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予兆

お久しぶりです。不定期ですが、よろしくお願いいたします!

翌日、幻惑森林へ転移した僕は、ブラッドウルフの群れでの待ち伏せからのヘブンズマンティスの大行軍にたまらず、魔法で対応した。


他にも幻惑リスが昼間なのに、徒党を組んで襲ってくる異常事態に誰かが何かしらやりやがったな、と確信した。金毛猿が出て来ない内に帰りたい。

 幻惑森林の樹液も心なしか攻撃的だ。

だがしかし、明日の為に魔獣の数を減らしていた方がいい。

頑張れ私!負けるな私!

それは偶然だったが、イヤな予感がして、自分の左肩の上を剣で弾いた。甲高い音がして剣が折れた。頭の上をデカすぎるムカデが通り過ぎて行く。ムカデには熱湯だ。


「ヒートウォータージェット!」


馬車ぐらいのクモさんの団体も熱湯を喰らって縮こまってお亡くなりになって、ホッと一安心したら、今度はありさんの群れ。熱湯責めにした。

熱湯の中を泳いで来たのはデススパイラルスネークの20メートル級の方々。お湯の温度を上げたら、何とかお亡くなりになってくださった。

熱湯が沼に落ちていき、やっとのことでいつもの森になった。ムカデとクモとデススパイラルスネークと幻惑リスはお持ち帰りにして、魔法を使って蝶々取り。アゲハチョウの真っ赤なのがたくさん採れた。

 これはお嬢様にあげよう!


るんるん気分でカルトラのギルドに転移して解体所に今日の成果を出すと大騒ぎになって私は帰れなくなった。


と、言うのも赤いアゲハチョウは、スタンピードの前触れらしい。


「幻惑森林でスタンピードが起きたらヤバい!できるだけ今日の内に討伐してくれ!」


「んじゃ、帰りの転移バラム様がして下さいね。今日は夜並みにヤバかったんで、多分討伐完了したら、転移できるだけの魔力が残ってないと思うんです。お願いします」


「すまない、お前ばかりに苦労かけて」


「ちょっと剣が折れたんで、都合してから行きます!」


テレンス武器店で魔鉄鋼の剣を5本仕入れ、丈夫な服と胸当てを買うとその場で身につけ、もう一度ギルドに寄ったら、一応討伐隊を結成してくれたらしい。100人くらいの有志が集まっている。


「皆、幻惑森林から魔獣が溢れたらその場で対応して下さい。私と一緒だと死にます。何が起きても幻惑森林内に入らないで下さい。いい手があるんです!」


バラム様が幻惑森林前まで転移してくれた。

 行こうとしたら引き止められ照明弾をもらった。


「いい手がダメだった時に上げろ!躊躇うな!」


「はい!ありがとうございます!」


この森でヤバい時は死んでる時だよ。


魔力が多い人がいないのでバラム様から少しもらった。

バラム様が気絶したのでそこに居た人に預けた。


「逃げて。相当ヤバいから!絶対入って来るな!熱湯で森ごと煮るから!」


「おい?!お前はよ!」


「木の上にいるから、大丈夫。足手まといだから、来ないで!」


幻惑森林に入るとすぐに金毛猿が襲って来た。コイツらのウ○コが私を狂わせる。気が付いたら、大量虐殺していたから、今日は助かった!木の上に上りまず、メテオを落として水を張る。


「熱っ…」


熱いもやが森を覆う。甲虫が大砲みたいな速さで私に向かってくるのを魔鋼鉄の剣で切り飛ばし瓶詰めする。キラキラ光って綺麗だから、何かに使えるだろう。


 それに気付いたのは偶然だった。

木の上から甘~い香りがする。

行ってはいけないと危険信号が点滅してるのに、勝手に体が動いて木登りする。

昼ごはん抜きでお腹が空いてるのだ。


ヴヴヴヴ、ブーーーン!


その大きな羽音に正気に返る。

巨大ミツバチの巣だった!慌ててさっきまでいた枝まで飛び降りるが、巨大ミツバチは見逃してはくれなかった!

3時間かかって駆除した。何故か、下半身ばかり狙う巨大ミツバチにユーマさんが言ってた心が殺(や)られるって、この事か!と納得がいく。

 1回刺されたらトラウマ物だ。

でも、お腹が空いてガマンできない。巨大ミツバチも居なくなったし、巣を1部壊してハチミツを瓶で受ける。

 それに珍しい蝶々が寄ってきて収集。

 足元からデススパイラルスネークの子供が上って来て「あ、お財布じゃないか!」と狩ること30分。

 芋虫が大量に上って来た!ゾゾゾーッ!


