大騒動と恋敵
なるべくリクエスト通りにやったつもりですが、ちょっとおかしなシーンがあるかもしれませんが勘弁してください
ここは町の何処かにある普通の食堂
だがある日、この食堂に
一刀「マリア!? 」
マリア「一刀!? 」
季衣「流琉!? 」
典韋「季衣!? 」
それぞれが探していた人同士が出会ってしまった。
それが後にこの店を襲う悲劇のきっかけになるだなんて誰も知らなかった。
一刀「(何でマリアがこんなとこに!?これは夢に違いな…) 」
そのネタはもういい
一刀が戸惑うなか
マリア「一刀、こんなとこにいたの 」
ゴゴゴッ…!!
一刀「ひぃっ!? 」
鈍い一刀でもはっきりわかるくらいの声でマリアが怒っていた。
一刀「(ど…どうしよう!?そうだ!) 」
ここで一刀がとる行動は主に以下の三つ
A、とにかく土下座
一刀「ごめんなさい!! 」
必死で謝れば許される確率がある
B、誤魔化す
一刀「それより何でマリアがここにいるんだよ!? 」
この場は切り抜けられるだろうが後に痛い目に遭う
そしてCだが、一番やってはいけない方法であるが
一刀は…
一刀「ワターシ、北郷一刀ジャアリマセーン!? 」
Cのボケるを選んでしまった。
その結果…
バシュンッ!!
バチチッ!!
一刀の真横を雷の弾が通っていった。
それはもちろん
マリア「こんのド馬鹿ーっ!! 」
怒り狂うマリアが繰り出したものであった。
マリア「散々人が心配してあげたっていうのに何が『ワターシ、北郷一刀ジャアリマセーン』よーっ!!あんたなんか死んじゃえーっ!! 」
バチチッ!!
一刀「ひいぃっ!? 」
マリア「逃げるなぁーっ!! 」
怒り狂うマリアが繰り出す魔法から逃げる一刀
一刀「季衣、助け…!? 」
ここは一緒にやって来た季衣に助けてもらおうと季衣の方を見るが
季衣「流琉!せっかくボクが手紙送ったのに来てるなら来てるって何で会いに来てくれないのさ!! 」
流琉「何が『会いに来てくれないのさ』よ!季衣からきた手紙には『陳留の大きな家に厄介になってるから流琉も来なよ』って書いてあっただけじゃない!詳しい住所を書いてなかった季衣が悪いんじゃないの!! 」
と二人は言い争いをしながら
ブォンッ!!
シャァッ!!
鎖鉄球と巨大円盤をぶつけあっていた。
一刀「(助けを求めに入ったら巻き添えを食らう!?) 」
そう理解した一刀は
一刀「なら魔力切れになるまで逃げ切ってやるーっ!! 」
マリア「待ちなさーい!! 」
バシュンッ!!
マリアが繰り出す雷の弾を魔力切れになるまで逃げ切ろうとするのだった。
しかし、一番悲惨なのは
店主「や…やめろーっ!? 」
店で争われている店主だったりする。
それから数分後
華琳「この辺りにおいしい食堂があるわけね 」
華琳達が食堂に向かっていた。
春蘭「はい!季衣に聞いたところ、元々は並の味だったのですが新しい料理人が入って味が変わっておいしくなったそうです! 」
華琳「へぇ、そんな料理人ならうちで召し抱えたいわね 」
一行が食堂に向かっていると
ざわざわっ
秋蘭「おや?何やら人だかりが 」
春蘭「もう満員なのか? 」
店の前に人だかりができており
凪「この店は現在通行禁止です! 」
沙和「死にたくなかったら店に入っちゃダメなの! 」
真桜「命が惜しかったら帰りや! 」
警邏隊である凪達が通行止めを行っていた。
華琳「何があったの? 」
凪「華琳様 」
真桜「店の中で物凄く暴れてる奴らがおるんやって 」
それを聞いた華琳は
華琳「ったく、あなた達警邏隊がいながら何故騒動を止めないの。もういい、私が止めるわ 」
沙和「あっ!華琳様!? 」
皆が止めるのも聞かず、華琳は店の中に入っていった。
そんな店の中は
ブォンッ!!
シャァッ!!
バチチッ!!
華琳「なにこれ? 」
店は崩壊寸前であり、鎖鉄球、巨大円盤、雷の弾が飛びまくっていた。
すると
季衣「流琉の馬鹿ーっ!! 」
流琉「季衣のわからず屋ーっ!! 」
騒動のなかに季衣、そして
マリア「この〈ピー〉が!あんたなんて最低の〈ピー〉よ!! 」
一刀「ひいぃっ!? 」
放送禁止用語を叫びまくる女の攻撃を避けまくる一刀を発見した華琳は
華琳「あんた達、いい加減にしなさーい!! 」
ビイィンッ!!
