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物の声  作者: むく
3/40

どんどん聞こえる物達の声

鏡の声が聞こえるようになってから、私の身の回りの物達がどんどん話しかけてくるようになり、最初はものすごく戸惑ったけれど、そんな日常にも段々慣れてきた(笑)。

そして物達と話していると、何だかハッとすることがたくさんあって、毎日がとてもワクワクし始めた。


「はぁ〜・・・」


トイレに入っていたら、どこからか重たいため息が聞こえてきた。


私「どこ?誰?」

それは私の後ろの方からだったので、後ろを振り返ると、トイレタンクの上についてる「手洗い管」の声だった。


手洗い管「モヤモヤする」

   私「どした?何でモヤモヤする?」

手洗い管「ピッカピカになりたいねん」

   私「何で関西弁?笑」

手洗い管「ちょっと磨いてみてくれへん?」

   私「へ?」

手洗い管「ちょっとでええねんけど」

   私「わかった」


私は言われた通り、手洗い管をアルコールペーパーでちょっとだけ拭いてあげた。すると少し艶が出てきたけど、まだ完璧に汚れがとれたとは言えなかった。


手洗い管「ありがとう。なんか世界の見え方変わってきた     わ。」

   私「そんな大げさな(笑)」

手洗い管「いや、ほんまほんま。ちょっと汚れが落ちただ     けやけど、見え方全然変わるで。」

   私「そうなの?」

手洗い管「そうや。ほんまありがとうな。」


私は何だか申し訳なくなって、もっと磨いてあげようと思った。手洗い管にこびりついた汚れは、アルコールペーパーで拭いただけでは落としきれなくて、カッターでこびりついた汚れを削り取って落とし、ピッカピカになるまで磨きあげた。


手洗い管「なんやこれ・・・。わて、ピッカピカやん!め     っちゃ見えるで!!」

    私「それは良かった!」

手洗い管「ほんまありがとうな。」


こんなに感謝されるなんて。手洗い管の口癖は、「ほんまありがとうな。」


この日から、トイレに入るたびにお礼を言われるようになった(笑)


感謝の心は大切だね。


私も見習わなければ。


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