ひょっとしてハチミツに寄ってきてる?!

慌てて葉っぱを貼り合わせて巣に蓋をすると、いろいろ寄って来なくなった。ホッ。


念のために隣の木に飛び移り地上に魔獣がいないか確認する。

 すると信じられない物を発見した。

誰かがメテオの上に上がって私を探してるのだ。


「ケイトスーッ!スタンピード収まったぞー!早く出て来い!」


声からしてファインさんっぽい!

慌てて合流する。


「良く無事で!よかった!よかったああああ」


抱きしめられ、号泣されて何だか面映ゆい。


「何でスタンピード収まったのが分かったの?」


「冥府蝶が大量に西の空に飛んで行ったからさ。数からして、スタンピードが収まっただろうってバラム様が判断した。帰ろう!ケイトス」


「はい、ファインさん」


いつの間にか夜が明けていて幻惑森林を出るとバラム様以下100名の有志にお説教された。

勝手にドレインするなとか、メテオ落とすなら一言言えとか、常識を語られてもね。

 

カルトラのギルドに帰ってから一番最初に解体窓口に行って昨夜の成果を出すと100人の有志達にボコボコにされそうになった。


「本気で心配してたのに、お前は素材集めしてるくらい余裕があったのか?!」


「いや、もったいないから、つい…」


「「「「「「「「「つい?」」」」」」」」」」


「今夜、生きててよかったね、パーティーをウチでやるから、皆で来て下さい!お酒も出ますよ!」


「ヨシ、何時からだ?」


「19:00からです!皆さんでおいで下さいね!」


ヨランに報せなきゃ!あと、酒の買い出し!!急げ!


その前に昨日の売り上げ!


「イエールさん、昨日の売り上げは出てますか?」


「ホレ!持ってけ。ほとんどオークション行きだな。蝶々の指名依頼はスタンピードで無理だから、危機蝶で勘弁してくれって言ったら喜んでたらしいぞ。金は口座に振り込んであるから、ギルドの酒場でも飲めるようにしてくれや!」


あ、あのお嬢様の指名依頼はタダでよかったのに!言うのを忘れていた。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

帝都カルトラ冒険者ギルド所属

Bランク

冒険者名 ケイトス


【魔獣名/ランク/討伐数/換金額】

○ブラッディウルフ/A/2587頭/公用金貨25枚金貨8枚銀貨7枚

○幻惑リス/A/360頭/公用金貨18000枚

○デススパイラルスネーク/S/1匹/加熱処理後の為肉以外の買い取り。公用金貨10枚


【合計※公用金貨18035枚金貨8枚銀貨7枚】

☆☆☆☆☆オークション☆☆☆☆☆

○デスセンチピード/S/1匹/※※※※

○危機蝶/X/12匹/※※※※

以上後日のお支払いになります。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


うん?クモさんも提出したのに何故無いんだろう?指名依頼書に目を通して私はクラリとした。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【指名依頼書】


依頼主/事情により匿名で。

指名者/帝都カルトラ冒険者ギルド/Bランク/ケイトス


○依頼内容/学園の宿題で冥府蝶が欲しいの!

○場所/幻惑森林

○日時/夏が終わる前にお願いします。

○依頼額/公用金貨10兆億枚


冥府蝶以上に珍しい蝶々をありがとうございます。お嬢様は大変満足されています。ほんの気持ち分旦那様がお手当てを弾んで下さいました。宿場町を作る足しにして下さいとのお言葉です。スタンピードが収まりましたら冥府蝶を是非とも納品して下さいませ。


【指名依頼額/公用金貨150兆億枚】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


「ファアアアーーッ!!」


「叫ぶより、酒の用意をせんか!」


私はガクブルしてる膝を支えて商業ギルドに転移して公用金貨1億枚引き出し、1000枚づつ、100人分袋詰めしてもらってる内に、屋敷に帰って厨房にヨランを訪ねる。


「どうした?!死にそうな顔して!」


「ドラゴンフレーバーの仲間何十人呼んでもいいから、今夜19:00にパーティーをお願いします!!費用はこれで賄って!食材いるなら、何処にでも転移する!」


公用金貨1000万枚入った麻袋を厨房の床に置く。中味を見て伝達でルメリーさんに詳細を話すヨラン。

私はお腹が空いたのと、ショックをうけたのとで、厨房の床に転がって目を閉じた。








ルメリー「今日の今日じゃ、がっつり特急料金取るわよ!」

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