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塩にぎり
付き合った記念の日
それは昨日のことだった
僕はついすっぽかした
彼女はずっと部屋で
待ち続けていたらしい
酔っぱらって僕は
友達の部屋で寝てしまった
気付いたら記念日は過ぎ
次の日になっていたんだ
彼女にそう話すと
美しい涙流した
僕は必死で謝り
なんとか許しを得た
ラブラブに返り咲いた
仲直り記念に
思い出の塩にぎりを僕に
作ってくれることになり
本当に嬉しかったよ
彼女が塩にぎりを作っている間に
僕は彼女の写真をずっとずっと見ていた
彼女と築き上げてきたいくつもの
思い出はとても美しいものだった
彼女が向こうから
お皿を持ってやってきたけど
お皿には見慣れていない
三角形をした白が
これはいったい何?
塩にぎりよ!これが塩にぎり?
そうよ!塩を力込めて
握り固めたんだからね




