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無題5

作者: 0202abc

僕らの頭上には、生まれた時から重しがのしかかっている。

不可視にして絶対の重り。


最初にかかる重りは空気だ。僕らは空気という重りに抵抗するために泣く。

泣いて命を主張する。


育つにつれて、世間体、同調圧力、年齢に見合った思考などの重りをかけられる。

仕事、プライド、地位、生活、結婚、自立。大人になると、さらに重りは増す。頼んでもいないのに。


僕らは常にその重りを押し続けなければならない。

自分の生を、価値を主張し、打ち立て続けなければならない。

荒涼の大地を開拓するように。未踏の星に旗を刺すように。

そうしなければいけないと思う。


僕には重りを押し続ける活力がない。生まれた時から背骨が無いのだ。

アトラスになれなかった僕は、蛇になって重りを眺める。

怠惰に時間を消費し、現実から逃げることしかできない。


無気力な僕はどうやって生きていけばいいんだろう。どんなふうに生きたいんだろう。




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