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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

不幸な子供の子供

作者: 唯ノ芥




敬愛なる Edward Gorey 氏に捧ぐ








彼女はユウフクな国のとてもまずしい家にうまれたのでした。




彼女の父はたまに家に帰るとしょうてんの合わない目で笑うのでした。




彼女の母はいつも寝る前にクスリを飲んでいました。




ある日、父が帰ってきて母にお金のはなしをしていました。




よくじつ、彼女の母は彼女を連れて家を出ました。




その後はさらにまずしい生活がつづきました。




彼女の母はある日とうとうおきませんでした。




その3日後、彼女は彼女の父も家でねつづけていた理由をケイサツに聞かれました。




彼女は知らない子どもたちといっしょに暮らしはじめました。




半年後、彼女はキズだらけになりながら女の子をうみました。




その1年後、彼女はのう天にうえきばちを当てられて帰らぬ人となりました。




残された女の子はユウフクな家庭へとさとごに出されました。




女の子はユウフクな家庭で16さいのたんじょうびを迎えました。




ある日の学校帰りに女の子は黒い車の中に押し込まれて連れさられてしまいました。




女の子は連れ去ってくれた男たちに恋心をいだきました。




女の子はいつの間にか子どもを産んでいました。




いつしか男たちの中の1人と女の子は暮らしはじめました。




しばらくすると、男は帰るたびに女の子を殴るようになりました。




女の子はつらくなって寝る前にクスリを飲むようになりました。




女の子の子ども──




彼女はユウフクな国のとてもまずしい家にうまれたのでした。







今日もまた何処かで不幸が産声をあげるのです。




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