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ベルゼバブと武者震い

恋によって董卓軍本陣へと連れてこられた一刀


そこで一刀は自分と同じ魔法世界からやって来たエリスから董卓が嵌められたことを知ると


突然恋と霞が連合軍に対して怒り、連合軍を殺しに向かった。


そしてこの時、一刀達はこの出来事の裏にデビバットが呼び出した悪魔将の一人・ベルゼバブが絡んでいることに気づいてなかった。


ベルゼバブ「ブブーン♪ 」


悪魔将ベルゼバブ


ハエの姿をした悪魔で性格は残虐的。主に同士討ちを狙った作戦をとる。


悪魔将は大悪魔神サタンに仕えた悪魔の中の悪魔という存在でかつては七人いたがそのうち三人が魔法使いとの戦いで滅せられ、あとの四人は封印された。


ベルゼバブ「それにしてもデビバット、お前のような下級悪魔がぼくちゃんを呼び出すとはさすがだブーン 」


デビバット「はっ!誉めていただき感謝します! 」


というデビバットだが当然ながらデビバットのような下級悪魔が悪魔将であるベルゼバブをまともに呼び出せるわけがなく、レヴィアタンの時と同様、偶然によって呼び出したのだ。


今から数時間前


デビバット「あそこに袁紹がいやがるんだな 」


空から戦いの様子を見るデビバット


デビバット「あの野郎、俺から金品巻き上げて追い出しやがって!!この機会に何か手を… 」


その金品はデビバットが魔法で作り出した岩石であり、その岩石は今でも袁家の金庫に入れられていた。


そしてデビバットがよからぬことを考えていたその時!


グキュルウゥーーッ!!


デビバット「うぐっ!?最近まともなメシ食ってなかったから腹の調子が!? 」


空中で腹を壊したデビバットは


デビバット「も…もうダメ!? 」


盛大に漏らしてしまった。


※ご飯食べながら読んでいる人、ごめんなさい


すると


ベチャァッ!!


デビバットが漏らしたウ〇コがたまたま描かれていた魔方陣にかかり


ゴゴゴッ…


デビバット「へっ? 」


魔方陣が反応すると


パァッ!!


ベルゼバブ「ようやく出られたブーン! 」


ベルゼバブが出現したのだった。


デビバット「(俺ってやっぱ天才かも♪) 」


ベルゼバブ「ブブーン!ぼくちゃんの虫は様々な感情を操ることができる。今回使ったのは『怒り虫』を使ったブーン 」


デビバット「さすがはベルゼバブ様、仲間割れならあなたの右に出るものはいない! 」


ベルゼバブ「ブブーン♪ 」


デビバット「(調子に乗るなよハエ野郎。しかしまさか一刀の他に魔法使いがこの世界に来てたなんてね。他にもいるかもしれないし、奴らも利用してやるか) 」


一方


霞「待っとれや連合軍!! 」


恋「…一人残らず殺す 」


霞と恋が向かおうとするが


詠「ちょっと兵士達!早く扉を閉めなさい!二人を行かせちゃダメよ!! 」


詠が兵士達に指示すると


兵士達『ハッ! 』


ギギギッ…


兵士達は詠に指示され扉を閉めた。


兵士「呂布(恋)将軍、張遼(霞)将軍、いくらあなた方でもこの扉を開けることは… 」


確かに内側からとはいえ(かんぬき)がかけられているため外さない限り開けることは不可能であったが


恋「…邪魔 」


スッ…


恋は扉に軽く触れると


恋「…ふんっ!! 」


力を込めた瞬間!


ボキィッ!!


バッタァーーンッ!!


兵士達『・・・!? 』


恋は強く押しただけで閂を破壊し、兵士達が数人がかりで少しずつ開く扉を一気に開けたのだった。


霞「よっしゃ!行くで恋! 」


恋「…連合軍、一人残らず殺す 」


このいくらなんでも常人離れした恋の力に兵士達は驚いて口を開けながら向かう二人を黙って見守るしかなかった。


エリス「あの力、間違いなく悪魔に操られてます!?一刀さん、二人を止めるのに力を貸してください! 」



と、エリスが一刀を見ると


サッサッサッ!


一刀は風呂敷に荷物をまとめ


一刀「んじゃ! 」


そのまま去ろうとするが


ガシッ!!


エリス「待ってください一刀さん!!ここは『俺でよければ力を貸してやるよ』とか言う場面でしょ!?力を貸してくださいよ!? 」


一刀を止めるエリスであったが


一刀「やなこった!!ただでさえ強い呂布が悪魔の力で更に強くなってるんだぞ!!そんな奴相手にするだなんて俺はごめんだ!! 」


この男、本当に主人公なのだろうか?


その言葉を聞いたエリスは


パッ!


一刀から手を離すと


エリス「一刀さん、確かにあなたはスケベで変態で女子から嫌われまくっている魔法使いの落ちこぼれです 」


そこまで言うかと言い返したいが事実である。


エリス「ですけど、あなたは単なる魔法使いじゃないと思ってましたがどうやら私の間違いだったようですね 」


ボンッ!!


