89/100
ティッシュペーパー越しのキミに告ぐ
風邪を引いたボク
ベッドで鼻をかむボク
ティッシュペーパーを
取っても取っても
ティッシュペーパー同士
支え合い立ち上がる
ティッシュペーパーを
もう一回引っ張って
また鼻に当てる
窓際にあるティッシュ
よろけ人影映る
元気がないティッシュペーパーの
奥には恋にだらしない男子
その隣で楽しそうに話すのは
大好きなキミ
キミはティッシュペーパーに
隠れて上半分しか見えない
またティッシュペーパーを取ると
キミはティッシュペーパーに
完全に隠れてしまったよ
キミへの障害
倒す勢いで強く
ティッシュペーパーを
押し倒して見た
だらしがない男子と
笑い合ってるキミを
キミは男子のだらしの無さに
未だに気付いていないみたいだ
鼻水が出てまた一枚引き抜き
畳んでかんだ
小さくしてゴミ箱に
投げて捨てて
立ち上がったティッシュを
また寝かせて覗いた先に
男子とのハグから今
離れようとしてるキミがいた
ボクはティッシュペーパーを
何枚も何枚も引き抜いて
宙に投げつけた
ティッシュペーパーは宙で
優雅にゆらゆら揺れて舞ってゆく
ボクはティッシュペーパー越しの
キミを見てテレパシーで
力の限りこう告いだんだ
男子は何を考えるか分からない
恐ろしい生き物だと




