蛇と一日従者
申し訳ありません
平和的にとリクエストがありましたがなかなか思い付かなかったため次回に回します。
ある日のこと
一刀「いててっ!?まだ頭が痛む!? 」
この日、一刀は頭をぶつけたため痛がっていた。
一刀「しかし、ぶつけたせいか直前の記憶が思い出せない。確か何かを企んでいた気がするんだが? 」
一刀がそう思いながら隊舎へ向かっていたその時!
ドォンッ!!
一刀「おわっ!? 」
隊舎の方から気弾が飛んできた。
一刀「な…何だ今の!?敵襲か!?でも今の気弾は何処かで見た気が… 」
すると
兵「あっ!隊長、お待ちしてました 」
隊舎から兵が現れた。
一刀「お前達、一体どうしたんだ?敵襲か!? 」
兵「それが… 」
一刀が理由を聞いてみると
兵「楽進(凪)副隊長が中で暴れてるんです!? 」
一刀「何だって!? 」
兵から話を聞き驚く一刀
確かに凪は怒ると一番怖いが隊舎の中で暴れるだなんておかしいからだ。
一刀「おい凪、一体どうしたんだ!? 」
とにかく一刀が隊舎に入ってみると
凪「うわぁーっ!!うわぁーっ!? 」
ドォンッ!!ドォンッ!!
確かに凪が隊舎で暴れながら気弾を放っていた。
一刀「落ち着け凪!?一体何があったんだ!? 」
凪「あっ、隊長! 」
何とか凪が落ち着き、話を聞いてみると
凪「そ…そこに敵が!? 」
一刀「敵だって!? 」
凪が気弾を放つほどの敵が隊舎に!?
一刀は凪が指をさした先を見てみると
そこには…
にょろんっ♪
一匹の蛇がいた。
一刀「蛇?蛇くらいで何でそんなに… 」
凪「蛇は苦手なんです!! 」
そう。真・恋姫†無双をプレイした読者ならわかると思うが凪は蛇が苦手であった。
シャアァッ!!
凪「ひいぃーっ!!来るな来るな!! 」
しかし少々オーバーな気もするが
凪「隊長!蛇が平気でしたらどうか捨ててください!! 」
一刀に頼む凪であったが
一刀「蛇は平気だけどタダ働きはなぁ〜♪ 」
人の弱味につけこんで何かを要求する最低な男・北郷一刀
しかし、背に腹は代えられない凪は
凪「わかりました!今日一日、何でも言うこと聞きますから蛇を捨ててください!! 」
今日一日、自分を自由にさせることを条件に出した。
これを承知した一刀は
スッ!
一刀「ぽいっ! 」
シュッ!
軽く蛇をつかみ、窓の外から投げた。
魔法薬の材料であるイモリやコウモリ、ネズミを扱ってきた一刀にとって蛇は素手でつかめるものであった。
凪「はぁはぁ…よかった!? 」
一安心する凪であったが
一刀「さぁて凪、今から凪は俺のものだよね♪ 」
凪「うっ!? 」
次なる恐怖が待っていた。
真面目な凪が一度言った約束を無視するわけにはいかず
凪「わ…わかりました 」
了承するしかなかった。
一刀「やった!それじゃ早速表に出ようぜ凪♪ 」
ビュンッ!!
凪「ひゃっ!? 」
凪が了承し、直ぐ様凪を連れて外へ向かう一刀
ちなみに蛇はというと…
桂花「ぎゃああぁぁーーーっ!? 」
一刀が投げた先には一刀を落とそうと落とし穴を掘っていた桂花がおり、凪と同じく蛇が苦手な桂花は突然現れた蛇を見て穴の中で叫ぶのだった。
それから少しして
一刀「ん〜っ… 」
凪「隊長? 」
凪を見て頭を捻る一刀
一刀「せっかく凪と出掛けるってのに普段着じゃちょっとなぁ 」
凪「は、はぁ 」
しかし普段からおしゃれに興味がない凪が他に服を持っているはずがない
そこで一刀は
一刀「いでよフィーネ! 」
エルフのフィーネを呼び出したのだが
ぼわんっ!!
フィーネ「お呼びでしょうかご主人様? 」
バァンッ!!
フィーネの服装が以前と違い、ピンクのナース服であった。
一刀「フィーネ、今日はちょっと凪とお出掛けしたいから服を色々と変えてくれ 」
凪「えっ!? 」
フィーネ「わかりました 」
フィーネは一刀の指示により呼ばれる度に魔力で服装を変えている。
もちろん他人の服を変えることも可能なのだ。
凪「ちょ…ちょっと隊長、待ってくださ…!? 」
一刀「待たない!やれフィーネ 」
フィーネ「わかりました 」
ぼんっ!!
