拠点6と悪魔華琳・前編
今回は吉田くん さんからのリクエストです。
話が長くなりそうですので二つに分けます
これはまだ一刀が風羅と再会する前の出来事であった。
ある場所にて
デビバット「闇の眷族よ、いでよ! 」
新たなモンスターを召喚しようと呼び出そうとするデビバットであったが
ぷすぅっ…
モンスターどころか煙しかでなかった
デビバット「ちきしょーっ!!また失敗かよ!!次こそはすごいモンスターを召喚してやっからな! 」
バササッ!!
その場から去るデビバットであったが
パッ!
この時どころか毎回なのだが、デビバットは魔方陣を消し忘れていた。
すると
バアァッ!!
ケケケッ♪
デビバットが去った後、魔方陣からモンスターが出現したのだった。
一方その頃、陳留では
かたんっ
華琳「今日は絶好のお茶会日和ね 」
華琳、春蘭、秋蘭、桂花が庭園にてお茶会を楽しんでいた。
このお茶会は定期的に行われているのだが参加するにはそれなりの誠意が必要なため一刀は参加していない
桂花「日頃の華琳様の行いがよろしいので天気もいいですね 」
秋蘭「この茶菓子は流琉が作ったものだそうです 」
春蘭「成程。通りでうまいわけだな 」
桂花「ちょっと春蘭!あんた一人で全部食べてるんじゃないわよ!! 」
春蘭「すまん。おいしくてついな 」
さらに
桂花「もうっ!! 」
ドンッ!!
桂花がテーブルを強く叩いた瞬間
ガチャンッ!!
桂花「あぁっ!? 」
急須が落ちてしまった。
華琳「あなた達 」
せっかくのお茶会を台無しにされ苛立つ華琳
秋蘭「も…申し訳ありません!流琉に追加をもらってきますので少々お待ちください。ほら、姉者も来るんだ 」
春蘭「わ…わかった! 」
桂花「私は代わりのお茶を入れてきますので! 」
ササッ!!
そして三人は去っていった。
華琳「全く、久し振りにお茶会を開いてみればあの子達ったら 」
一人残された華琳が待っていたその時
ガササッ!!
ケケケッ!!
バッ!
華琳「えっ? 」
こっそり茂みから現れた何かが華琳に取りついたのだった。
その後
春蘭「お待たせしました華琳様! 」
秋蘭「追加の茶菓子をお持ちしました 」
桂花「代わりのお茶でございます! 」
三人が戻ってくると
華琳「遅かったじゃないの 」
華琳がそっぽを向いていた。
春蘭「か…華琳様!? 」
桂花「申し訳ありません!どんな罰でも受けますので機嫌を直してください!? 」
華琳「本当なの? 」
桂花「はい! 」
桂花がそう言うと
華琳「それじゃあ… 」
パシッ!!
華琳は桂花から急須を奪うと
華琳「私が入れるお茶を直で飲みなさい 」
とくとくっ…
何と!?桂花の口に直接急須からお茶を流した
※危険ですので絶対真似しないでください
桂花「あ…あちいぃーっ!!で…でも、お仕置きされて嬉しい♪ 」
春蘭「桂花め、羨ましい(うらやましい)ぞ! 」
口に火傷を負いながらも喜ぶ桂花とそれを羨ましがる春蘭って一体!?
ちなみにこの時、三人は気づいていなかったが
バンッ!!
華琳の目付きが悪くなっていた。
秋蘭「華琳様、いくらなんでもそれはやりすぎです。読者が真似したら大惨事に… 」
メタ発言しながらも華琳を止めようとする秋蘭であったが
華琳「秋蘭、あなた私に逆らおうっていうの? 」
秋蘭「いえ、そういうわけでは… 」
華琳「そんなあなたは… 」
ぴたっ!
華琳が秋蘭のお腹に手を当てた瞬間
華琳「こうしてあげるわ! 」
ババァッ!!
ぷるんっ♪
秋蘭「なっ!? 」
秋蘭の服が弾け、全裸となってしまった
春蘭「秋蘭!?お前までお仕置きを受けて羨ましいぞ!!華琳様、私にも是非お仕置きを… 」
妹が全裸にされながらも、お仕置きの一部と捉えて羨ましがる春蘭
そして次は自分をと指名するが
春蘭「あれっ? 」
パッ!
既に華琳の姿はなかった。
その華琳が向かった先は…
流琉「ふぅ、秋蘭様から茶菓子の追加を命じられた時には驚いたけど何とか切り抜けたね 」
季衣「よかったね流琉 」
城の厨房であり、厨房には流琉と季衣がいた。
すると
ズザザザーーッ!!
