第十六話「R奪還抗争」
『レクリアント構成員に告げます、
Rが攫われたことによりR奪還抗争を開始します。戦闘準備をしてください。
繰り返します、レクリアント構成員に告げます、
Rが攫われたことによりR奪還抗争を開始します。戦闘準備をしてください。
るんるんるんるん』
アナウンスが終わった。
そのとき私は部屋にいた。扉を開けて部屋の外に出る。
長い廊下を駆けていった。
梨子「あ」
梨子がいた。硬直して此方をじっと見つめている。
梨子「ッ…、維紫埼さん!」
澪「Rって誰?」
梨子「今はそんなこと…どうでもいいですよ…」
梨子「私は…非戦闘員ですが…戦えますので…行ってきます。」
澪「私も行かないと」
梨子が去っていったのを見て、私は先程武弦さんに貰ったナイフを手に取った。
私も、戦いに行かなければ。
シュピン
澪「!!」
咄嗟に後ろに避ける。私が元居た場所には、斧が刺さっていた。
澪「っ…」
?「やァ、維紫埼澪。」
斧を持った男性が此方を見つめている。
?「そんなに喧嘩腰にならないでくれ。オレの名前は、レギアだ。宜しく。」
澪「宜しく出来ませんね…!」
ガキィン
刃と刃がぶつかり合う音が鳴る。
此方が圧倒的に不利だ。
私はナイフ、レギアは斧。しかも大きい斧だ。
そして、多分私の能力は知られている。でも、私は彼の能力を知らない。
能力が分からないから、対処のしようがない。
Rga「…」
押されている。
私は腕の力を緩め、回し蹴りをした。
レギアの首に私の回し蹴りが命中する。
Rga「ぐ…あッぶね〜」
防がれた。
レギアが防いだとき、私は攻撃した場所に動物の毛?を生やしていた。
変身系の能力か?
もう一度攻撃するか…
レギアが斧を振りかぶる。
私は当たる寸前のところで後ろに避けた。其の為当たっていない。
Rga「あー、くそ!避けるなよ…!もう!」
避けるに決まっているだろう。
澪「…Rって誰なの?」
Rga「ええ!?其れをオレに聞く!?面白いな、あんた。」
澪「知っているんじゃないの?」
Rga「知ってるよ、あんま詳しくは知らないけどな!」
Rga「でもな─────
教えてあげるのはあんたがダメージ食らってからだぜ!」
不味い!!斧が近い。近距離に持ち込まれた。離れなくては!!
私は後ろに避けた。が、掠ってしまった。
首から少量の血が出る。しくじった。
早くどうにかしないと…!
Rga「Rは9歳の少女だ。名前はレイマリー·ユーギラス。
レマリーって呼ばれてる。Rは此の建物の何処かに厳密に保管されてた。
ああ、そういや確か首領のユナギカエデと親しかったっけな。」
成程…そういえば、サリーさんの縫い包みには「レイマリー」と、
読めそうな刺繍があった。
恐らくあの縫い包みはRさんのもの。Rさんは既に死んでいる…?
じゃあ保管は…目が覚める可能性があるから?保管…重要な人物なのか?
…能力?能力が危険?そんな感じだろうな…いや、此の話は後にするべきだ。
今はレギアをどうにかすることを考えなければ。




