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禁欲とジンクス

今回はリクエスト通り


一切暴行シーンがありません

この世の中には


『ありえねぇーっ!!』


ということが存在したりする。


雄鶏(おんどり)「コケ… 」


雌鳥(めんどり)「コケコッコォーーッ!! 」


雄鶏「コケッ!? 」


鳴かないはずの雌鳥が鳴いたり


ゴォッ!!


本来、東から昇るはずの太陽が西から昇ったり


そして…


ビュンッ!


美女「きゃっ!! 」


男達『おぉっ!! 』


美女のスカートが風でめくれ、多くの男達が反応するなか


一刀「・・・ 」


すたすたっ


町人達『えぇっ!? 』


大陸一の変態スケベ男で知られている性欲の権化である北郷一刀が反応しなかったり


もはや一刀の変態っぷりを知る町人達にとってはありえねぇーっという出来事であった。


そして


華琳「それではみんな、各々報告してちょうだい 」


華琳が皆に報告を求めると


一刀「ほい 」


一刀が遅刻も出し忘れもなく報告した。


一刀「俺の顔に何かついてるか? 」


華琳「い…いやっ!?下がっていいわよ 」


一刀「そうか 」


さすがの華琳でさえ一刀の変化に驚くくらいであった。


春蘭「なぁ秋蘭、私の目がおかしいのか!?北郷が北郷ではないのだが!? 」


秋蘭「大丈夫。姉者の目は正常だ。何故なら私の目にも同じように見えているのだからな!? 」


桂花「天変地異よ!?この世の終わりよ!? 」


華琳「また前のように偽者?いや、そんな気がしなかったわね!? 」


失礼な気がするが相手が一刀なのでこの反応は仕方なかったりする。


そして街では


沙和「凪ちゃん、隊長がおかしいなの!? 」


凪「隊長は一体どうしたのだろうか!? 」


沙和「もしかして隊長死んじゃうの!? 」


普段ならば警邏中だというのに軟派や買い食いする一刀だが


共に警邏をしていた凪と沙和から不審がられていた。


すると


真桜「みんな、遅れてすまんかったな! 」


沙和「真桜ちゃん 」


ぶるんぶるんっ!!


胸を揺らしながら遅れてきた真桜が駆けてきた。


その瞬間!


一刀「真桜!隊長命令だ!!厚着しろーっ!! 」


真桜「えぇっ!? 」


いきなり隊長命令を言われる真桜であった。


真桜「なんでやねん!! 」


沙和「そうなの!普段は『まいくろびきに』ってやつにしろとか言う癖に 」


真桜にマイクロビキニ着用を命じる。やはり一刀は変態であった。


凪「一体どうしたのですか隊長!わけを話してください! 」


こうまで言われたら一刀だって言わないわけにはいかなかった。


一刀「まぁいいか、実は俺な 」


ごくんっ!!


三人が唾を飲み込みながら一刀を見つめるなか


一刀は言った


一刀「禁欲してるんだよ! 」


禁欲だと


禁欲…食欲、睡眠欲、排泄欲、呼吸、そして性欲等を抑えること


凪「な…何故隊長が禁欲をしてるんですか? 」


一刀「あぁ、実はな… 」


実は魔法世界にはちょっとした言い伝えが存在する。


それは12歳を越えた魔法使いは新年までの数日間、好きなことを我慢すれば望みが叶うというもの


一刀も毎年挑戦しているのだが


性欲の権化であるこの男が我慢できるはずもなく、昨日までの毎年失敗しまくっていた。


ちなみにこの世界の新年はまだであり、魔法世界での新年があと数日なのだった。


一刀「俺も今年で18!どうしても叶えたい願いがある!だから性欲を我慢するんだ!! 」


そのため普段ならばエッチなことを見たり企んだりで仕事が遅れたり、おろそかになる一刀が真面目になったのだった。


一刀「だから俺におっぱいを見せるな!そんなものは見たくない!! 」


真桜「は…はぁ 」


理由を聞いてみたが、ようするにジンクスのためであったりする。


まともな理由ではないため呆れる三人であったが


桂花「いいこと聞いちゃった♪ 」


実はこの時、桂花が話を陰から聞いていたのだった。


桂花「あの変態の望みが何だか知らないけど、どうせろくなことじゃないに決まってる!日頃の仕返しにあいつを嵌めてやるわ! 」


何かを企む桂花


それから数時間後


一刀「んっ? 」


一刀が歩いていると目の前に…


ずらりっ!!


