表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/137

五芒円陣と更なる危機!?

春蘭達武将が陳留を離れている間にべリアル率いる悪魔軍団が陳留を攻めてきた。


これに対し一刀は全ての召喚獣を呼び出すもすぐに魔力切れ寸前に陥ってしまう。


そんな時、べリアルが一刀に対し『一刀が華琳を殺せば退く』と交渉するも一刀はこれを拒否!華琳自身が死を望むも拒否った一刀は最終手段を行うのだった。


悪魔軍団本陣


デビバット「えぇっ!?一刀の奴、交渉を断ったんですか!? 」


べリアル「あぁ、奴め、てっきり命惜しさに了承するかと思ったが仕方がない。まぁどちらにしてもサタン様を封じた魔法使いを許すわけがないからな 」


つまり、もし一刀が華琳を殺してもべリアルは撤退しなかったわけだ。


デビバット「(悪魔は平気で約束を破るって聞いたけど、この人ってば恐ろしいな!?) 」


べリアル「では進軍再開!全てを破壊するがよい! 」


一方その頃


キュッキュッ!


一刀「こんなもんかな 」


屋上に出た一刀は五芒星(ペンタグラム)を描くと


一刀「我が仲間達よ、今一度我が前に集え! 」


パァッ!!


何かの呪文を詠唱し


ぼわんっ!


ミノタウロス「一刀の旦那、どうしやしたか? 」


ずらりっ


一旦陳留の各地にいるミノタウロス達全召喚獣を呼び戻した。


一刀「みんな、時間がないから手短に言う。今から五芒円陣(ペンタゴン)を行う 」


五芒円陣


一刀がそう説明すると


フィーネ「えっ!? 」


キキィッ!?


チキチィッ!?


以蔵「マジですかい!? 」


召喚獣達は皆驚いた。


華琳「(召喚獣達のこの驚きよう、五芒円陣って何なの?) 」


スフィンクス「確かにこの状況を何とかするには五芒円陣しかないけど、一刀、魔力は大丈夫なのかニャ? 」


一刀「あぁ、俺なら大丈夫!だから早く配置に… 」


ところが


フィーネ「お断りします! 」


バァンッ!!


何と!?フィーネが断ってきた。


一刀「フィーネ… 」


フィーネ「ご主人様、私の目は誤魔化せません。今のご主人様が五芒円陣を行えば確実に魔力切れどころか命さえも危ういのです。いくらご主人様の命でもそんな危険なことは行えません! 」


自身も魔法の使い手なためフィーネは一刀が持つ魔力がわかるのだ。


契約者に従うのが召喚獣の決まりであるが命がかかっている以上、容易く了承はできなかった。


今から行うことは十体の召喚獣がいないとできない荒業なため、一体でも拒否するとできないのだ。


以蔵「フィーネ嬢、あんたの気持ちもわかるが兄さんだって覚悟の上だぜ 」


ボシュシュッ!!


『ゴゴーゴッゴ 』


フィーネ「ですが! 」


スフィンクス「まぁまぁフィーネちゃん、一刀だってそう簡単に死なないのは君だって知ってるでしょ 」


ケロロッ!


皆から言われ


フィーネ「わかりました。皆さんがそこまでおっしゃるのでしたら 」


一刀「フィーネ… 」


フィーネ「その代わり、絶対に死なないでくださいね!はぐれになんてなりたくありませんから 」


召喚獣は契約者が死ぬとはぐれとなり、次に契約者が現れるまで野良モンスターと化する。


また、はぐれとなったモンスターは別の人物と契約すると以前の契約者との記憶が消滅する。


一刀「わかってるよ。それじゃみんな、配置についてくれ 」


召喚獣達『了解 』


スッ!


召喚獣達は一刀を中心にして五芒星を描くように並ぶと


一刀「いくぜ! 」


スッ!


杖を構えて一刀は言った。


一刀「我が仲間なる獣達よ、その力を一つにし、邪なる魂を滅ぼしたまへ! 」


すると


パアァッ!!


召喚獣達が並んでいた五芒星が円に包まれ輝きだし


ミノタウロス「モオォーッ!! 」


『ゴゴゴーッ!! 』


わおぉーんっ!!


スフィンクス「ニャーッ!! 」


ピギギーッ!!


フィーネ「ハアァーッ!! 」


ケロローッ!!


以蔵「ハアァーッ!! 」


キキィーッ!!


チキチィーッ!!


ボシュシューッ!!


召喚獣達も力を出しまくっていた。


一方


デビバット「何だ?べリアル様、町の中心部から強烈な光が光ってますぜ 」


べリアル「何じゃと? 」


べリアルがその方向を見てみると


カァッ!!


確かに町の中心部辺りに光の柱が立っていた。


べリアル「あれはもしや五芒円陣(ペンタゴン)か!? 」


デビバット「ペンタゴン?ペンギンの親戚か何かですか? 」


べリアル「馬鹿者!五芒円陣(ペンタゴン)とは我ら悪魔族にとって最強クラスの魔法。光に触れただけでありとあらゆる悪魔族やモンスターを消滅させることができる 」


べリアルが説明している間に


一刀「いっけぇーっ!! 」


ぐぐんっ!!


