オーガ・ロードと最強の助っ人
一刀と風が一時的ながらも劉備軍に所属してから早一週間が経過していた。
その間に劉備軍では様々なことが起きていた。
まず…
プシューーッ!!
朱里「はわわっ!? 」
雛里「あわわっ!? 」
一刀の個人魔術・魔乳支配者によって少しだけ膨らませていた朱里と雛里の胸がしぼみ、元の貧乳と化してしまった。
朱里「ちょっと!前より小さくなってる気がするんですけど!! 」
雛里「僅かながらのおっぱいを返してください!! 」
リバウンドで小さくなった。もちろんそれは二人の勘違いである。
他に
ぼいんっ!!
桃香「うわっ!?やったー!!私のおっぱいが元に戻った♪ 」
逆に魔乳支配者によって萎まされてしまった桃香のおっぱいが元に戻ったのだが
この事に対して
朱里・雛里『ちっ!!(小声) 』
二人の軍師が舌打ちしていたりする。
そして他に変わったことといえば…
ボロッ
日に日に一刀の顔が悲惨になっていたのだ。
何故かというと、愛紗以外の劉備軍の皆から真名を預けてもらった一刀
このまま大人しくしていればよいのだがそんなこと一刀ができるはずもなく
一刀「おっぱい揉ませて♪ 」
バッ!
桃香「へっ!? 」
少しでも隙を見せたのならば一瞬のうちにおっぱい目掛けて飛び込むのだが
その度に…
ドガバキンッ!!☆ミ
愛紗「とうとう本性を現しおったなこの変態め!! 」
翠「このエロエロ魔人!! 」
愛紗や翠といった制裁組が一刀を成敗していた。
おまけに懲りずに一刀は何度も襲ってはボコられるを繰り返していたのだ。
風「お兄さんには学習能力とやらがないのですかねぇ? 」
だが
桃香「愛紗ちゃんに翠ちゃん、一刀さんは日頃から常に周囲に気を付けなくちゃならない私達をほぐそうとしてわざと変態なことをしてるんだよ 」
そんな一刀であっても
善人の塊である桃香だけは他とは違う対応をしていた。
愛紗「桃香様、あいつはそのような男では… 」
更に
蜀軍兵士「関羽(愛紗)将軍、劉備様がおっしゃられるように北郷さんは俺達のためにわざとふざけてるんですよ 」
蜀軍兵士達『そうです! 』
兵士達までもが一刀を擁護してきた。
愛紗「ま…まぁ、今回はこれくらいにしてやるからな 」
ここまできたら愛紗とて引き下がるしかなかったりする
ちなみに兵士達が一刀の味方をしているのは
長い間、一緒にいたからこそ芽生えた友情…
ではなく
蜀軍兵士「やはり北郷さんも大きな胸が好きですか 」
一刀「あぁ、大きなおっぱいを揉むと心まで健やかになるぜ 」
蜀軍兵士達『うぉーーっ!!羨ましいぜ!! 』
おっぱいによって芽生えた友情であった。
それはさておき、とうとう
バァンッ!!
劉備軍は益州を目にした。
桃香「ようやく着いたんだね 」
愛紗「はい。これで貴様も用済みというわけだな 」
一刀「うぐっ!? 」
一刀の方を見ながらそう言う愛紗
一刀「な…何故だぁーっ!!住民大移動がたったの一週間で終わるはずがないだろう西森!! 」
それはまぁご都合展開というやつである。
愛紗「馬鹿なこと叫んでないでいくぞ 」
一刀「うぅ〜っ… 」
もうここでお別れなのかと一刀がショックを受けていたその時!
ドガシャーッ!!
愛紗「なっ!? 」
いきなり劉備軍の目の前に大きな岩が現れて道を塞ぎ
ドッスーンッ!!
後ろの道まで塞がれてしまった。
鈴々「挟まれたのだ!? 」
朱里「はわわっ!?これじゃあ先に進むことも下がることもできません!? 」
翠「またオーガとかいうモンスターか! 」
確かに大きな岩を持ち上げられるのはオーガくらいしかなかろう
ところが
一刀「(オーガは春蘭みたいに脳筋な奴らだ。偶然なら別だが挟むだなんて頭の悪いあいつらにできるはずが…) 」
モンスターに詳しい一刀はそう推察していた。
すると
?「ガハハハッ!! 」
バッ!
ズシャシャーーッ!!
崖の上から何かが飛び降り、一刀達の前に現れた。
そいつの正体は…
一刀「オ…オーガ・ロードだと!? 」
バァンッ!!
オーガの中でも最強種であるオーガ・ロードであった。
オーガ・ロード
それはオーガが更に種族進化した最終形態であり、能力全てにおいてオーガを越え、オーガ達を支配下に置く
もちろんオーガには不足している知恵もオーガ・ロードにはあるのだ。よって言葉も話せる。
オーガ・ロード「そこの魔法使い!今すぐ逃げればお前だけは食わずにおいてやるぜ 」
ちなみにオーガ・ロードは魔法使いが数人がかりでやっと互角に戦えるモンスターであり、一人だと確実に殺されてしまう。
一刀「ふざけるな!女の子見捨てて逃げる俺じゃねぇ!ロードだろうが道路だろうが俺が相手になってやる! 」
と勇ましい一刀であったが
がくがくっ!!
