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三バカトリオと牢獄暮らし

若干設定が変わりましたがあの男が登場します

魔法使いや悪魔が集まる魔法世界には


北郷一刀


及川


アンソニー・ゴルド


の三人からなる魔法使い三バカトリオというものが存在する。


彼ら三人は日頃から魔法をエッチなことに悪用し、魔法教皇と委員長であるマリアの悩みの種であった。


だがしかし


突如として北郷一刀が魔法世界から姿を消し


あとを追うかのようにアンソニーまで姿を消した。


三バカトリオが崩壊したことで魔法世界に平和が訪れたかに見えたのだが


同時に真面目なマリア達まで姿を消してしまったため魔法世界はダメージを受けてしまった。


一刀とアンソニーはともかく、マリア達の行方を魔法教皇達が探していると


マリア達の紛失に及川が関わっていることがわかり


現在、及川は…


バッシイィーンッ!!


及川「ぎゃいんっ!? 」


石抱きに加え、鞭打ちを食らわされていた。


魔法教皇「さぁ及川よ、吐きなさい。マリア達を何処へやったのです? 」


及川「知るかい!!だから何度も言っとるやないでっか!わいが目を覚ましたらいつの間にかいなくなったって!! 」


※32話『物知りババアと出発』参照


魔法教皇「嘘を言うのはやめなさい 」


及川「ホンマですって!?なんやったら『真実の鏡』を使ってください!? 」


真実の鏡


鏡にうつらない人が嘘をついていることを判断するマジックアイテム


だが


魔法教皇「あの鏡でしたらあなた達三人が破壊したでしょう 」


及川「あっ!? 」


魔法教皇「さっさと吐きなさい!! 」


バッシイィーンッ!!


及川「ぎゃいんっ!? 」


及川の言っていることは真実なのだが


普段から嘘をついている及川は信じてもらえなかった。


一方その頃、一刀のいる陳留では


春蘭「北郷ーっ!!新技を開発したから餌食となれーっ!! 」


一刀「嫌だぁーっ!! 」


一刀が剣を振るう春蘭から逃げまくっていた。


春蘭「くたばれーっ!! 」


ドカァッ!!


一刀「ぎゃいんっ!? 」


だが、一刀の身体能力では春蘭から逃げ切ることは不可能であり結局ボコられてしまった。(しかも春蘭は新技と言っているが特に今までとは変わらない)


そして残る三バカトリオであるアンソニーはというと


実はアンソニーは一刀がマリアと再会した頃、とある国にいたのだが…


孫策が治める呉の国である建業


この城の地下牢にて


かつかつんっ


思春「ほら、今日の飯だ 」


呉の隠密部隊隊長である甘寧こと思春がとある牢の前に食事を置いた。


その牢には…


アンソニー「出してくれーっ!! 」


黒髪黒目天パーのアンソニーがいた。


アンソニー「俺は魔法世界じゃ名の知れたゴルド商会の一人息子だぞ!!そんな俺が何で牢獄に入れられなきゃならないんだ!!弁護士を呼べーっ!! 」


牢獄の中にいながら叫びまくるアンソニー


すると


チャキンッ!!


アンソニー「ひっ!? 」


思春「貴様、自分が何をしたのか忘れたようだな 」


アンソニーに剣を向ける思春


思春「あんなことをしでかした貴様が生きているこそ幸運に思うがよい。それとも、この暮らしが嫌なら私が首を切り落としてやろうか?そうすれば貴様は牢獄から出られるぞ 」


ただし、出た後は墓場行きが決まっている。


この思春の脅しにアンソニーは


アンソニー「ろ…牢獄暮らしサイコォー!! 」


と言うしかなかった。


思春「よろしい。ならば少しは大人しくしていることだな 」


スッ!


そうアンソニーに言って思春は去っていった。


その直後


アンソニー「はぁ〜っ!?何でゴルド商会の一人息子である俺がこんなとこにいなきゃいけないんだよ!! 」


再び愚痴るアンソニー


アンソニー「やっぱりあれが原因だよな。はぁ〜っ!?俺ってば何であんなことをしたんだろう!? 」


今更ながら自分の仕出かしたことを後悔するアンソニー


それはマリアが一刀と再会してから間もない頃


雪蓮「ねぇ冥琳、私ってば欲しいものがあるんだけど♪ 」


呉の王である孫策こと雪蓮は


筆頭軍師であり、親友でもある周瑜こと冥琳におねだりするのだが


冥琳「ダメだ 」


即座に拒否られてしまった。


雪蓮「まだ何も言ってないでしょ! 」


冥琳「私とお前の仲だ。言わなくてもわかる。魔法使いとやらが欲しいのだろう 」


そう。


雪蓮は魔法使いである一刀と出会ってから魔法使いを欲しがっていた。


雪蓮「いいでしょ!うちにいれば戦力にもなるし 」


冥琳「その前に魔法使いとやらがその辺にいるわけがなかろう 」


冥琳の言う通りである。


雪蓮「案外近くにいるかもしれないじゃない。桃の中に入って川をドンブラコとか、光る竹の中から現れたりとかさ 」


冥琳「そんなことがあるか!! 」


どこの桃太郎とかぐや姫だ!!