物凄く大きな声で叫んだ。
その結果…
ビキィッ!!
華琳の大きな声が決定打となり
ガラガッシャーンッ!!
春蘭「華琳様!? 」
店は崩壊してしまった。
店主「う…うちの店が!? 」
その後、華琳を含めた五人は瓦礫の中から無事に救助され
崩壊した店に関しては華琳が立て替えた。(ただし一部一刀と季衣の給金から引かれている)
そして騒いでいた四人は城に招かれ、罰として正座させられたのだが
一刀「か…華琳!? 」
華琳「何よ一刀? 」
一刀「散々暴れたんだからまだ正座はわかる。だけど… 」
一刀「何で俺だけ石抱きの刑なんだよ!? 」
バァンッ!!
そう。一刀のみ正座に加え、並べられた三角形の木の上に乗り、膝の上に四角い石が乗せられていた。
俗にいう石抱きの刑である。
華琳「騒ぎの張本人でしょ 」
一刀「そんな!?そんなわけ… 」
絶対に無いとは言えない
一刀「語り手までひどい!? 」
華琳「それはさておき、あなたは誰なの? 」
じっ!
マリアを見る華琳
マリア「私はマリア・クラウド。クラウド家の長女でそこの馬鹿(一刀)の幼馴染みよ 」
華琳「(やはり、そうだと思ったわ) 」
華琳は前に一刀からマリアについて聞いていた。
マリア「それで、さっきから呼ばれてるのって真名よね。私はあなたのことをどう呼べばいいの? 」
華琳「あら、真名については知ってるのね 」
マリアはこの世界に来た際に流琉と遭遇し、真名について教えられていた。
華琳「私のことはそ… 」
一刀「貧乳ダブルドリル 」
華琳「…とでも言いな…んっ!! 」
横から一刀が言葉を遮ったことに気づいた華琳は
ズシンッ!!
一刀「ぎえ〜っ!! 」
華琳「曹操と呼びなさい 」
マリア「は…はぁ 」
一刀の重りを増やしたのだった。
マリア「(この曹操って人、一刀をボコりなれてるようね) 」
華琳「(単なる幼馴染みだと聞いてたけど、それだけじゃなさそうね) 」
華琳・マリア『(まさか一刀に好意を!?) 』
二人は女の勘からそう察知した。
すると
真桜「ちょっと『まりあ』はん 」
マリア「な…なに!? 」
真桜「隊長の知り合いっちゅうことはあんたも魔法使いか? 」
沙和「だったら見せてほしいなの♪ 」
凪「こら二人とも、そんないきなり… 」
二人を注意する凪であったがこの時
マリア「(この真面目そうな人、何だか知らないけど殺意がわいてくるわ) 」
凪「(この人から何故か殺気が漂っている!?もしかしてあの事に気づいたのか!?) 」
凪は現時点で唯一一刀との子作り経験者である。
だがその事は華琳ですらも知らないことなのだが女の勘で何となく察知するマリアであった。
むにゅむにゅんっ♪
凪「(それに何だか胸が揉まれてる感じが…)えっ!? 」
凪が様子を見てみると
一刀「隙だらけだぞ凪♪ 」
いつの間に石抱きから脱走していた一刀が凪の隙をついて胸を揉んでいたのだった。
ドガバキボコォッ!!☆ミ
凪「今度やったら隊長といえども殺しかねませんのでご注意ください!! 」
一刀「は…はい!? 」
当然のごとく制裁を食らう一刀
※凪達は一刀がするセクハラに対しての制裁は華琳から許可をもらっています。
マリア「(この人まで一刀に暴力を油断できないわね) 」
華琳「(敵は身内に潜んでいたようね) 」
それぞれが何かを感じていた。
華琳「まぁ、とにかく行く宛もないようだし、典韋と共にうちで雇ってあげるわ 」
そう。マリアと流琉は店で暴れたせいで店をクビにされ、何処かに行く宛もないのだった。
華琳「(ライバルは身内にいた方が良さそうだしね)とりあえず働きなさい 」
マリア「わかりました曹操様 」
この時、二人は普通の表情であったが
シャアアッ!!
ゴガアァッ!!
一刀「ひぃっ!? 」
真桜「な…何や殺気が流れまくっとる!? 」
沙和「恐いなの!? 」
この時、華琳とマリアの背後に龍と虎がおり
ガシィッ!!
華琳「これからよろしくねマリア 」
マリア「えぇ、こちらこそよろしくお願いします 」
めきめきっ!!
互いに拳を潰すような力で握りあうのだった。
華琳・マリア『(一刀は渡さない!!) 』
そして、まさか自分を巡っての争いだと知らない一刀は
一刀「(あんなにライバル心をむき出しにするだなんて、どっちが貧乳か競い合ってるようだが、引き分けだぞ) 」
本人達が聞いたら殺されかねないことを思うのだった。




