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楽しき混沌の生徒会万歳!!  作者: 小野寺のウサギ
3/5

お家コースと自己紹介

今聞き間違えたよな、そりゃ生徒会がカオスになるわけ、増してはカオス生徒会だなんてあるわけないよね。と一瞬思ったがこの濃い連中ならありえる、逆にない方が違和感だ。え、どうしよ、変なことに巻き込まれた。確認する前に承知したのが駄目だった、完全に自分のミスだった。落書き少女の声で現実に戻された。これからよろしくと手を前に出し微笑んだ彼女は簡単に言うと天使。自分はその手を握り笑い返した。自己紹介をしようと提案してきたのでした。

生徒会長さんこと大野翔さんは三年の男性生徒。彼の雰囲気はザ・和風男子っていう感じだがたまに狂うときがあるらしい。そういう時は逃げろとのこと。しかも本人は無自覚らしいからもっと厄介らしい。できるだけその時に出くわしたくないと誓った。彼の実家は和菓子店だと知った時、俺の目は多分光っていただろう。本物の和菓子を一度でいいから食べてみたいからだ。

会計の輝明蘭(てるあきらん)さんは二年の女子生徒。さっきからパソコンを離さないのでパソコンが好き、最悪依存症なのだと推測する。彼女からはスイーツ独特の甘い匂いがするので聞いてみたらスイーツやお菓子が大好きだと。輝明さんは理系女子っていう雰囲気がしてる。スイーツ好きの理系ってちょっと意外だったりそうでなかったり、彼女にはとてもあう感じだ。

庶務の神崎真守(かんざきまもる)さんは生徒会長さんと同じく三年の男子生徒。彼は元気が死ぬほど余っている位元気の底なし。少しチャラい感じだが純粋なだけだろうそう感じる。何故か俺のことを抱きしめたが動じなかった。そんな自分に驚いていた生徒会長さんと輝明さんに外国でハグは挨拶だと説明したら心配されこれから簡単に人にハグされないようにと注意された。

そして最後に書記の工藤汐音(くどうしおね)さんは二年の女子生徒。さっきから思っていたタイプドストライクの女子。彼女は絵師をやっていて顔本(SNS)で調べてみたらかなり有名な絵師だったことに気づいた。外国でも人気で良く友達が話していたのを思い出す。そんな子が今目の前にいるだなんて、可愛い上に人気者とか死ぬ。

個性溢れるこの集団に上手く馴染めるか、そしてやって行けるのか心配でお腹が痛くなるのを感じる。


「これから副会長として頑張っていきたいと思います椿です。」

それから下校時間まで俺達は駄弁っていた。で一緒に帰ることになったが一つ問題があるのを思い出した、新しい家何処だ。今日は親が車で迎えに来るはずだったのが結局夕方まで残ったわけだしとても心配しているだろう。自分の鞄を漁りスマホを取り出し地図を送ってくれとのメッセージを打ってすぐに既読が付いた。


「椿くんどうしたの?」


「い、いやぁ、家何処かわかんないから親に地図プリーズしてた。」


「え、今までどうしたの。」


「今日人生初めて日本に来たんだよ。全然道とかわかんない。」

と言っているうちにピコンと通知音が鳴り、地図が添付されていた。そして画面を平気で覗いている彼等にデコピンしたかったがその衝動を抑えた。蘭ちゃんの家が近くだったから一緒に行くことになった。そして次々さよならを言い蘭ちゃんと俺だけが残った。気を使ってくれたのか話題などをくれて意外と盛り上がった。好きなアニメの話になったら意外と語った気がする。そしてある家に俺の苗字が書かれているプレートを見てここが自分の新しい家だと思うとワクワクする。蘭ちゃんとは別れて中に入った。

そしてただいまというと奥の方からこっちに向かう音が聞こえたのでその音がする方を見ると一番上の兄(れん)兄さんが立っていてハグ待ちのポーズ、つまり両腕を広げていた。自分は呆れていながらも抱きしめ、彼も抱きしめ返した。おかえりと頬にキスをし、そして俺の部屋に案内するようで階段を上がった。自分の部屋に着いたのかドアを開けると段ボール箱が数個置いてあり、ベッドや家具、本棚三つ置いてある。俺は荷物を置いて段ボールの中身を取り出し適当に置いておいた。少しおしゃれになるように色々飾ってみたから意外と出来がいいと思った。

時計を見て夜ご飯の時間だろうと下に降りるとお母さんの手伝いをし始めた。そして全て完璧にこなしたらお母さんが全員を呼びに行った。家族全員で食事をとり、これからの生活等の話をした。食べ終わったらお父さんと一緒に洗い物をした。お父さんに友達ができたか聞かれ、俺は勿論と答えた。丁度キッチンに通りかかった菖蒲が嘘つくなと笑ったが俺は生徒会の皆の事を話したら大人しく引き下がった。お兄ちゃん舐めんじゃないよと意味を込めて舌をべーと出した。流石に生徒会に入っていきなり副会長になった事は話してないけどね。

洗い物を終わらせ、部屋に戻ったら本を取って音楽をかけた。好きな歌手のプレイリストを流し本を終わらせるまで読んだ。読み終わったら一息つき、部屋に置いてある使い古されている竹刀を一本取り素振りを始める。ノルマの百五十本達成したら息を整え、竹刀を元に戻して風呂に入ることにした。

丁度蓮兄さんが出たので入った。服を脱ぎ、髪と体を綺麗に洗ってから湯船に浸かった。前まではシャワーだけだったから新鮮な感じだ。数十分して逆上せそうだと感じすぐに出た。寝間着に着替えてタオルで髪をガシガシ拭いた。洗面台の前で歯ブラシを取って歯を磨いた。鏡に映る自分を見ると今にでも寝そうな顔をしていた。最後の仕上げを終わらせて水で漱いだ口をタオルで拭いた。髪を拭いていたタオルを片手に部屋に戻ってベッドにボフッと倒れこんだ。今日は一日でいっぱい出来事があって疲れたなと思い返したら電気を消して布団の中に潜って目を瞑った。



今日も眠い

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