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コスモス

作者: ヨッシン

 秋、過ごしやすい時期、気候は春とあまり変わらないけど外の景色は春と全くの別。

 私は統合失調症。秋の朝ということもあり、余計に心が冷めてしまう。気晴らしに外に出ようと思った。


 家の庭には一面のコスモスが綺麗に咲いている。


美しい。花を見ていると心が落ち着く。



 現在仕事はしていないニート24歳の女。統合失調症のため仕事が出来ず自宅で静養中であった。



 毎日、妄想・幻聴を耳にする。怖い恐いコワイ。気持ちが落ち着かなくなると家の中へと飛び込んだ。



 時刻は午前10時。普通なら仕事に取り掛かっている時間だ。




 全てが嫌になる。さっき1輪だけ摘んできたコスモスを眺めている。気分が少し楽になった。


『何でコスモスってこんなに綺麗なんだろう。私も花になりたいな。』

その何気ない1言だったが。


 コスモスを花瓶に入れた。


『きっと私は人間として産まれてきて正解だったのかな。』




 1ヶ月が過ぎコスモスはすっかり枯れてしまった。


 外のコスモスも同じだった。



『花の寿命は短いのか。人間だったら80年。』


 その時電話が鳴った。障害者支援センターからだった。

『仕事が見つかったよ。』


嬉しいような悲しいような。



でもこれでしっかりとした仕事が出来る。

午前、または午後のみの条件での判断で会社側が了解を取ってくれたんだろう。



きっとコスモスの導きかな。



今僕も統合失調症を患っています。現在は開放に向かっており、短編小説のように支援センターに通っています。早く仕事を見つけなくては。

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