魔乳支配者とド貧乳
劉備軍が益州へ着くまでの間であるが一時劉備軍所属となった一刀と風
そして劉備軍が益州へ向けて進んでいたある日、劉備軍はオーガの集団に襲われるも一刀の活躍により何とか乗り越えた。
だが、そんななか、桃香が崖から落ちてしまうハプニングが発生するも、一刀が繰り出した第5の個人魔術・魔乳支配者により命は助かったものの、桃香は一時的に貧乳となってしまい一刀も魔力切れに陥ってしまう。
その後、崖の上に何者かの気配を感じる劉備軍であった。
翠「またモンスターかよ!? 」
蒲公英「さっき戦ったばかりなのにぃ〜!? 」
魔法使いである一刀が魔力切れで倒れ、もはや劉備軍にモンスターと戦える戦力は残っていなかったのだが
一刀「い…いや、俺は空から見てたぜ 」
よろりっ
一刀はよろめきながらも杖を使って立ち上がると
すぅっ…
大きく息を吸い込み
一刀「このワガママ見栄っ張りの馬鹿袁紹! 」
キィンッ!!
崖の上目掛けて大きく叫んだ瞬間
ひょこっ!!
麗羽「誰が馬鹿ですって!!名家出身であるわたくしに対して失礼な!! 」
崖の上から麗羽が顔を出してきた。
もちろん麗羽だけでなく
猪々子「ちょっと麗羽様!? 」
斗詩「顔を出したらまずいですよ!? 」
真直「もう遅いです 」
ひょここっ!!
部下である猪々子、斗詩、真直まで現れた。
そう。一刀は箒で空を飛んだ際、オーガ達と共にいた袁紹軍の四人を目撃してしまったのだ。
愛紗「あいつらは袁紹軍! 」
猪々子「やべっ!?見つかった!? 」
斗詩「早く去りましょうよ!? 」
ところがだ
ピシィッ!!
四人『へっ? 』
バキンッ!!
四人『うわあぁーーっ!? 』
ドッシイィーーンッ!!
崖の端にいた四人の重さに耐えきれず足場が崩れ、四人は崖から落ちてしまった。
猪々子「いててっ!? 」
真直「はっ!?私達、生きてますよ!? 」
麗羽「おーほっほっほっ!やはりわたくしの日頃の行いがよろしいからですわ 」
崖から落ちたにもかかわらず、無事であった袁紹軍であったが
斗詩「でも、少しくらいは負傷した方がよかったかもです!? 」
ずらりっ!!
回りを劉備軍に囲まれ、逃げ場を失ってしまうのだった。
猪々子「こ…こんな時は死んだフリだっけ? 」
真直「それは熊に会った時ですよ!? 」
※実際に熊に遭遇しても死んだフリしてはいけません。
愛紗「何故貴様らがここにいるのか話してもらおうか!無論。下手なことを言えば即刻斬るからな! 」
ジャキンッ!!
四人『ひぃっ!? 』
そして偃月刀を向けられた四人は仕方がなく話をするしかなかった。
以前白蓮の領地である幽州を攻めるが魔法使い・風羅によって返り討ちに遭い、壊滅してしまった袁紹軍は各地をさ迷いながらも今まで何とか生きてこれた。
そんななか、一行はこの辺りをさ迷った際にオーガの群れに遭遇し、命の危機に陥ってしまうも必死で命乞いをした結果、頭の悪いオーガ達よりは少しは頭がいいとして生かされ、下僕として生かされることになった。
そんな今日、劉備軍と遭遇し、策を立ててオーガ達を率いて襲った。
これが真実である。
つまり人間を裏切ってモンスター側に回ったのだ。
麗羽「わ…わたくしは悪くありませんわ!!全ては生きるためですもの!! 」
と麗羽は言うが実際に今日、劉備軍と遭遇した際
『あいつらについては詳しく知っておりますわ。だから壊滅させてやりましょう』
と斗詩達が止める間もなくオーガ達にそう進言したという
一刀「(怪しすぎる) 」
この中で一番麗羽の性格を知っていた一刀は
スッ!
両手を重ねて筒を持つように構えながら麗羽に狙いを定めると
一刀「(魔乳支配者・吸引!) 」
スウゥッ!!
そのまま息を吸い込んだ。
すると
ベキッ!!
麗羽「へっ? 」
べここっ!!
麗羽「い…いやあぁーっ!? 」
急に麗羽のおっぱいが萎んでしまった。
猪々子「あぁっ!?麗羽様の爆乳があたい以上のド貧乳に!? 」
斗詩「只でさえ婚期が遠退いている麗羽様の唯一の取り柄である爆乳が!? 」
もはや麗羽に婚期は存在しない
一刀「ぷはっ!魔力回復だぜ 」
一方の一刀は元気を取り戻していた。
実は魔乳支配者はおっぱいを膨らませるだけでなく、おっぱいを吸い取ることで魔力を回復することもできるのだが、一刀自身が巨乳好きなため滅多にこの方法で回復しようとしない
麗羽「ちょ…ちょっと!わたくしのお胸を返しなさい!! 」
風羅との出会いで魔法使いの存在を知っている麗羽はこうなったのは一刀が原因だと知り詰め寄るのだが
一刀「やなこった♪ 」
ごくんっ!!
