プロローグ1⋮男はヒーローに憧れる
処作です
俺の名前は伊吹雄介
何処にでも居る普通のサラリーマンだ。
普通の会社に行って、普通の生活をして……。
しいて普通ではない所を挙げるとするなら、
アメコミヒーローや特撮が大好きとゆう所だろうか?。
……まぁ、その『好き』が生じた夢が叶うとは限らないけどな……。
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少し昔話をしよう。
俺は実は大好きと言えるほどアメコミヒーローや特撮が好きとゆう訳ではなかった。それならどうして?と思うかもしれないが、それには父が関係している。
父がアメコミヒーローや特撮好きだったので(俺の名のもそこからだ)
父に誘われて見るうちに、
俺も大好きになってしまった、とゆうわけだ。
ただ、俺は父とは決定的に違う所があった。
それは何かと言うと、父はあくまでも見るの専門だったのだが、
俺はそれでは満足出来なかった。
俺は俳優を目指す事で、ほんとのヒーローになりたいと思うようになった。
ある日その事を父に話すと父は喜び、俺に俳優の道を進むよう言って、お前の出ている作品を楽しみにしていると笑った。
そうして、親からも後押しされて俳優の道に入った俺だったが
結果は散々なものだった。
演技は下手くそ。
アクションも殺陣も下手っぴ
仕舞いには台詞の読み合わせの最中に舌を噛むおまけ付きだ。
そんなこんなやっている内に、応援していた父親が亡くなり
俺は逃げるように俳優業界を引退した。
その後引退した俺は、たまたま募集していた企業に応募し現在に至るとゆう理由だ。
後悔がない訳ではない。
夢を応援した父に申し訳無いとも思う。
だが才能がなかった。
……夢を諦める理由なんて、それで十分だろう?
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ぴぴぴ……
「……んー。」
アラームが響く中、俺は寝ぼけながらやかましい時計の音を探すと、引っ張ってそれを止めた。
「休日くらい寝かせろってんだったく……。」
俺はそうぼやくと即座に潜り込み二度寝しようとしたが
「……ん?」
そんな考えは時計を止める時に蹴ってしまった物に止められることになる。
携帯だ。衝撃で起動したその画面には、社会人にとっては悪夢の文字が表示されていた。
『月曜日』と。
「ぎゃあああ!!遅刻だー!!」
俺は悲鳴をあげると急いでスーツに着替えて家を飛び出した。何で月曜日と休日を間違えたのか言い訳を考えながら。
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