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物の声  作者: むく
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幸せの四葉のクローバー

「ここだよぉ〜!」


お庭で洗濯物をこんでいたら、どこからともなく可愛い声が聞こえてきた。


「何〜?どこ〜?誰の声かな〜?」


「ここここ!ここだよ!ここだってばぁ〜!」


私はよぉ〜く目を凝らして、洗濯竿の下の足下に生えている草村の中から声が聞こえるような気がしたので、声の主を探してみた。

周りの草よりも少しだけ色が薄い、黄緑色をしたクローバー。四葉のクローバーを見つけた。


クローバー「やっと見つけてくれた!」

    私「四葉のクローバーを見つけるなんて、何十年ぶりだろう!幸せになれるのかな!?」

クローバー「僕を見つけると幸せになれるの?」

    私「え?違うの?そういう認識だったのですが・・・」

クローバー「そんなこと、一体誰が言ったの?」

    私「いや、誰が言ったってわけでもないんだけど、世間的にはそう思われてるよ・・・。」

クローバー「そうなんだ・・・。でも僕、君を幸せにする力なんて、持ってないよ・・・。」

    私「・・・。」 

クローバー「ガッカリした?」

    私「いや、そんなことないよ・・・。ただ、ちょっと拍子抜けしたとゆうか何とゆうか・・・、あっ!でも大丈夫!気にしてないから!落ち込まないで!」

クローバー「僕は他のクローバーより、葉っぱが1枚多いだけなんだよ。」

    私「確かに言われてみればそうね・・・。」

クローバー「どうしてそれが幸せに繋がるの?」

    私「う〜ん・・・、他のクローバーと違うからかな?」

クローバー「葉っぱが1枚多いだけなのに?」

    私「きっと誰かが、葉っぱが1枚多い君を見つけて、何か幸せな事があったんじゃない?」

クローバー「そうなのかな。だとしたら、僕でも誰かを幸せにできるってことだよね!僕にも君を幸せにする力があるってことだよね!?」

    私「うん!だって君を見つけてから嬉しくて、すでにとっても幸せな気持ちにしてもらってるよ。」

クローバー「僕、生きていて良かったよ。ありがとう。」

    私「何言ってるの。こちらこそ、幸せな気持ちをありがとう。」


誰かを幸せに出来ることが、生きていて良かったと思える理由になるなんて、凄いな。

私も、心から誰かの幸せを願って、誰かを幸せな気持ちにできる人間になりたいな。


今日の晩御飯は、鶏団子鍋です。

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