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ぐうたら三昧と管輅の占い

突然魔法世界から不思議な世界へとやって来た魔法使いの北郷一刀


彼は着いた矢先に色々な人と遭遇し、最後に遭遇した曹操(華琳)に対して失礼な態度をとりながらも彼女の元へ連れられることになったのだった。


それから数日が経過し、一刀はというと


一刀「あ〜ん! 」


ばくっ!!


ベッドの上で横になりながら呑気に肉マンを食べていた。


一刀「いやぁ、華琳の奴が食住を用意してくれるって言うし、飯はうまいし、お金は払わなくていいからここは天国だぜ〜 」


働かずにご飯だけ食べる居候(いそうろう)と化する一刀


一刀「そうだ。折角だし今日の運勢でも占ってみるか 」


スッ!


一刀はガマ口からマジックタロットを取り出すと


一刀「マジックタロットよ、今日の運勢を占いたまえ! 」


シュッ!


そして出てきたカードは


一刀「げっ!?逆位置の『運命の輪』かよ!? 」


運命の輪


正位置ならば幸運の到来、定められた運命、チャンス、出会い等を意味するのだが


逆位置だと急激な悪化、降格、アクシデントの到来を意味する。


一刀「ま…まぁ当たるも八卦、当たらぬも八卦っていうし、この世界に来る前に引いた正位置の『運命の輪』も結局幸運は来なかったわけだし、昼寝でもするか 」


じゃあ占うな!!


一刀は知らなかった。


あの時のタロットは幸運の到来を意味していたのではないということを


一刀「あぁ、好きなだけ食って寝れるなんて幸せだぜ♪ 」


だがその幸せは長く続かず


バッタァーンッ!!


勢いよく部屋の扉が開かれると


華琳「か〜ず〜と〜!! 」


激怒しまくっている華琳が部屋に入ってきた。


一刀「な…何だよ華琳!? 」


華琳「何だよじゃないわよ!あなた一体何してるのよ!! 」


激怒しまくっている華琳の質問に対し


一刀「何って、これから昼寝をするところだ。おやすみ〜 」


バサッ!


そのまま昼寝しようとする一刀であったが


ブッチィーンッ!!


華琳「そんなに眠りたければ永遠に眠りなさーい!! 」


一刀「ぎゃあぁーっ!? 」


ドガバキンッ!!☆ミ


その結果、華琳にボコられる一刀であった。


華琳「全く、ここ数日間の様子を監視してみればあなたったらぐうたら三昧じゃない 」


玉座の間にて一刀を説教する華琳


まさかぐうたら三昧とはさすがの華琳も予想できなかったらしい


一刀「別にいいじゃんかよ 」


華琳「よくないわよ!!一刀、前から聞こうと思ってたけどあなたは魔法以外に何ができるの? 」


この質問に対して一刀は


一刀「魔法以外の特技か?それなら… 」


一瞬悩みながらも何かを閃き


シュッ!


パッ!


一旦一刀の姿が消え、再び現れると


華琳「んっ?何だか妙な違和感が… 」


華琳が何かの違和感を感じたその時


一刀「下着の抜き取りかな♪ 」


バァンッ!!


華琳「なっ!? 」


一刀の手にはブラが握られていた。


サイズと華琳の反応からしてどうやらブラは華琳のものらしい


一刀「華琳、お前のような胸の持ち主でもブラって着けるんだな 」


ブッチィーンッ!!


華琳「大きなお世話よこのエロ馬鹿ーっ!! 」


ドガバキンッ!!☆ミ


一刀「ぎゃあぁーっ!? 」


華琳の下着を奪ったこと、華琳に対して失礼な発言をしたことで一刀は再び華琳にボコられるのだった。


華琳「次やったら殺してやるから覚悟なさい!! 」


一刀「も…もう殺されかけてます!? 」


すっかりボコボコにされた一刀


華琳「とにかく!私は馬鹿と無能が大嫌いなの!!ただ飯食べる人をいつまでも置いていけないわ!!今日の日暮れまで時間をあげるから何か自分にできることを探してきなさい! 」


ビシィッ!!


華琳は一刀を指さして言うが


一刀「えぇーっ!!めんどくさいし〜 」


怠け者発言をする一刀に対し


ブッチィーンッ!!


華琳「とっとと出ていきなさーい!! 」


ドカァッ!!☆ミ


一刀「あれーっ!? 」


キランッ☆


激怒した華琳は一刀を蹴り飛ばして城から追い出すのだった。


華琳「ったく、あの馬鹿!!日暮れまでに見つけなかったら城から追い出してやるんだから 」


そんな華琳の様子を


春蘭「なぁ秋蘭、最近の華琳様って荒れてないか? 」


見ていた側近の春蘭と秋蘭であった。


秋蘭「無理もないだろう姉者、使えるものと思っていた男があんな馬鹿なのだから 」


何故華琳が一刀を自軍に引き入れたのか


その理由がわからない春蘭と秋蘭は一刀が来た数日前に聞いてみたのだ。


その答えは…


華琳「二人共、管輅(かんろ)というものの話を知ってる? 」


春蘭「管輅?誰でしたっけそいつ? 」


秋蘭「確か占い師でしたね 」


華琳「えぇ、そうよ 」


それは一刀がこの世界にやって来る数日前


『流星降りしところに天の御遣い現れる。この者を手にし者、この国を支配できるであろう』


という占いをし、各国は天の御遣いを捜索したが見つからず、いつしか管輅が嘘の占いをしたと言われていた。


華琳「私だってあんな占い師の話を信じたくはないけど初めて一刀を見た時、私の中で何かが感じたのよ。『この男は何かをする』ってね 」


それが華琳が一刀を引き入れた理由なのだが


華琳「ハァハァッ… 」


現在は華琳にとって一刀は怒りの発生源であると同時に怒りをぶつけるサンドバッグ的な役割になっていた。


だが


華琳「怒りを発散できて気分がいいわ。春蘭、秋蘭、今夜は可愛がってあげるから(ねや)に来なさい 」


春蘭「はい!わかりました!! 」


秋蘭「了解です 」


華琳が怒りを発散させると閨に呼ばれやすいため二人はあえて一刀に対して怒りまくる華琳を止めなかったりする。


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