表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/137

雪蓮無双と時間切れ

虎牢関へ向かった春蘭、秋蘭、桂花は恋(呂布)と(しあ)(張遼)と対峙する


しかし、相手がたった二人と知り、春蘭と秋蘭が恋と霞の相手をすることに


一刀との鍛練の結果、素の状態ならば恋と互角並みにやり合う春蘭であったが、突然恋がパワーアップしたことで窮地に立たされてしまう


そんな時!手出ししないという決まりを破った一人の兵士が放った矢が春蘭の左目に命中しそうになるが


一刀(雪蓮)「おまたせ! 」


突然空から現れた一刀が矢を消滅させたのだった。


春蘭「ほ…北郷なのか!? 」


一刀(雪蓮)「えぇそうよ。もう!みんなばっかり戦ってずるいんだから!! 」


秋蘭「この雰囲気、お前、『ばすと・ばーすと』したな 」


秋蘭の言うように今の一刀は豊胸無双によって揉んだ胸の人物である雪蓮になりきっているのだ。


すると


恋「…霞、あいつ誰? 」


恋が突然現れた一刀について霞に聞くと


霞「恋、なんや様子がおかしいけどそいつがあいつと同じ魔法使いやで 」


霞の言葉を聞いた恋は


恋「…あの子と同じ魔法使い♪ 」


何やら会いたかった人物に会えたような表情をしていた。


一刀(雪蓮)「へぇ、あれが呂布なわけね。春蘭、あいつの相手は私に任せてくれる? 」


春蘭「な…何を言うんだ貴様!!悔しいが呂布の力は私以上なんだぞ!私はおろか一般兵にすら力負けするお前が勝てるわけないだろう! 」


確かに一刀の実力は一般兵以下であった。


だが


一刀(雪蓮)「決めた!やっぱり私が相手する! 」


バッ!


春蘭「あっ!?こら待て北郷!? 」


春蘭が止めるのも聞かず、恋に向かっていく一刀


恋「…くる! 」


一刀が向かってくるのを見て構える恋


確かに普段の一刀ならば恋の相手にはならないであろう


恋「…んっ! 」


シュッ!


そして恋が一刀目掛けて戟を突き出した!


春蘭「北郷ーっ!? 」


これで一刀は終わった。


と思う春蘭であったが


一刀(雪蓮)「ほっ! 」


サッ!


一刀は恋の攻撃を避けると


一刀(雪蓮)「ハァーッ!! 」


バッ!


逆に恋を攻撃した。


春蘭「ど…どういうことだ!?あれが北郷なのか!? 」


一刀の変わりように驚く春蘭であったが


秋蘭「忘れたのか姉者、今の北郷は『ばすと・ばーすと』しているのだぞ 」


春蘭「おぉっ!?そうであったな!? 」


いつの間にか霞との戦いをやめた秋蘭からの説明で今更ながら一刀が豊胸無双(バスト・バースト)していることに気付いた春蘭であった。


豊胸無双で得られるのは性格だけでなく、身体能力、クセまで胸を揉んだ人物となる。


つまり今の一刀は雪蓮も同然なのだ。


しかも…


一刀(雪蓮)「ハァッ!! 」


ドドンッ!!


一刀は恋に魔力弾を繰り出した。


雪蓮本人にはない魔法を使ってくるため、雪蓮以上に厄介なのだが


恋「…ふんっ! 」


バシバシンッ!!


恋は戟を振るい、魔力弾を打ち消した。


一刀(雪蓮)「へぇ、魔法使いでもないのに魔力弾を弾くなんてやるじゃない 」


恋「…そっちもなかなかやる 」


スッ!


二人は互いに構えると


一刀(雪蓮)「ハァッ!! 」


ドドンッ!!


一刀が恋目掛けて魔力弾を繰り出した。


恋「…何度やっても無駄! 」


バシバシンッ!!


再び魔力弾を弾く恋であったが


一刀(雪蓮)「甘いわよ! 」


恋「…!? 」


いつの間にか一刀が恋に接近していた。


そう。魔力弾は(おとり)だったのだ。


一刀(雪蓮)「やあぁーっ!! 」


ブォンッ!!


恋の隙をつき、剣を振るう一刀


だが


ガッキィーンッ!!