季衣「か…華琳様!? 」
厨房に華琳が現れた。
流琉「もしかしてまた茶菓子が無くなったのですか?でしたらすぐに用意を… 」
華琳「時間切れよ 」
流琉「へっ? 」
そして華琳は…
華琳「私が来た時にはすぐに茶菓子を用意しなさい!時間切れには罰を与えるわ!! 」
ジューーッ!!
以前一刀に罰を与えるために作った焼きごて(熱あり)を取り出すと
華琳「そりゃそりゃーっ!! 」
ジューーッ!!
厨房の壁に押し付けて烙印してきた。
流琉「や…やめてください華琳様!?そんなことしたら… 」
壁に押し当てるだけならば特に問題はないのかもしれない
だが、ここは厨房。そして厨房といえば必ずあるのが…
ジューーッ!!
ボオオォッ!!
油であり、華琳が油に烙印したせいで火事が発生してしまった。
流琉「きゃあぁーっ!?き…季衣、は…早くみ…水を!? 」
季衣「ミミズなんて何に使うの? 」
流琉「ミミズじゃなくて水だってば!? 」
二人が慌てている間に
華琳「ケケケッ! 」
華琳は厨房から去っていった。
その後
霞「はぁ〜、暇やなぁ、凪はマリア達と共に賊の討伐に向かっとるから触り相手がおらへんで暇やなぁ 」
霞がそんなことを言いながら歩いていると
霞「んっ?ありゃ華琳やないか、何しとるんや? 」
華琳が捕らえた賊を収容している牢屋の前で何やらガチャガチャしているのを発見した。
すると華琳は…
ガチャァッ!!
華琳「さぁみんな、さっさと出なさいな! 」
賊達『うおぉーーっ!! 』
何と!?自ら捕らえた賊を解放してしまったのだ。
霞「な…何しとんねん!?誰かーっ!!誰かおらへんか!! 」
霞は急いで大声で叫ぶと
春蘭「どうした霞? 」
秋蘭「何かあったのか? 」
春蘭と(予備の服に着替えた)秋蘭が現れた。
霞「あれを見てみぃ!!華琳が賊を解放しとんねん!! 」
春蘭「何だと!?今日の華琳様は一体どうしたのだ!? 」
秋蘭「とにかく今は解放した賊を捕らえるのが先だ!! 」
そして春蘭、秋蘭、霞、集まった兵達が逃げた賊を捕まえている間に
華琳「ケケケッ♪ 」
華琳が町の方へ向かってしまった。
秋蘭「お待ちください華琳様!? 」
霞「あーもうっ!!こない忙しいのに一刀は何をしとんねん!! 」
その一刀はというと…
一刀「君達の安全は俺が守る! 」
ビシィッ!!
一刀がキザな台詞を言った瞬間
美女達『きゃーーっ!!隊長さんったら素敵ーっ!! 』
女の子達が誉めまくった。
そう。一刀は現在でいうところのキャバクラにいたのだ。
一刀「(フフフッ!こんな時にいつも邪魔してくる鬼A(華琳)はお茶会の真最中、鬼Bは遠くの賊を討伐中、つまり俺の邪魔をする奴がいない!今のうちに楽しまねば♪) 」
当然ながら警邏をサボって遊びまくる一刀
この男、本当に警邏隊の隊長なのだろうか?
一刀「さぁ、今日はとことん遊びまくろうぜーっ!! 」
と、一刀が叫んだその時
ドッカァーーンッ!!
外から物凄い音が聞こえてきた。
一刀「な…何だ!?春蘭が暴れてるのか!? 」
そう思って一刀が表に出てみると
そこには…
華琳「こんな高いもの、庶民にはふさわしくないわ!! 」
ガッチャーンッ!!
男「やめてくだせぇ!? 」
人の家にあった高価なものを破壊し
華琳「甘いものは全て私のものよ! 」
パシィッ!!
子供「びえぇーんっ!! 」
子供からお菓子を奪う華琳がいた。
するとそこへ
春蘭「おっ!北郷!こんなとこにいたのか探したぞ!! 」
春蘭、秋蘭、霞の三人が駆けつけた。
秋蘭「何故か今日は華琳様の機嫌がひどく悪くてな 」
霞「一体どうしたっちゅうねん!? 」
三人が華琳の奇怪な行動に驚くなか
一刀「あれは華琳だけど華琳じゃねぇよ 」
春蘭「は?貴様は馬鹿か?何を言ってるのだ? 」
一刀「確かに華琳はすぐに怒鳴るし、わがままで厳しい性格だし、俺を殺しかねないお仕置きをする貧乳チビダブルドリルだけど… 」
そこまで言うか!!
一刀「いくら華琳でもあんな悪さをするはずがない!何か異変が起きてるんだ!! 」
一刀は華琳を信じるのだった。
秋蘭「その根拠は何だ? 」
一刀「俺の勘! 」
勘かよ!!