エリスは箒を出現させると


エリス「もうあなたには頼みません!二人は私が止めに行きます 」


ビュンッ!!


そしてエリスは飛び立っていった。


一刀「…けっ!勝手にしろっての… 」


一方その頃


華琳「一刀、今頃どうしてるかしら… 」


一刀が董卓軍に拐われてから一日


一刀を心配する華琳


秋蘭「華琳様、北郷なら無事ですよ 」


春蘭「そうですよ。奴のことだからきっと今頃もっと我らの胸を揉みたかったと思ってるに違いありません 」


一刀ならあり得た


するとその時


桂花「た…大変です華琳様!? 」


桂花が慌てて駆けつけた


華琳「どうしたの桂花? 」


桂花「と…董卓軍本陣より呂布、張遼の二名がこちらに向かっているとの報告です!? 」


華琳「何ですって!? 」


桂花からの報告を聞き、直ぐ様迎撃準備をするよう構える華琳であったが


この時はそれが無駄になることに気づいていなかった。


その頃


エリス「恋さん、霞さん、止まってください!! 」


エリスが進軍してくる恋と霞の前に立ちはだかった。


霞「エリス、どかんかい!! 」


恋「…退かないならエリスでも斬る 」


スッ…


エリスを殺してでも進軍しようとする二人


エリス「(私の専門は主に回復と肉体強化系、ですが肉体強化で私自身の力を上げても二人を止めることはできない。だったら少しでも進軍を遅らせて連合軍の皆さんが逃げる準備ができるよう時間稼ぎを…) 」


自身を犠牲にしてでも時間稼ぎをしようとするエリス


するとその時


「やれやれ 」


エリス「えっ? 」


空から声がすると


ビュンッ!!


ドッ!


一刀「女の子一人に戦わせるわけにはいかないでしょ 」


バァンッ!!


空から一刀が降りてきた。


エリス「一刀さん! 」


一刀「エリス、これで治療してもらった借りは返してやるよ 」


ビシッ!!


一刀は霞と恋を指さすと


一刀「あんた達は俺が止める! 」


かっこいい台詞を言う一刀であったが


ぶるぶるっ!!


エリス「あのぅ、足が震えてますけど 」


一刀「これは武者震いなの!! 」


本当は今すぐにでも逃げ出したいくらい震える一刀であった。


エルフの国の次期女王であるフィーネを助けたことでエルフ国への入国許可をもらった一刀


しかし!一刀がエルフ達に教えた知識のせいでエルフは世間から変態の烙印を押され、エルフ王は一刀を殺すよう命じるのだった。


そして


エルフ「いたぞ! 」


ヒュンヒュンッ!!


一刀「うわぁーっ!? 」


一刀はエルフ達に弓で襲われていた。


エルフ「北郷一刀を逃がすな!必ず殺せ!! 」


ザッザッ!


一刀を殺そうと探すエルフ達


一刀「ちくしょう!?何で俺が殺されなきゃいけないんだ!? 」


自業自得であることを知らない一刀


一刀「俺はまだおっぱい揉むまで死にたくない!! 」


と一刀が叫ぶと


ザッ!


一刀「ひいっ!? 」


何者かが一刀の前に現れた。


それは…


フィーネ「よかった。ご無事だったんですね 」


一刀「フィーネ!? 」


フィーネであった。


フィーネ「エルフにしかわからない秘密の脱出口を教えますから私についてきてください 」


一刀「あ…あぁ!? 」


そこを通るなんてエルフは思わないだろうと思った一刀はフィーネについていくことに


そして出口に着くと


一刀「じゃあなフィーネ、惜しいけどこれでさよならだ 」


これからはエルフ国へは入れないと知り、別れを告げる一刀


すると


フィーネ「一刀さん、申し訳ありませんでした。私の恩人であるあなたにこんなひどいことを! 」


あきらかに一刀が悪いのだが頭を下げて謝るフィーネ


一刀「べ…別にフィーネが謝ることじゃ… 」


すると


フィーネ「私は決めました。私は今日でエルフ国の次期女王をやめて、あなたの召喚獣になります 」


一刀「えぇっ!? 」


とんでもないことを言うフィーネ


フィーネ「わ…私の体でよければ好きにしてください 」


ぶるんっ♪


自分の巨乳をアピールするフィーネ


一刀ならば揉みまくるとフィーネは思っていたが


一刀「よせよ。召喚獣になるんならそんなこと言うなって 」


フィーネ「えっ? 」


何と!?一刀は巨乳を拒否った!!


一刀「家族のいない俺にとって召喚獣は家族みたいなもの、家族のおっぱいは揉まないよ 」


フィーネ「一刀さん… 」


改めて一刀の召喚獣になろうと思うフィーネ


一刀「でもさ!俺に呼ばれる度に魔法で服は変えてね♪ 」


フィーネ「は…はぁ 」


このフィーネの考えはよかったのだろうか?


この後、フィーネは一刀と契約し、エルフ王は次期女王であるフィーネを失ったことにショックを受けたという


誇り高いエルフが自分から契約を願うという珍しい瞬間であった。

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