麗羽から吸収したおっぱい成分を飲み込んでしまった。
こうすることで吸い取ったおっぱい成分は自分の魔力へと転換できるのだ。
一刀「安心しろ。一週間くらいで元に戻るからよ 」
こちらもまた萎ませた時と同じく、時間が経てば回復する。
ちなみにかかる時間は
爆乳級(紫苑、桔梗、祭)…十日
巨乳級(桃香、愛紗等多数)…一週間
並乳級(白蓮、蒲公英等)…三日
貧乳級(猪々子、貧乳党)…一日
なお、貧乳が萎むと完全なる胸なしとなる
麗羽「こ…このわたくしがいっ…一週間もド貧乳に!? 」
一部の巨乳人なら動きやすくなったと喜ぶだろうが
金無し、軍無し
頼れるのは爆乳だけとなった麗羽にとってかなりショックだったりする。
一刀「さて、次は… 」
スッ!
一刀は次なる標的を狙うかのように構えると
三人『ひ…ひぃっ!? 』
真直「ごめんなさ〜い!! 」
斗詩「もう悪いことはしません〜!! 」
猪々子「これ以上、おっぱいを失いたくな〜い!! 」
サササーッ!!
おっぱいを失いたくない三人は麗羽を抱えて去っていった。
一刀「ほんの冗談だったのに 」
風「お兄さんが言うと冗談に思えませんからねぇ 」
確かに
すると
朱里・雛里『あ…あのぅ、一刀さん!! 』
一刀「な…何だよ!? 」
朱里と雛里が一刀に詰め寄ってきた。
朱里「先程桃香様にかけたむ…胸が大きくなる魔法をかけてください 」
雛里「どうか、少しでいいですのでお恵みを 」
貧乳である二人は胸を欲しがっていた。
さっきまでの魔力切れの一刀ならば頼まなかっただろうが魔力が回復したのなら話は別である。
すると
一刀「ちょっと待ってね 」
朱里・雛里『? 』
じーっ…
普段貧乳に対しては冷たく接する一刀だが、相手が子供ならば話は別であり(実際は子供に見えるだけ)、一刀はこっそり二人を未来予測眼で二人を見てみた結果
一刀「わかったよ。ほんの少しだけね 」
朱里「なにそんな哀れむような目で見てるんですか!? 」
二人のおっぱい成長はゼロ
そう判断した一刀は哀れむようにおっぱいを大きくしようとすると
鈴々「あーっ!!朱里と雛里だけずるいのだ!お兄ちゃん、鈴々のおっぱいも大きくしてほしいのだ 」
鈴々も一刀に豊胸を頼むと
一刀「ちょっと待ってね 」
じーっ…
鈴々「にゃ? 」
鈴々の体も未来予測眼で見た結果
ぽんっ!
一刀は鈴々の肩に手を置き
一刀「張飛ちゃん、君には明るい未来が待ってるよ 」
鈴々「? 」
そんな言葉を言ってきた。
一体何を見たのだろう?
すると
鈴々「む〜っ!!その張飛ちゃんってのやめてほしいのだ!!鈴々って呼んでほしいのだ! 」
愛紗「こら鈴々! 」
容易く真名を教える鈴々を叱る愛紗だが
鈴々「だってお兄ちゃんは桃香お姉ちゃんの命の恩人だから真名を教えて当然なのだ 」
愛紗「うっ!? 」
確かにその通りである。
桃香「じゃあ私のことも真名で呼んでください 」
愛紗「桃香様まで 」
星「まぁ愛紗よ、仕方なかろう。桃香様は我らが主君。その主君の命を救ってくれたものを粗末にできまい。というわけで私も真名を預けましょう 」
この後、愛紗以外のメンバーが真名を預け
残るは愛紗だけとなったのだが
愛紗「うぅっ!? 」
愛紗は悩みまくっていた。
本心では桃香の命を救ってくれた恩人だから教えたいのだが
二度も自分の胸を揉んだ変態に真名を教えたくないという気持ちもあったのだ。
愛紗「(こうなれば皆が教えているのだから仕方がない!…ということで教えてやろう) 」
ということにして教えようとしたその時
一刀「それじゃあ… 」
桃香「えっ? 」
一刀「真名を教えてもらったということは心を教えてもらったも同然!というわけで皆のおっぱいを… 」
と一刀が皆のおっぱいを揉もうとしたため
ドガバキボコンッ!!☆ミ
愛紗「貴様のような変態には絶対真名を教えぬからな!! 」
一刀「ぐふぅっ!? 」
愛紗にボコボコにされた一刀であった。
劉備軍の一部『(桃香様の恩人だからって簡単に真名を預けたかな) 』
と今更ながら真名を預けたことを劉備軍の一部は後悔したという
まぁとにかく、益州へ向けて進む劉備軍であったが
一方その頃
オーガ「ゴギャッ!?ギャギャギャッ!? 」
劉備軍を襲って逃げたオーガ達が
ぐしゃぁっ!!
?「ケッ!たかが魔法使いごときに逃げ帰るだなんて弱々しいオーガ共め、せっかく使えると思って生かしておいといた人間(麗羽達)にも逃げられてしまうなんてよ。こりゃ俺が直々に出向いた方が良さそうだな 」
バァンッ!!
オーガよりも更に巨大な体を持つ謎のモンスターに殺されてしまった。




