1話︙見知らぬ部屋で目覚める
遅くなってすいませんでしたm(_ _)m
※扉がゆっくりと開いた後を書き足しました。
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「ん……」
俺はゆっくりと目を覚ました。
視界に広がるのは、見たことない木製の天井だった。
「あれ?ここは?」
周りを見渡すと、そこは扉や壁や家具等が全て木で出来ていて、
幼い頃父と泊まったロッジハウスを思い出させる部屋だった。
窓からは夕焼けの光が差し込み、部屋をオレンジ色に染めていた。
「なんで俺こんなところにいるんだ?」
俺は起き上がりながらそう呟いた。
俺は確かにあの時乗用車に跳ねられたはずだ。
あの後運ばれたとするなら、病院が普通だろう。
しかしこの部屋はどう見ても、病室ではなかった。
「……走馬灯か?」
仮に死んだと仮定してそう呟く。
走馬灯なら、この部屋が似ているのにも納得だからだ。多分、この時期が俺にとって一番楽しかった時期なのだろう。
などと考えていると、奥の方にある扉がゆっくりと開いた。
……父さんか?
そう考えて扉の方を見ていると、現れたのは父さんではなく見知らぬ少女だった。
年の頃は一桁代くらいで、手には桶と布を持っていた。
「えっと……」
……誰だ?
そう思って言葉に詰まっていると、少女の方から口を開いた。
「あ、目が覚めたんだ。」
少女はそう言うと、ゆっくりと俺に近付いてきた。
「ち、ちょっと待って。目覚めた?」
俺はそれを手で制止しながら、少女に尋ねた。
「うん、そうだよ。貴方は雨の日に増水した川の近くで倒れてたの。」
少女は表情を変えないで淡々と言った。
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