五芒円陣(ペンタゴン)を完成させた一刀はどんどん光の範囲を大きくしていった。


ゲギャギャッ!


スッ…


何だこんなもの!!


とばかりに一体のモンスターが光に触れると


ジュウゥッ…!!


ゲギャギャーッ!?


そのモンスターは消滅してしまった。


デビバット「ニャニャッ!?一刀の奴、あんな魔法を使えたのかよ!?知らなかったぜ!? 」


べリアル「無理もない。あの魔法を使えるのは数少ないからな、それに奴が使おうとするなんて考えなかったぞ 」


五芒円陣(ペンタゴン)


確かに強力な魔法ではあるが


それなりに発動条件とリスクがある難しい魔法である。


まず発動条件として


一人の術者が契約している十体の召喚獣が必要


分身系の魔法や他の人から召喚獣を借りると失敗する。


また中心部に一人以上いても失敗する。


これだけの条件だけで発動できる魔法使いは数少ない


更にリスクとして発動するとかなりの魔力を消耗し、一回やるだけで魔力切れ寸前、または下手をすれば死に至る危険性がある。


そして今も


ピシィッ!


一刀「くっ!? 」


ただでさえ魔力切れ寸前な一刀が発動しているため体のあちこちが傷ついていた。


華琳「一刀、やめなさい!? 」


円陣に近づき、止めようとする華琳だが


バチィンッ!!


華琳「きゃっ!? 」


円陣から放たれる光の壁が華琳を弾いた。


一度発動させると術者が止めるかモンスターを一掃するまで止めることができない


これも五芒円陣(ペンタゴン)の欠点である。


だが、このまま発動し続ければ間違いなく一刀は死ぬ!


それを察した召喚獣達は


ミノタウロス「テメェら!一刀の旦那を死なせるわけにはいかねぇ!!俺らの力をもっと出しまくるんだ!! 」


スフィンクス「それくらいわかってるニャ! 」


ボシュシュッ!!


フィーネ「ご主人様を死なせるわけにはいきません! 」


ゴォッ!!


ミノタウロス「モオォーッ!! 」


『ゴゴゴーッ!! 』


わおぉーんっ!!


スフィンクス「ニャーッ!! 」


ピギギーッ!!


フィーネ「ハアァーッ!! 」


ケロローッ!!


以蔵「ハアァーッ!! 」


キキィーッ!!


チキチィーッ!!


ボシュシューッ!!


一刀以上に召喚獣達も力を出しまくっていた。


その結果


カアァッ!!


光が陳留全域を覆っていき


ギャシャアァーッ!?


ウガアァーッ!?


真桜「何や!?次々とモンスターが消滅しとる!? 」


沙和「一体どうなっているなの!? 」


凪「わからん!だがどうやら城の中心部から放たれている光が原因のようだ 」


次々とモンスターが消滅するなか


モンスター軍団の後方にいるべリアル達は


デビバット「ちょっとべリアル様!?次々とモンスターが消滅していってますよ!? 」


慌てまくるデビバットに対し


べリアル「落ち着けデビバット、儂にはまだ強力なモンスターが控えている。それを使えば… 」


落ち着いているべリアルが新たなモンスターを呼び出そうとしたその時


ぶわぁっ!!


べリアル「うおっ!? 」


ドシンッ!!


五芒円陣の余波で発生した風がべリアルを吹き飛ばし、尻餅をつかせた。


その直後


コキンッ!


べリアル「こ…腰が!? 」


デビバット「えぇーっ!? 」


べリアルは腰を痛めてしまった。


べリアル「わ…儂は腰が治るまでしばらくの間引っ込ませてもらうからな 」


フッ!


デビバット「ちょ…ちょっと!? 」


そう言ってべリアルは魔方陣を通って姿を消してしまった。


デビバット「このクソジジイ!!俺っちだけ残して置いてくだなんてひどいじゃないの!!こうなったら俺っちも帰らせてもらうもんね!! 」


バササッ!!


そしてデビバットもこの場から去るのだった。


やがてモンスターが全滅すると


フッ!


光の柱が消滅し


シュパッ!!


召喚獣達も消えてしまった。


華琳「大丈夫なのかしら? 」


力を使い果たしただけで別に死んではいない


そして一刀は…


プススッ…


華琳「一刀!? 」


全身黒こげで今にも死にそうであった。


華琳「しっかりなさい!? 」


一刀「華琳…、も…モンスターは? 」


華琳「あなたのおかげで全滅よ、陳留は救われたのよ! 」


一刀「そうか…、これで… 」


と、その時!


?「ひと安心とか一件落着だなんて思ってないよな 」


華琳「!。誰なの!! 」


突然謎の声が聞こえると


シュパッ!!


ルシファー「俺は悪魔長の一人、ルシファー様だ 」


バァンッ!!


一刀達の前に新たな悪魔長が現れたのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