雪蓮「とにかく魔法使いが欲しいの〜!!欲しいったら欲しい〜!! 」


冥琳「いい大人が駄々をこねるな!! 」


これで一応呉の王なのだから不思議である。


するとそこへ


思春「雪蓮様、ご報告がございます 」


雪蓮「どうしたの思春? 」


思春「ハッ!実は付近にて怪しげな妖術使いがいると噂がありましたのでそやつを引っ捕らえてきました 」


雪蓮「怪しげな妖術使い… 」


その話を聞いた雪蓮は


雪蓮「思春、すぐにその男を連れてきなさい。そして蓮華(れんふぁ)も連れてきて 」


思春「ハッ! 」


冥琳「おい雪蓮 」


雪蓮「私の勘が響いてるのよ 」


雪蓮の勘は鋭く、その勘はマジックタロットに匹敵したりする


それから少しして


アンソニー「俺をどうする気だ!? 」


バァンッ!!


縛られたアンソニーが皆の前につき出された。


蓮華「姉様、この男がどうかしましたか? 」


雪蓮の妹である孫権こと蓮華が聞くと


雪蓮「まぁ見てなさい♪ 」


雪蓮は縛られたアンソニーに近づき


雪蓮「単刀直入に聞くわ。あなた、魔法使いでしょ? 」


と言った瞬間


アンソニー「あんた、何故魔法使いを知ってるんだ!? 」


思春「貴様、誰に向かってあんただと… 」


雪蓮「黙ってて思春、それはこの世界にはあなたの他に魔法使いがいるんですもの。確か名前は… 」


雪蓮が一刀の名を口に出そうとしたその時


アンソニー「よかった!ようやく俺を魔法使いだと知ってる人に出会えた!! 」


アンソニーは号泣した。


アンソニー「この世界に来てから早数ヵ月、皆とははぐれるし、何故かモンスターまで現れるし、魔法を使えば妖術使いだと誤解されるからそれならいっそのこと妖術使いとして名を広めていたかいがあったぜ!! 」


つらい生活を送っていたアンソニー


魔法世界では金持ちであったが当然ながらこの世界で魔法世界の金は使えないため貧乏生活を味わっていた。


アンソニー「そんな俺にもついに幸運が!!しかも周囲にはボンッキュッボンッの美人さん(一人除く)だらけ! 」


蓮華「ぼ…ぼんっきゅっぼんっ? 」


冥琳「何を言ってるのだ? 」


思春「(何故かは知らぬがこいつに殺意を感じる) 」


アンソニー「俺ってばハッピー!! 」


パチンッ!!


調子に乗ったアンソニーが指を鳴らした瞬間


もくもくっ!


周囲に黒雲が発生し


雪蓮「(何だかヤナ予感!?) 」


サッ!


嫌な予感を感じた雪蓮がこの場から逃げた瞬間


バリバリィーーッ!!


アンソニー・冥琳・蓮華・思春『あああぁぁーーっ!? 』


アンソニーを含めた四人に電撃が食らわされた。


他者より魔力が少ないアンソニーは魔力節約のためとある動作をすることで詠唱無しで魔法を発動できる。


ただし、その分、威力が劣るのが欠点であり


プススッ…


四人は黒焦げ、アフロ頭になってしまった。


しかも


アンソニー「は…ハックショーンッ!! 」


何かを企んだアンソニーが大きくくしゃみをした瞬間


バサァッ!!


黒焦げとなった服がくしゃみで吹き飛ばされ


ぷるんっ♪


ぷるんっ♪


三人は全裸となってしまった。


アンソニー「おっぱぁーいっ♪ 」


雪蓮「あははっ!面白いじゃない♪ 」


一刀並のスケベな目で三人を見つめるアンソニーと


アンソニーを見て大笑いする雪蓮


だが、この直後


冥琳「この不届き者を引っ捕らえろ!! 」


蓮華「公開処刑にしてくれる!! 」


思春「覚悟しろ!! 」


アンソニー「えっ!? 」


激怒した三人によってアンソニーは捕らえられ、危うく殺されかけるも魔法使いが欲しい雪蓮の嘆願によって何とか命は助かったが捕虜扱いとして牢獄入りとなった。


ちなみに危険を察知して自分だけ逃げた雪蓮にも罰として禁酒が命じられたのだった。


ということがあったのだが


これなら牢獄入りも仕方がなかろう


アンソニー「俺の他にいるという魔法使い、誰だか知らないけど助けてくれ〜!? 」


三バカトリオは各自ひどい目に遭うのだった。


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