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小悪魔のダイヤモンド
血管の端から端まで趣が
大型車両で突っ走っているみたいだ
高鳴りの消音ボタンを
押しても押しても反応してくれません
バランスが良好なことが
美しさの根源なのか
視線を常に奪われる
たった一つの偶像に
唇の隙間からチラリ
歪な輝きを魅せる
心臓に刺激の信号を放つ
その鋭い八重歯という
色気のある凶器で
噛みしだいてください
塞ぎ込んだ唇なんて要らないよ
笑みが溢れればその時姿を現す
歯磨き粉で磨き続けた
ダイヤの輝き 鋭さの美学が咲く
漆黒の満天に浮かぶ
寂しげな三日月のように
怪しげな個性を放つ
それしか視界にはいない
ぷるるんと揺れる唇の
解放が待ち遠しいよ
隙間ばかり見てる もっと笑ってよ
洞窟の闇にまみれた
宝石の煌めき
分け与えてください




