Absolutely Existence　～滅びの未来を打ち砕け～

※この作品は、『エブリスタ』『ノベルアップ+』にも掲載しております。

　御魂の大樹に見守られた大陸世界、ザヴィルシャーユ。この世界には魔王の存在する時期としない時期があった。
　勇者に倒された魔王はその後、五年の月日を経て復活する。
　復活を果たすたびに魔王は倒され、そしてまた復活を繰り返していた。

　そんなザヴィルシャーユで育った勇者候補のキリクもまた、魔王を倒した勇者になるべく幼なじみの魔法使い、ミリナと共に旅を始める。道中で出会った天気を読む一風変わった青年、エミルと三人で旅を続けていると、この世界の理に触れることになる。

　始まりは、地図から消滅する村や町だった。

　それは世界が消滅する前兆。
　この地図から世界が消滅する現象から、魔王討伐、そして、絶対存在という存在に辿り着くキリクたち。
　絶対存在とは世界の消滅のみならず、人々の記憶や未来にまで影響力を持った存在。
　そんな絶対存在が今、自分たちの世界であるザヴィルシャーユを消し去ろうとしていた。



　自分たちの滅びの宿命を変えるため、キリクたちは立ち上がる。