そして凪はフィーネによって服を変えられてしまうのだった。
数分後
一刀「ふんふ〜ん♪ 」
大通りを堂々と歩く一刀
その後ろにナース服のフィーネ
そして…
凪「あの隊長!や…やっぱり恥ずかしいです!! 」
バァンッ!!
フランチェスカの女子制服を着た凪がいた。
※どんな服装かはOVAをご覧ください
一刀「何を言ってるんだ!凪はかわいいんだから自信を持て!!街のみんなだって凪を見つめてるだろ! 」
凪「うっ!? 」
確かに普段は真面目すぎて回りから恐いものを見るような目付きで見られている凪だが、今回そういった目で見ている人は少なかった。
民「楽進様、なかなかかわいい姿してるな♪ 」
だが、なかにはスケベな目で見る人もいたりする
凪「た…隊長がかわいいとおっしゃるなら別に構いませんが… 」
一刀「よし!次は華琳のとこへ報告しに行くからフィーネ、コスチュームチェンジだ 」
フィーネ「わかりました 」
凪「えっ!? 」
後に凪は語る。これから着るあの服装に比べたら制服なんてまだマシであったと
それから少しして
華琳「・・・ 」
一刀「というわけで報告を終えるが、聞いてるか華琳? 」
華琳「えっ!?も…もちろんよ!! 」
正直に言うと話は半分くらいしか入ってなかった。
何故ならば…
バァンッ!!
凪「は…恥ずかしいです 」
フィーネ「大丈夫ですよ 」
一刀の後ろにいる凪とフィーネがバニーガールの格好をしていたからだ。
華琳は凪が気になって話が入ってなかったのだった。
すると
華琳「凪! 」
凪「は…はいっ!? 」
報告中だというのにこんなふざけた格好をして怒られる!!
凪はそう思っていたが
華琳は凪に近寄ると
華琳「なかなかかわいいじゃない。今夜、閨に来なさい 」
凪「ええぇぇーーっ!! 」
何と!?閨に誘ってきた。
だが
一刀「ダメだ華琳 」
凪「隊長… 」
凪をかばうように前へ出る一刀であったが
一刀「凪は今日一日、俺のものだ♪さぁ、いくぞ凪!フィーネ! 」
凪「えっ!? 」
フィーネ「はい 」
華琳「あっ!ちょっと! 」
凪を連れてフィーネと共に華琳の前から去る一刀であった。
華琳「もうっ!ずるいわね一刀。そういえば朝から見ないけど桂花はどうしたの? 」
秋蘭「さぁ? 」
桂花は今、落とし穴の中で蛇を見て気を失っていた。
それから少しして
華琳の前から去った一刀達はもう夜も遅いので酒場にいた。
一刀「凪、注いでくれるかな? 」
そんな凪の姿は
凪「わかりました 」
バァンッ!!
女性バーテンダーの服装に変わっていた。
凪いわく、今日の服装で一番マシである。
一刀「フィーネも好きなだけ飲んでくれ 」
フィーネ「はい。ご主人様♪ 」
今日一日頑張ってくれたフィーネにも酒を飲ませる一刀
もちろんフィーネだけでなく頑張った召喚獣には褒美を与えていた。
ちなみにフィーネはいまだにバニーガールのままであった。
凪「(今日一日、隊長に付き合ってみたけど邪魔も入らなかったし、これはこれで…) 」
確かにいつもなら真桜と沙和が現れるのだが今日は何故か姿を見せなかった。
だが
真桜「あーっ!!凪が隊長とイチャイチャしとる!! 」
沙和「しかも変わった服を着てるなの!! 」
ブブゥーーッ!!
真桜と沙和の声に驚き、飲んでいた酒を吹き出す凪
凪「ふ…二人とも、何でここに!? 」
真桜「今日は一日姐さんに付きあっとったんや 」
沙和「それで最後はお酒でも飲もうと思ったら凪ちゃんと隊長がいたなの 」
姐さんとは霞のことである。
真桜「隊長とイチャイチャするやなんてずっこいで凪! 」
凪「い…イチャイチャなんて!? 」
沙和「その服すごいなの〜!! 」
フィーネ「よかったら沙和さんも着てみます? 」
二人まで参戦してしまった。
一刀「まぁ、これはこれで… 」
一刀は眺めながら酒をちびちび飲んでいると
霞「かーずとっ!! 」
一刀「し…霞!? 」
後ろから霞が現れた。
霞「酒はちびちび飲むもんやない!男やったら一気に飲まんかい!! 」
ぐいっ!!
