跳ね返った魔力弾と風羅の弱点
南皮の麗羽が幽州の白蓮を攻めるも、幽州にいた魔法使い・風間風羅の手により返り討ちに遭い
その詳細を知るために華琳の命により幽州へと向かった一刀、春蘭、秋蘭であったが
幽州に着いた直後、幽州兵達によって三人は捕らわれてしまうのだった。
一刀「この縄をほどきやがれ!!俺達が何をしたぁーっ!! 」
縛られながらも暴れる一刀
いつもなら春蘭も一緒になって暴れるのだが
春蘭「うぅっ…!! 」
事前に秋蘭から『暴れたら華琳様に迷惑がかかる』と言われていたため本心では暴れたいが暴れるのを我慢していた。
秋蘭「落ち着け北郷!お前達、ここの領主である公孫賛殿に会わせてくれ 」
秋蘭は兵士達に頼むも
兵士「公孫賛様ならお前達が来たと伝えた瞬間に
『ぎゃーっ!?袁紹の次は曹操が攻めてきたのかぁーっ!?』
と叫ばれて気を失っておられるから面会は無理だ 」
断られてしまった。
秋蘭「公孫賛、そこまで臆病だったのか 」
呆れてしまう秋蘭であった。
一刀「だからさっきから何度も言ってるだろ!!俺はここにいる魔法使い・風羅の知り合いだって!!本人連れてきたらわかるからよ!! 」
一刀はさっきから何度も同じことを兵士達に言うが
兵士達『風間将軍の名を気安く呼び捨てで言うな!! 』
何度も同じ返答をされていた。
兵士「風間将軍は現在お昼寝中でお休みだから面会は駄目だ 」
一刀「かぁーっ!!人が会いに来たってのに昼寝するだなんて風羅の奴〜!! 」
警邏の最中であっても抜け出して昼寝しまくる一刀にだけは言われたくない
兵士「それに貴様が風間将軍の知り合いということは貴様も魔法使いというわけか 」
一刀「そうだよ! 」
ようやく信じてくれた!
一刀はそう思っていたが
兵士達『嘘つけ!!お前みたいな阿呆使いが魔法使いなわけないだろうが!! 』
一刀「あ…阿呆使いだと!? 」
華琳以外で初めて阿呆使いと呼ばれた一刀
春蘭「ぷっ!他国の者からも阿呆使いと呼ばれているではないか! 」
秋蘭「あ…姉者、こんな時に笑っている場合か…くくっ!! 」
と言いながら秋蘭も笑っていたりする。
一刀「(くっそー!!みんなして俺を馬鹿にしやがって!魔法を見せようにも必要ないと思って召喚リングを置いてきちまったしな) 」
両手が縛られてはまともな魔法が使えない一刀であったが
一刀「(そうだ!あれを使おう♪) 」
何か良からぬことを企む顔をする一刀
すると
一刀「だったら俺が魔法使いだっていう証拠として魔法を見せてやるよ! 」
兵士達『何だと 』
一刀「目ん玉開いてよ〜く見やがれ! 」
スッ!
一刀は縛られながらも構えると
ビビビッ!!
両手に魔力を集中させるのだが
秋蘭「(あれはまさか!?) 」
その様子を見ていた秋蘭は一刀の狙いを察知し
そして
一刀「いけーっ!! 」
ドォンッ!!
大きめの魔力弾を春蘭、秋蘭目掛けて放ったが
秋蘭「姉者、避けろ!! 」
春蘭「ん?うわっ!? 」
サッ!
一刀の企みを察知した秋蘭の叫びによって二人には避けられ
バシンッ!!
壁に跳ね返った魔力弾は
白蓮「まったく!来たのが三人だけなら早くそう報告しろよな!待たせてすまなかった… 」
ドォンッ!!
たまたまやって来た白蓮に命中してしまった。
だが
白蓮「な…何だこれ!? 」
白蓮には特に外傷はなく、魔力が体を包み込むだけであった。
一刀「しまった!? 」
狙いが外れてしまった一刀であったが
パチンッ!!
一刀「あっ!? 」
既に準備をしていた指を鳴らしてしまうと
バババッ!!