艶本道(エロ本ロード)が並んでいた。


そして物陰には


桂花「フフフッ! 」


桂花が様子を見ていた。


桂花「さぁ北郷一刀、私が仕掛けた罠に食いつきなさい!そうすれば… 」


(桂花の想像)


一刀「艶本〜♪ 」


ガバッ!!


北郷一刀が私の仕掛けた艶本に飛び付いたところを


桂花「見たわよ北郷一刀! 」


一刀「桂花!? 」


私が突然現れて


桂花「禁欲失敗ね!バァカじゃないの!! 」


一刀「うわぁーっ!? 」


桂花「と、こんな風になるに違いない!まぁ、罠(艶本)を買うために恥ずかしい思いはしたけど、あいつが苦しむ顔が見られるのなら十分おつりがくるわ! 」


一刀を苦しめるためだけに艶本を購入した桂花


確かに普段の一刀ならばすぐさま食いつく罠なのだが


一刀「・・・ 」


サッ!


桂花「なっ!? 」


一刀はその場を去ってしまった。


桂花「何でなのよ!!何で食いつかないのよ!!こうなったら今度は裸の女を並べて… 」


犯罪である


桂花がそんな企みをしようとしていると


華琳「やめなさい桂花 」


桂花「華琳様!? 」


華琳が現れた


華琳「一刀が数日間だけでも変態でなければ町が平和になるんだからそれでいいじゃない。これでもし変態に戻ったらあなたに罰を与えるわ 」


桂花「わ…わかりました!? 」


華琳に命じられ、これ以上の企みをやめる桂花であった。


だが


一刀「むむむーーっ!? 」


喫煙家の人間が禁煙するように頑張る辛さと同じく


性欲の権化である一刀が禁欲するのは辛いものであった。


すると


ぼんっ!


悪魔一刀「毎年失敗してるんだから我慢しないでやっちまえよ 」


天使一刀「ダメ!今年こそは成功させなきゃ! 」


一刀の中で天使と悪魔が生まれた。


悪魔一刀「うるさい!!変態でない俺なんて肉の入ってない肉マンだ 」


それじゃ単なる皮である


天使一刀「ダメだよ!忘れたの!!俺にはどうしても叶えたい願いがあるじゃないか! 」


悪魔一刀「うっ!? 」


一刀「そうだ!辛いだろうが我慢するんだ!! 」


我慢を貫く一刀であった。


ちなみに禁欲前にマジックタロットで占ってみた結果


出たカードは正位置の『恋人』であり意味は誘惑と戦うである。


その後、一刀はエッチなことをしたいという気持ちを無理矢理押さえまくり


そして、ついに…


一刀「やったぁーっ!!禁欲達成だぁーっ! 」


一刀はついにやり遂げた。


華琳「(どんな願いを叶えようとしているかは知らないけどやるじゃないの) 」


華琳が心の中で一刀を感心していると


一刀「それでは… 」


バビュンッ!!


華琳「? 」


一刀は直ぐ様外へ向かい


一刀「お姉さん♪ 」


むにゅむにゅんっ♪


美女「きゃあっ!? 」


女の胸を揉んだり


一刀「風よ、起これーっ!! 」


ビューッ!!


美女「きゃあっ!? 」


風魔法を悪用してスカートをめくり


一刀「真桜、隊長命令だ!!マイクロビキニ、いやトップレスにしろ!! 」


真桜「なんでやねん!! 」


セクハラまでしてきた。


すっかり元の変態、いや、前以上のド変態となった一刀であった。


華琳「はぁ、感心した私が馬鹿だったようね 」


華琳は溜め息を吐くと


華琳「さてと、お仕置きしないとね! 」


スケベ行動をする一刀をお仕置きしに向かうのだった。


ちなみに一刀がどうしても叶えたかった願いは


『爆乳美女と結婚!』


だったりする


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