一刀「ふごっ!? 」
口を酒瓶で塞がれ、仕方なく急いで飲むしかない一刀であった。
そして
一刀「今日は俺のおごりだーっ!!飲め飲めーっ!! 」
霞「おぉーっ!! 」
酔っぱらった一刀が暴れたのだった。
それからしばらくして
一刀「すぅすぅ… 」
凪「大丈夫ですか隊長? 」
酔い潰れた霞、真桜、沙和を酒場に残し、凪は一刀を隊舎の寝台に寝かせた。
ちなみにフィーネは一刀が酔い潰れて眠った影響で消えてしまった。それにより凪の服も元に戻っていた。
凪「それでは私はこれで… 」
凪が一刀を置いてそのまま去ろうとしたその時
ガシッ!!
凪「えっ…うわっ!? 」
凪は寝ているはずの一刀に寝台に引っ張られた。
そして
一刀「凪、俺と…しろ 」
パァッ!!
いつの間にか凪に対して魅了の魔法を使ってしまい
凪「は…はい 」
凪が頷いた直後
一刀「では、いただきます! 」
凪「あぁんっ!! 」
一刀は凪に子作り行動を行った。
実は一刀、酔うと自分でも何をしでかすかわからない性格なのだ。
それからしばらくして
チュンチュンッ!
凪「や…やってしまった 」
生まれたままの姿となった凪が昨夜を思い出しながらシーツで体を包んで目覚めると
ジャーンッ!!
寝台の隣で一刀が全裸で土下座をしていた。
一刀「ごめんなさい!!酔った勢いとはいえ凪にあんなことしちゃって!煮るなり焼くなり好きにしてください!! 」
一刀は酔いが覚めると酔っていた間の記憶がわかるのだった。
殺されても仕方のないことをしでかしたのだが
凪「頭を上げてください隊長、私もその、嬉しかったですし… 」
一刀「凪… 」
凪の広い心に感謝する一刀であった。
それから二人は着替え、華琳の元へ向かうことになった。
一刀「(結局最初の記憶は戻らなかったな、何が起きたか知らないが凪と子作りできたし、嬉しいぜ♪) 」
このまま終わってくれればよかったのだが
罰を受ける時がやってきた。
季衣「兄ちゃ〜ん! 」
一刀「季衣 」
季衣が一刀の元へ駆けつけ
季衣「また見つけてきたよ! 」
一刀「見つけてきた? 」
一刀に一つの袋を渡した。
袋の中には…
にょろんっ
蛇が入っていた。
一刀「何で蛇を!? 」
季衣「忘れたの兄ちゃん?兄ちゃんがボクに蛇を持ってこいって言ったんじゃない 」
一刀「季衣に蛇を… 」
と、ここで一刀は記憶が戻った。
昨日の昼頃
一刀「ありがとな季衣 」
季衣「えへへっ♪ 」
誰かの驚いた顔が見たいと企んだ一刀は季衣に蛇を見つけさせ
一刀「これでよし!誰が引っ掛かるか楽しみだぜ♪ 」
隊舎に放って外へ出たのだが、しばらくして一刀は頭をぶつけて記憶喪失となったのだ。
もちろんその蛇を凪が見つけ、今回のきっかけとなったのだった。
季衣「へぇ、凪ちゃんが引っ掛かったんだ 」
一刀「えっ!? 」
ついうっかり口にしながら思い出した一刀は
一刀「殺気!? 」
後ろから殺気を感じ、恐る恐る後ろを見てみると
凪「た〜い〜ちょ〜う〜!! 」
ゴゴゴッ!!
凪が伝説のスー〇ー〇イ〇人のごとく髪を立てながら気を高めていた。
これは怒りに怒りまくっている!?
季衣「じゃあ兄ちゃん、ボクは去るね 」
一刀「ちょっと季衣!? 」
頼みの綱の季衣は去り
凪「隊長の… 」
一刀「ま…待て凪、話せばわかる!?落ち着け…!? 」
キッ!!
凪「馬鹿あああぁぁぁーーーっ!! 」
一刀「ぎゃああぁぁぁーーっ!? 」
ドッカアアアァァァーーンッ!!
特大元〇玉に匹敵する凪の気弾をもろに食らってしまった一刀
何とか生き延びたものの、しばらく凪は口も聞いてくれず、華琳からは街の修繕を命じられ散々な目に遭わされるのだった。
一刀「よ…良い読者の皆さん、企むと痛い目を見ますのでやめましょう!?ぐふっ!! 」




