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袁紹軍敗北と公孫賛

マリアが陳留に来てから一週間が経過し、更にそれから数日後が経過したある日のこと


兵士「そ…曹操様!? 」


華琳「どうしたの? 」


一人の兵士が慌てた様子で駆けて来たのだった。


兵士「じ…実は!?袁紹軍を目撃したとの情報が 」


華琳「何ですって!? 」


一刀「スーパードリルか!! 」


兵士からの報告を聞き、驚く華琳


華琳「麗羽(袁紹)の領地である南皮(なんぴ)に一番近いのはたしか公孫賛の治める幽州。

ということは麗羽が公孫賛を打ち破ったわけね 」


桂花「見事な回答です華琳様! 」


華琳「当然よ。それにしても公孫賛も不幸よね。

領地が近くにあるという理由だけで麗羽に攻め滅ぼされるだなんて 」


確かに普通ならば華琳の言っていることの方が正しいのだが


兵士「いえ、そうではなく敗走する袁紹軍を目撃したとのことです 」


華琳「えっ!? 」


自分の答えが間違っていたことと、麗羽が敗走したことに驚く華琳


一刀「プッ!見事に外れてやんの。話を最後まで聞かないからだぜ 」


カチンッ!!


この一刀の馬鹿にする言葉に華琳は怒り


ゴッチィーンッ!!☆ミ


一刀「い…いてぇっ!? 」


華琳に殴られる一刀であった。


華琳「それにしてもあの麗羽を公孫賛が返り討ちにするだなんて 」


そもそも人数だけが取り柄の袁紹軍を並の実力である公孫賛軍が打ち破る方がおかしいのだ。


桂花「絶対に何かあるに違いありません!それこそ妖術でも使わない限り… 」


華琳「妖術… 」


桂花から妖術という言葉を聞いた華琳は


華琳「妖術は無理でも魔法ならあり得るかもね 」


そう確信し


桂花「まさか華琳様!? 」


華琳「えぇ、並の実力者である公孫賛が麗羽を倒すだなんて普通じゃ不可能。だけど幽州に魔法使いがいるなら話は別ね 」


そう思った華琳はすかさず


華琳「決めた。幽州へ調査しに向かいましょう。一刀… 」


一刀に幽州へ向かうよう指示しようとするが


一刀「断る! 」


そうはさせまいと一刀が先に断った。


華琳「何でよ!! 」


一刀「悪いが今日の俺は予定がびっしりつまってるんだ。そんなとこ行く気はないね 」


もちろんその予定とは覗きや昼寝、立ち読み等である。


華琳「私に逆らうっていうの… 」


華琳は殴ってでも一刀に向かわせようとしたその時


兵士「それと幽州の方なんですが、何でも獅子だとか鷲の怪物の目撃情報がありました 」


ぴくっ!


兵士の言葉を聞いた瞬間


一刀「華琳、仕方ないが行ってやるよ 」


一刀は態度が変わり、自ら出陣した。


華琳「(一刀ったら、どうしたのかしら?)ともかく、一刀一人じゃ色々心配だから万が一に備えてモンスターとも戦える春蘭と補佐として秋蘭も向かいなさい 」


春蘭「わかりました! 」


秋蘭「承知です 」


春蘭と秋蘭も向かうことになった。


さてさて、一体幽州で何が起きたのやら!?


話は数日前くらいに遡る。


数日前、幽州付近にて


麗羽「おーほっほっほっ!わたくしの領地を拡大するため、まずは公孫賛さんの領地をもらいますわ 」


袁紹が全軍を引き連れて幽州へ攻めようとしていた。


猪々子「麗羽様ったら、洛陽から帰ってからずっと不機嫌だったけど他国を攻めることで機嫌が直ってよかったな 」


斗詩「でもいくらなんでも全軍引き連れてはやり過ぎな気が 」


真直「戻った時、帰る場所がなくなってるかもしれませんね!? 」


二人が心配するなか


麗羽「おーほっほっほっ!全く二人は心配性ですわね。心配しなくても南皮は無事ですわ 」


という麗羽であったが


彼女は知らなかった。


デビバット「さぁモンスター共!この国を俺のものにするんだ 」


兵士がいなくなった隙を狙い、デビバットが侵略していることを


麗羽「さぁ、待ってなさいな公孫賛さん!すぐに幽州はわたくしがもらいますわ! 」


一方その頃


白蓮「何だって!?袁紹が攻めてきただと!? 」


見張りからの話を聞いて白蓮(公孫賛)はかなり驚いていた。


兵士「はい。数は我が軍の三倍以上です 」


白蓮「くそっ!!こんなことならもっと兵を集めるべきだった!? 」


たとえ兵士の数が互角だとしても将軍のいない公孫賛軍では太刀打ちできなかったであろう。


兵士「それでは公孫賛様、今までお世話になりました!! 」


バビュンッ!!


白蓮「こらーっ!! 」


ただでさえ少ない兵士が更に一名減ってしまった。


白蓮「あぁ、こうなるなら桃香達が来た際に旅立ちなんかさせずに私のとこにいさせるべきだった!?

このままでは無印のように殺されてしまう!? 」


もはや白蓮の後ろに死神が存在していたその時だった。


?「白蓮様、どうかなさいました? 」


一人の人物が白蓮に声をかけた


白蓮「あぁ、お前か、実はもうすぐ袁紹軍がこの国を攻めてくるんだ。だけど戦えば我が軍が必ず負ける。だからどうしようかと思ってな 」


白蓮に残された道は二つ


一つは麗羽と戦っていさぎよく散るか


桃香のところでやっかいになるかであった。


すると


?「なら私に任せてください。私がその袁紹軍を蹴散らせてみせます! 」


白蓮「えっ!?ちょっと!? 」


驚く白蓮であったが


パチンッ!


その人物は指を鳴らすと


ぼわんっ!!


箒が出現し


?「それでは白蓮様、袁紹軍を倒してきます 」


ビュンッ!!


空高く飛び立っていった。


そう。その人物こそ…


白蓮「待つんだ風羅!?一人じゃ無茶だ!? 」


一刀、マリア、エリスと同じ魔法使い


風間風羅であった。


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