入学式
ちゃんと小説になっているだろうか…
書いてみると難しいです。
準備を終え、入学式のため母さんと一緒に学校に向かうため歩いていた。
家から学校までは、3駅ほど離れていて今日は入学式のため、電車で行くが明日からは自転車で行かなくてはいけない。中学の時は歩いて10分だったのに、自転車で30分かかるのは正直言ってめんどくさいと思ってしまう。
そんなことを考えていると、周りに俺たちと同じように入学式に向かう親子の姿が増えてきた。
「あそこに歩いているの、秋君たちじゃない?」
「あっ!」
「おい、秋!」
呼びかけると向こうも気づいたようでこっちに向かって手を振っている。
「おはよー透、高校でもよろしくな!」
秋とは保育園からずっと一緒で親友という奴だ。正直言って秋も相当なオタクであり、俺とは趣味が合いずっと一緒にいる。高校も一緒になり俺としては話の合う友人がいることは心強い。
「昨日の最終回はどうだった?ヒロインめちゃくちゃ可愛いかったよな!」
やはり秋も昨日の最終回を見ており、少し興奮気味に聞いてきた。
「可愛かったよなぁ……告白のシーンの表情はすっごい萌えた!」
「やっぱそのシーンのヒロインが一番可愛かったよな!」
秋とそんな会話をしていると、母親たちはうちの息子は大丈夫かしらといった感じで話していた。
「入学式の受付はこちらです。」
昨日のアニメについて話しているとついに学校に着いたみたいだ。ちょうど受付が開いていたのでさっさと受付を済ませることにした。
「お名前をお伺いします。」
「倉敷 透です。」
「倉敷 透さんですね。はい、確認が取れました。首席合格者ですね。入学式での挨拶をお願いします。こちらは挨拶文です。」
どうやら、俺が首席合格だったようだ。まさか俺が首席合格だとは思わなかった。俺の家では、成績によってお小遣いが決まっており、毎月出るラノベや漫画を買うために出来るだけいい成績を取らないと、欲しい物が手に入らないのだ。
「流石透だな!挨拶頑張れよ!失敗するのを楽しみにしている。」
そう笑いながら秋が茶化してきた。
「受付が終わった人は、講堂に入ってください。」
そろそろ入学式が始まるようなので、秋とは別れて前の方の席に座った。この学校の入学式はどうやら成績順に席が決められているようで残念ながら秋とは離れてしまった。
「こんにちは」
席に座って待っていると隣から声がかけられた。 横を見ると少し小柄でとても大人しそうな女の子が座っていた。昨日のアニメのヒロインのようにとても可愛い子だった。
「こんにちは、俺は倉敷 透これからよろしく」
「私は岩城 千晴よろしくね。」
「第82回 春風学園の入学式を始めます。」
岩城さんと挨拶をしているとちょうど入学式が始まるようだ。
そして何の問題もなく入学式が終了した。
挨拶?まぁ渡された文を読んだだけだったので少し緊張したが失敗はしなかった。
次回はもっとヒロインと絡ませたい。