ぶるぶるっ!!
下半身は完全に震えまくっていた。
オーガ・ロード「馬鹿な奴め!だが、魔法を使われると厄介だからお前には大人しくしてもらうぜ 」
パチンッ!!
オーガ・ロードが指を鳴らした瞬間
ヒューーッ!!
ガポッ!!
一刀「のわっ!? 」
鈴々「お兄ちゃん!? 」
突然空からシルクハットが落ちてきて一刀の頭を覆ったのだった。
一刀「ヤバい!?確かこいつはマッドハット!?早く外さないと… 」
と、一刀が頭に被されたシルクハットを外そうとしたその時
一刀「ふにゃぁ… 」
外すのをやめて横に倒れてしまった。
愛紗「何をしている貴様!遊んでる場合か!さっさとその妙な帽子を外せ! 」
無理矢理一刀を立たせる愛紗だが
一刀「あぁ、関羽さんったらそんな露出の高い格好しちゃうだなんて 」
一刀はわけのわからないことを口にした。
愛紗「私がいつ露出の高いハレンチな格好をした!!貴様は何を言って… 」
愛紗は一刀が目を覚ますよう揺さぶりまくったその時!
ケケケッ!
愛紗「なっ!? 」
一刀が被されたシルクハットに目が現れ、言葉を話した。
実はこいつもモンスターの一人。マッドハットである。
マッドハット
黒いシルクハットの姿をしたモンスター。相手の頭に被さると楽しい幻覚を見せてシルクハットを外せなくさせる。
だがシルクハットを被り続けているとマッドハットが徐々に魔力や生気を吸い取り、最終的にはミイラにされてしまう。外すには自分から外すしかない厄介なモンスターである。
こうしている間にも
ケケケッ!
シュルルッ…
一刀の魔力がだんだん吸い取られていった。
オーガ・ロード「ガハハハッ!頼みの綱の魔法使いがいなければテメェら人間ごとき俺が軽くぶっ殺してやるぜ! 」
オーガ・ロードがそう叫ぶと
愛紗「誰が頼みの綱だ!あんな奴いなくても貴様ごとき、私が倒してくれる! 」
バッ!
得物の青龍偃月刀を構え、突っ込む愛紗であったが
バッキィーーンッ!!
愛紗「なっ!? 」
何と!?愛紗の青龍偃月刀はオーガ・ロードを傷つけるどころかオーガ・ロードの硬い体によって破壊されてしまった。
そして
ガシィッ!!
愛紗「ぐっ!? 」
オーガ・ロードは愛紗の頭をつかむと
オーガ・ロード「得物を大事にしない奴はお仕置きだぜ!! 」
めききっ!!
愛紗「ぐわあぁーっ!! 」
そのまま握り潰そうとした。
星「愛紗! 」
鈴々「愛紗を離すのだーっ!! 」
愛紗の危機を見過ごせず、オーガ・ロードに向かっていく蜀軍であったが
オーガ・ロード「雑魚はそいつらの相手でもしてろ! 」
パチンッ!!
オーガ・ロードが指を鳴らすと同時に
オーガ達『ギャシャシャーッ!! 』
ズシャシャーーッ!!
崖の上から多くのオーガ達が降りてきた。
星「またこいつらか!? 」
蒲公英「鬼は愛紗やお姉様で十分なのに! 」
翠「何だと!! 」
愛紗を救いにいきたい劉備軍であったが
オーガの戦闘力は愛紗達上級武将並の強さであり、愛紗を救おうと向かえば隙が生まれ、撃退されるため誰一人として助けに向かえなかった。
オーガ・ロード「さて、それじゃあ、テメェの頭がどれくらいの力で破壊されるのか試させてもらうぜ! 」
めききっ!!
愛紗「ぐわあぁーっ!? 」
桃香「愛紗ちゃん!? 」
このままでは愛紗の頭蓋骨が破壊される!!
誰もがそう思ったその時!
ドカァッ!!
オーガ・ロード「がっ!? 」
突然オーガ・ロードの頭に大岩が直撃し
愛紗「ぷはぁっ!? 」
オーガ・ロードの手が緩み、愛紗は危機を脱した。
オーガ・ロード「いってぇな、誰だ!! 」
オーガ・ロードが後ろを向いて叫ぶと
ズシャシャーーッ!!
オーガ・ロード目掛けて岩を投げた人物が降りてきた。
その人物は…
愛紗「お…お前は呂布!? 」
恋「・・・ 」
バァンッ!!
三国最強の実力者とされる呂布こと恋であった。
恋「…モンスターの気配を感じたから来た。恋、劉備軍に助太刀する 」
劉備軍に最強の助っ人が現れたのだが
オーガ・ロード「ほぅ、他の雑魚とは違う強さを感じるようだな 」
相手はオーガ・ロードゆえに恋とて勝てるかどうかわからない!?
そして、こんな状況だというのに
一刀「わぁい♪おっぱいがいっぱいだぁ♪ 」
いまだにマッドハットの幻術にかかっている一刀であった。