恋にかろうじて防がれてしまった。


霞「恋!?いま行ったるで! 」


恋に加勢しようとする霞であったが


恋「…霞、来なくていい 」


加勢を拒否する恋であった。


霞「(アカン!?今日二度目の強化やから恋の体力が大きく消耗しとる!?最悪の場合、恋に恨まれてええからウチが加勢せな!) 」


霞がいざという時には恋を加勢しようと思うと


一刀(雪蓮)「これで終わりよ!! 」


シュバッ!!


恋にとどめを刺すべく、向かっていく一刀であったが


その時!


ぶわぁっ!!


恋に向かう一刀の体からピンク色の気が流れた瞬間


一刀「へっ? 」


豊胸無双が解け、一刀が元の姿へ戻ってしまった。


しかも…


バキバキンッ!!


一刀「みぎゃあぁーっ!? 」


バタンッ!!


全身を激しい痛みが襲い、倒れる一刀であった。


これは雪蓮と一刀の能力の差がありすぎるため起きたのである。


普通ならば激しい睡眠が一刀を襲うだけなのだが、あまりにも無茶しすぎたため一刀に痛みを与えたのだった。


霞「何やわからへんけど、恋、今のうちに去るで!一旦撤退や! 」


恋「…わかった 」


ブォンッ!!


春蘭「うわっ!? 」


恋は戟を振るって土煙を発生させると


パッ!


煙が晴れた時、恋と霞の姿はなかったのだった。


春蘭「くそーっ!!戦いの最中に逃げ出すとは卑怯者めーっ!! 」


秋蘭「落ち着け姉者、我々とてあのまま戦っていたら危なかったであろう 」


春蘭「それはそうだが… 」


否定できない春蘭


春蘭「とにかく北郷、あの呂布相手にお前がよく生き延びて… 」


スッ…


と、春蘭は一刀が倒れていた方を見ると


パッ!


春蘭「あれっ? 」


そこに一刀の姿はなかった。


春蘭「おい北郷!何処へ行ったのだ?隠れてないで出てこい! 」


辺りの岩の下などを調べて一刀を探す春蘭


桂花「この馬鹿!!そんなとこにいるはずないでしょ!! 」


春蘭「誰が馬鹿だ!! 」


喧嘩を始める二人に対し


秋蘭「まさか!? 」


秋蘭は嫌な予感を感じていた。


一方その頃


霞「はぁはぁ…、何とか逃げ切れたな恋 」


虎牢関へ去った霞と恋であったが


霞が恋を見ると


霞「なぁ恋、ちょっと聞いてええか? 」


恋「…なに霞? 」


恋は…


霞「何でそいつを連れてきとんねん!! 」


バァンッ!!


一刀「うぅっ…!? 」


痛みで気を失った一刀を連れてきていた。


恋「…あの子と同じ魔法使いだから連れてきた 」


霞「あのなぁ恋!? 」


しかし、今さら返しに行くわけにもいかず


霞「しゃーない!そいつ連れてくで 」


一刀は連れ去られるのだった。


オークに襲われていたフィーネを助けた一刀


しかし、魔力切れによって倒れた一刀であった。


一刀「う〜ん…!?ここは何処だ? 」


一刀が目を覚ますと、そこは寮の部屋でもなければ森でもなく、何処かの城の部屋のようであった。


すると


フィーネ「目が覚めましたか? 」


フィーネが部屋に入ってきた。


フィーネ「魔力切れでしたのでエルフに伝わる秘薬を使いましたが回復してよかったです 」


ぶるんっ♪


フィーネが胸を揺らしながら言うと


一刀「いや、秘薬なんかよりも君のおっぱいを… 」


フィーネ「はい? 」


一刀「いや、それよりここは何処? 」


フィーネ「ここですか?ここはエルフの集落です 」


エルフ達は森に住まう種族なのだ。


それから少しして


エルフ王「人間よ、我が娘フィーネをよく救ってくれた感謝する 」


一刀「は…ははぁっ!?(あの子って王女だったのか!?) 」


王女とは知らずに助けてしまった一刀


エルフ王「人間よ、そなたはフィーネの恩人。いつでも森に来るがよい 」


本来エルフの集落は他種族から秘密にされている。


知っているのは昔の人くらいであった。


一刀「ありがとうございます 」


こうしてエルフの集落への入国許可が渡された一刀であったが


これが後に人間族とエルフ族の争いに発展することに誰も気づいていなかったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