白蓮「えっ? 」
ぷるんっ♪
白蓮の服が弾かれ、姿はパンツすら着ていない全裸となってしまった。
これぞ一刀が持つ個人魔術『接触厳禁』である。
魔力弾を食らった物を相手が身に付けないようにするのだ。
兵士達『うおぉーーっ!! 』
いつもは自分に無関心な兵士達が自分を見て興奮するのに違和感を感じた白蓮は
白蓮「うわぁーーっ!!何で私は全裸になってるんだ!? 」
全裸にされてから数秒後、異変に気付き体を隠すのだった。
兵士「な…何てエロい…いや、すごい魔法だ!? 」
兵士「是非とも風間将軍に食らわせてあげたい! 」
一刀同様スケベな考えを持つ兵士達
一刀「どうだ!俺が魔法使いだって信じてくれたろ!わかったら縄を… 」
ところが
一刀はすっかりこの魔法の欠点を忘れていた。
ゴロゴロッ…
そんな一刀の頭上に突如黒雲が現れると
ビッシャアァーーッ!!
一刀「あべべべべっ!? 」
一刀に雷を落とした。
そう。この魔法はエロ目的で使用すると一刀目掛けて雷が落ちるよう設定されてしまっているのだ。
一刀「が…がはっ!? 」
黒焦げにされ、倒れる一刀を
秋蘭「天罰だな北郷、本当ならば私達に食らわせようとしただろう 」
実はそうだったりする。
春蘭「この変態が!! 」
ゲシゲシッ!!
秋蘭が自業自得と言い、春蘭が蹴るのだった。
それからしばらくして
「一刀さん!一刀さん! 」
一刀「う…うぅっ…!? 」
ようやく目を覚ました一刀が目を開くと
風羅「ようやく目が覚めたようだね 」
バァンッ!!
一刀の目の前に会いたかった人物・風羅がいた。
一刀「風羅!やっぱりお前だったか!会えてよかったぜ 」
風羅「私も会えて嬉しいよ 」
感動の対面なのだが
風羅「それはともかく、白蓮様にかけた魔法を解いてくれない 」
白蓮「見られた…。全て見られた… 」
一刀「あっ! 」
体に手拭いを巻いて体を隠す白蓮だが、兵士達に全て見られたことがかなりのショックだったようだ。
この後、一刀は白蓮にかけた接触厳禁を解き
少し話をしてみると
風羅「へぇ、委員長もそっちにいたとは驚きだね 」
一刀「風羅こそ、こんな普通の国にいるとは驚きだな 」
白蓮「普通って言うな!! 」
すると
風羅「そうだ!一刀さんに会ったら渡すものがあったんだ! 」
一刀「何々?半月遅れのバレンタインチョコ? 」
※この話の投稿が2月28日なためである
風羅「まさか、そんなわけないでしょ 」
あっさり言われてしまった。
風羅「実はここ(幽州)のお店で… 」
風羅が懐から何かを取り出そうとしたその時
兵士「大変です!!幽州に化け物の集団が攻めてきました! 」
慌てた様子で一人の兵士が駆けつけてきた。
白蓮「化け物だって!? 」
それを聞いた一刀と風羅は
一刀「悪魔だろうな 」
風羅「この世界にもいたんだね 」
ババッ!!
白蓮「お…おい!? 」
悪魔の接近を悟り、直ぐ様飛び出していった。
一方、門の外では
デビバット「ニャパパッ!南皮の次は幽州を攻めさせてもらうぜ! 」
デビバットが多くのゴブリンを引き連れ、攻めようとしていた。
デビバット「ゴブリン達よ!こんな普通の国なんてあっという間に壊しちまえ!! 」
ゴブーッ!!
ゴブリン達は幽州を攻めようとするが
風羅「そうはさせないよ! 」
ドカァッ!!
ゴブゥッ!?
現れた風羅によって蹴り飛ばされた。
デビバット「ゲゲッ!?風羅!?それに一刀じゃねぇか!? 」
一刀「久し振りだなデビバット 」
悪魔デビバット一人に対し魔法使いが二人
ゴブリンを率いているとはいえ、かなりデビバットが悪い状況であったが
風羅「さぁ、覚悟しな! 」
デビバット「ふぅ、まさか風羅までこの世界にいるだなんてな、驚きはしたがお前の弱点は調べ済みなんだよ! 」
風羅「えっ? 」
風羅が驚いたその時!
シュッ!!
はらりっ!
風羅「なっ!? 」
何かが風羅のしていたマフラーを外すと
デビバット「いまだ! 」
ビュンッ!!
瞬時にデビバットが風羅に近づき
つ〜〜っ♪
首の後ろを指で触れながら動かした瞬間!
風羅「ふにゃぁ♪ 」
一刀「風羅!? 」
風羅の力が抜けてしまった。
実は風羅は首が敏感であり、触れられると力が抜けてしまうのだ。




