第七話「能力副作用」
梨子「終わりましたよ〜!維紫埼さん!」
梨子「行きましょう!」
扉をゆっくり開ける。
正面にあるソファには、楓さんと喧嘩していた女性と、楓さんが座っていた。
楓「おはよう。澪ちゃん。」
堂々としている。
澪「…貴女が首領でしたか。」
楓「あ、バレた?」
「あはは」と笑う元気なその姿は、やはり純粋な子供にしか見えない。
楓「で、僕の隣にいる奴は、空瀧七海っていうんだ。」
七海「副首領の七海だ。よろしく。」
楓「さて、君には能力操作訓練をしてもらうよ!」
楓「辛いだろうけど、頑張ってね!」
笑顔で言っている。
怖い。
梨子「首領達も見るらしいですから、頑張って下さい。」
梨子「さて、今回は、操姉妹さんに手伝ってもらいます。だから、能力が暴走しても、多分大丈夫です!」
見理「見理でス!」
見未「見未でス!」
個性的な姉妹だな。
梨子「外に出ましょう!」
息を吸う。
呼吸を整える。
梨子「能力名をどうぞ。」
澪「腐乱のネクロマンサー」
じわじわと痛みが来る。
右目が痛い。熱い。熱い。熱い。熱い。熱い。
澪「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」
楓「これは…」
梨子「ッ…!」
見理「能力操作!減!!」
梨子「大丈夫ですか!?」
梨子が心配して話し掛けてきた。
楓「それにしても…新しいタイプだったね。」
…この人もしや心が無い…?
楓「きっとこれからは普通に使えると思うよ。」
梨子「ツギハギは一回目に出来たんですか?」
澪「そうだけど。」
梨子「強力な力程代償は大きいのかもしれませんね。」
楓「さて、明日は継璃君と任務だよー!よろしくね!」
この人に優しさは無いのかもしれない。