以蔵と怒りの風羅
幽州にいる魔法使い・風間風羅に会いにやって来た一刀達
だが幽州をデビバットが襲い、迎撃しようとする一刀達であったが
デビバットが連れてきたスパイダーによって動きを封じられ、風羅も弱点である首を触られたことで無力となり窮地に陥ってしまう。
その時!風羅が持っているという一刀の召喚リングを取り出した一刀は風羅の懐から召喚獣・鎌鼬の以蔵を呼び出し窮地を脱したのだった。
一刀「助かったぜ以蔵! 」
一刀が以蔵に礼を言うと
以蔵「ところで兄さん、一つ聞いていいですか? 」
一刀「何だ? 」
そして以蔵は聞いた。
以蔵「何でパンツ一枚なんすか? 」
バァンッ!!
そう。今の一刀はスパイダーの糸から脱出するため、パンツ一枚の姿になったのだった。
以蔵「兄さんのことだからどうせ女でも襲ってたんでしょうけど、ほどほどにしないと痛い目を見ますよ 」
一刀「う…うるせぇ!! 」
二人が言い合いをしている間に
デビバット「ちっ!新たな一刀の召喚獣かよ!スパイダー共!確かに風属性の鎌鼬はお前達の天敵だ。だが鎌鼬にだって欠点がある。教えてやるから襲いやがれ 」
ピギピッ!!
デビバットはスパイダー達に鎌鼬の欠点を教えた。
それは…
デビバット「鎌鼬の両腕の鎌は強力だが尻尾までは刃じゃない!両腕を縛れば勝てるんだよ! 」
ピギピーーッ!!
シュルルッ!!
以蔵「おわっ!? 」
一刀「以蔵!? 」
一刀と話している間に以蔵は両腕を縛られてしまった。
デビバット「ニャパパッ!他の召喚獣のように風おこしや風の魔力を放てない鎌鼬なんて両腕を封じれば勝てるんだよ! 」
くやしいが確かにデビバットの言う通りであったりする。
だが、それは以蔵が普通の鎌鼬ならばの話だ。
以蔵「俺を… 」
ジャキンッ!!
以蔵「なめるんじゃねぇぜ!! 」
スパパッ!!
デビバット「げげっ!? 」
何と!?以蔵は尻尾を刃と化し、スパイダーの糸を切ってしまった。
以蔵「俺は凶児と呼ばれた鎌鼬でな、これくらい朝飯前よ! 」
普通の鎌鼬は転ばす、斬る、薬を塗るという能力がある。
だが以蔵は転ばす、斬るはあっても薬を塗るがない殺戮の鎌鼬であり、一族からも白い目で見られ追放されたところを一刀と出会い、仲間となったのだ。
一刀「いいぞ以蔵!みんなの糸も切ってやってくれ! 」
以蔵「承知! 」
スッ…
以蔵は鎌を構えると
以蔵「せいやぁーっ!! 」
スパスパスパァンッ!!
スパイダーの糸に捕らわれた皆の近くを移動し
ばらりっ!!
春蘭「おぉっ!? 」
秋蘭「いつの間に!? 」
風羅「ふにゃぁ〜 」
春蘭、秋蘭、風羅を捕らえていた糸を切ってしまったのだが
チャキンッ!!
以蔵が鎌を納めた瞬間
ばらりっ!!
春蘭・秋蘭『なっ!? 』
風羅「ふにゃぁ〜 」
春蘭、秋蘭、風羅の服まで切れ、三人は下着姿となった。
一刀「うほぉーーっ!! 」
幽州兵士達『うおぉーーっ!!風間将軍の下着姿ーっ!! 』
下着姿となった三人に興奮する男達
そして
ドガバキンッ!!☆ミ
春蘭「北郷、貴様ーっ!! 」
一刀「お…俺は何もしてないのに…!? 」
秋蘭「お前の召喚獣がしたことはお前がしたも同じだ 」
風羅「ふにゃぁ〜 」
一刀は春蘭と秋蘭にボコられてしまった。
デビバット「げげっ!?まさか一刀があんな召喚獣を持ってるだなんて!? 」
一刀が鎌鼬を持っていることは知っていても以蔵の能力までは知らなかったデビバット
デビバット「だがスパイダー共!数ならお前達の方が上だ!全員でかかれば奴らなんか… 」
スパイダーに命じようとするデビバットであったが
パッ!!
