにお礼を言われるようになった(笑)
感謝の心は大切だね。
私も見習わなければ。




