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後悔と教訓

◆○◆○◆sideエルム


臆病者の集まりだ。

索敵が出来るのを言えば、便利に使われるのが目に見えてるのでこの幼児の散歩みたいなトロい行軍にも付き合っている。枝道でどちらに行くかを話し合ってるから、何か魔獣が来た。Aランクのブラッディウルフじゃないか?!群れで来たぞ、どうするんだ!俺は逃げようとして振り返るとこちらには大きなカマキリが!


「エルム!こっちに来い!そいつらは切ったら幻覚作用があるからオススメしないぞ!」


「こんなヤバい所なんて聞いてない!!」


「今さらウダウダ言わねえの!魔法を使わずに倒せよ!」


奴らはブラッディウルフを一撃で葬ると前に進みながら信号弾を上げた。

そして今までがウソのような速度で移動を始めた。AランクやBランクの魔獣をいとも容易く倒して何もなかったかのように進む。

1時間程歩くと異常耐性ポーションを飲むよう言われた。


「俺に命令するな!」


「忠告はしたからね?飲まないなら転移して森から出てくれ!これ以上お荷物に付き纏われると俺達の命まで危ない」


「何だとぉ?この三流冒険者達が魔法使いの魔法を封じてコケにしようって腹か!」


「君は勘違いしてる。メリエレさんは、君のことを大事にしてるから、Aランカーばかりの俺達に預けた。君が大人しくポーションを飲んで魔法を使わないなら、バースデートーチの場所まで連れて行ってあげるよ」


「ケイトスとメリエレはどこだ!!」


「叫ばないで下さい。魔獣が寄ってきます。あの2人は魔蜜を採取に行ってます」


魔蜜?!金仙瓜じゃねぇか!


「儲けは山分け何だよな?」


「今回はそうですね」


「ポーション、飲んでやるよ!」


「囲まれた!信号弾をありったけ打て!」


俺はブラッディウルフ6匹のオモチャにされた。

噛み付かれ噛み千切られ振りたくられ悲鳴を上げたらノドに噛み付かれた。お終いだと思ったらあのガキが簡単にブラッディウルフ6匹を討伐して俺を抱えて転移した。

 チェルキオ聖教の教会だ。


「【再生】を掛けていただきたいのですが!」


「喜捨を公用金貨10億枚お願いします」


そんな金はない。俺は絶望に飲まれた。


◆○◆○◆sideケイトス(ルークシード)


さて、邪魔者は始末出来たし、あとはバースデートーチの採取だね。

幻惑森林の中まで転移すると変なモヤがかかってる。バースデートーチが近くにある!

モヤがかかってる方に行ったらあったよ!沼が!ここはメテオに潰されてるのでメテオを砂にしたら、バースデートーチがニョキニョキ生えてきた。信号弾で皆を呼んでファイアウォールで木の芽を炙って採取する。

 シャドースワンがバースデートーチを食べに来たから片っ端から討伐してアイテムボックスに入れる。

 1時間後メリエレさんと愉快な仲間達と合流。

 私は討伐を専門にして、皆が安全にバースデートーチを採取出来る環境づくりを頑張った!

バースデートーチを採り尽くして帰っているといつもの蝶々取りの広場に出た。

何と!冥府蝶が3匹もいる!手袋をはめて大切に瓶詰めした。他にも小花蝶がいたが、疲れたので今日は見逃してやった。

 今からデススパイラルスネークと戦うとかどんなご褒美?

幻惑森林を出てからカルトラのギルドへメリエレさんと愉快な仲間達を送り、解体窓口で受け付けして、解体場にアイテムボックスの中の物を全部出す。


「ケイトス、帰ったか!メリエレも一緒だろ?バラム様が待ってるぞ!」


「メリエレさん、限界~。おんぶして~」


「それだけで、いいか?」


「あ!イエールさん、蝶のお嬢様には冥府蝶あげて。もう充分もらったから!」


「おう!今日も殺しまくったんだな。後2匹はオークションだな!」


メリエレさんが力が入らない私の体をお姫様抱っこしてギルマス部屋への階段を上る。

ドアが内側から開いて私たちを招き入れた。

キャラさんも一緒に来たみたいでソファに並んで座った。


バラム様は何故か上機嫌で私たちの無事を喜んでくれた。


「エルム?アイツ格好悪かったな?!バースデートーチまでたどり着く迄も無くワンワンのオモチャ?!ウケる!……ケイトスは大変だったな?良く休め。何か喰ってくか?」


「ハンバーガーとフライドポテト食べたいです。あと、今日の稼ぎは皆で分配で、アホ一人は公用金貨10億枚しかあげません!」


「ハハハハハハ!!傑作だな!欲に走って稼ぎに行ったら自分の治療費になった!最近調子に乗ってる奴らが多いから、いい教訓になるな!流布しよう!」


「バラム様ご機嫌だね?」


「なかなか、潰す機会のない、根性の曲がったヤツらの墓場が出来たからな。時々頼むな!」


「「「イヤです。こちらが死にます!」」」


リンゴ~ン♬リンゴ~ン♬


ヘレナさんが、ハンバーガーを山盛り持って来た。フライドポテトにケチャップを付けてから食べていると、メリエレさんに食べられた。ハンバーガーは照り焼きチキンマヨだった!幸せぇ~。


「それから、ケイトス、オークションの売り上げが届いてるぞ。国魔研究所からもな。スゴい値段だから気合い入れて読めよ」


受け取った手紙をハンバーガーを食べてから開けた。


※※※※※

☆☆☆☆☆オークション☆☆☆☆☆

【魔獣名/ランク/出品数/換金額】

☆デスセンチピード/S/1/公用金貨8900枚

☆危機蝶/X/12/公用金貨12兆億枚

【合計※公用金貨12兆億8900枚】

大変貴重な素材をご提供いただきありがとうございます。またのご出品をお待ち申し上げております。

※※※※※※


「……ハァ、よし、次行こう!」


※※※※※※

冒険者ケイトス様


この度は幻惑森林におきまして、新種魔獣を捕獲成されたこと誠に感謝の念に堪えません。つきましては、当方でサンプルとして買い上げる形になります。

サンプルご提供いただきありがとうございます。

ご提供いただいたのは以下の物です。


○デスセンチピード/小/6匹/公用金貨2兆枚

○巨大なクモ/大/5匹/公用金貨5兆枚

【合計※公用金貨7兆枚】


また、新たな新種発見がありましたら、当方へサンプルご提供お願いします。


キスカ帝国国立魔獣研究所所長ファージル

※※※※※※※※※


「やったじゃないか!これで宿場町の金策が成った!」


メリエレさんに肩を叩かれて痛かった。今はもっと優しくして。しんどいから。


「なんだ?金が足りなかったのか。相談しろよ!」


「宿場町と職人村を2つづつと壊された工房を直すのに途方もないお金がかかって計画的が破綻するところでしたけど、蝶々のお嬢様のお父上が援助してくださったので、何とかなりそうです!バラム様ありがとう!」


「いや、危機蝶なんて普通獲れないからな?お前が頑張ったからご褒美だよ。明日はヘキサゴナルか?」


「はい!行って来ます!」


「帰れ帰れ!サッサと帰って寝ろよ!」


言うまでもなくメリエレさんを連れて屋敷に転移してそこから記憶がない。


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