デビバット「あれっ?あーっ!! 」
ピギピーーッ!?
サササーーッ!!
スパイダー達はデビバットの命令を聞かず、一匹残らずそのまま逃げてしまった。
デビバット「こらーーっ!!戻ってこい!! 」
召喚するモンスターのレベルは上がっても完全に従えることはできないデビバットであった。
デビバット「これってヤバイんじゃ!? 」
そう。デビバットにとってヤバかった。
何故ならスパイダー達が遠くへ行ってしまったせいで…
シュウゥッ…
白蓮「ピギピ…あれっ?私は何をしてたんだ? 」
魔力が発動範囲を越え、場を囲っていた糸の膜、そして白蓮のスパイダー化が解けてしまったのだ。
デビバット「ま…まだ俺っちには風羅のマフラーがある!これさえあれば… 」
ところが
一刀「せ…接触厳禁! 」
ドォンッ!!
デビバット「へっ!? 」
春蘭達にボロボロにされながらも、一刀はデビバットが握っていた風羅のマフラーに魔力弾を食らわすと
バチンッ!!
デビバット「ニャッ!? 」
マフラーはデビバットの手から弾かれてしまった。
そしてその隙に
一刀「そらよ! 」
ギュッ!!
外れたマフラーを手にした一刀はマフラーを風羅に着けた。
その瞬間
風羅「目が覚めました 」
ジャキンッ!!
風羅が復活した。
デビバット「や…ヤベェ!?こんなとこにいたら俺っちが消されちまう!? 」
スパイダー達に逃げられたデビバット一人に対し場には一刀、春蘭、秋蘭、風羅、幽州兵達、ついでに白蓮といった圧倒的不利な状況
この状態で何とかしろというのが無理であり
追いつめられたデビバットは…
デビバット「あっ!?もうこんな時間だ!?俺っちってば歯医者の予約してたの忘れてたぜ!?じゃあ、皆さんさようなら 」
バササッ!!
でたらめを言って飛んで逃げようとするが
ガシィッ!!
風羅「逃がすわけないでしょう!!よくも私の首を触り、白蓮様をスパイダーに!! 」
デビバット「ゲゲゲッ!? 」
風羅に尻尾をつかまれ
風羅「よくもーっ!! 」
ドガバキボコォッ!!☆ミ
デビバット「ぎにゃあぁーーっ!? 」
風羅にボコられ、全治一ヶ月の重傷を負わされた。
ちなみにその時の風羅の顔は目撃していた一刀いわく怒りまくる華琳とマリアがかわいく見えるほどの迫力だったという
風羅「とっとと立ち去れーっ!! 」
ブォンッ!!
デビバット「ぎにゃあぁーーっ!? 」
キランッ☆
そしてデビバットは風羅に投げ飛ばされ星になったのだった。
その後
一刀「またな風羅! 」
風羅「うん。委員長によろしくね〜 」
一刀達は風羅と別れ、陳留に帰ることにした。
ちなみに風羅の懐をまさぐったことで一刀は幽州兵士達に睨まれたのだが
風羅が皆をなだめたのと
風羅の下着を見せてくれた礼として許されたのだった。
一刀「しかし風羅に出会うは新たな召喚リングは見つかるは、いいことずくめだったな♪ 」
秋蘭「お前だけだろう 」
確かに春蘭、秋蘭は捕まってばかりで散々であった。
一刀「それにレアな春蘭、秋蘭の下着姿も見れたしな♪ 」
一刀がその事を口にすると
春蘭「そうだった!北郷ーっ!!その事は忘れろーっ!!でなければ貴様の首を斬るーっ!! 」
一刀「どわぁーっ!! 」
秋蘭「やれやれ 」
刀を振るう春蘭から逃げる一刀であった。




