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秘密の魔法使いと劉備軍

袁紹からの書状により嫌々ながらも指示に従って洛陽へとたどり着いた華琳一行


そして董卓軍にモンスターを数体相手にできるという呂布がいるため対策として一刀を連れてきたのだが


着いて早々、一刀は相手が袁紹だと知らずに罵倒しまくるも、先程まで袁紹に馬鹿にされていた華琳は少々胸がスッとするのだった。


それから数分後


バンッ!!


華琳達は与えられた天幕に到着した。


華琳「さて、春蘭と桂花は私と共に軍議に出なさい。その間に秋蘭は皆をまとめること!他のものは秋蘭の指示に従いなさい! 」


全員『ハッ! 』


着いて早々、華琳は皆に指示をした。


何事も計画通り進みたいという華琳の性格にぴったりであるが


華琳「それと一刀、さっきはありがとう。礼を言う… 」


珍しく華琳が一刀に礼を言うべく、一刀の方を向くが


パッ!


そこに一刀の姿はなかった。


華琳「えっ?一刀は何処に消えたの!? 」


しかもいないのは一刀だけではなく


桂花「華琳様、季衣もいません 」


華琳「何ですって!! 」


季衣まで姿を消していたのだった。


すると


春蘭「華琳様、北郷と季衣でしたら『ちょっくら散歩にでも行ってくる』と言って出ていきましたよ 」


華琳「何ですって!! 」


桂花「ちょっとあんた!知ってるなら何で止めなかったのよ!! 」


止めなかった春蘭を責める桂花であったが


春蘭「もちろん私は『華琳様の許可なくうろつくな!』と言ったが北郷が『華琳から許可はもらっている』と言うので私が『なら行ってよし!』と言って行かせましたが… 」


桂花「このお馬鹿ーっ!! 」


もちろん『華琳から許可はもらっている』というのは一刀がついた嘘である。


華琳「あの馬鹿、自分がどういう価値を持ってるのか知らないようね 」


一刀が持つ価値


それは魔法使いである点である。


この世界に魔法使いは一刀しかいなく、その魔法使いを唯一陳留軍が所持していることは秘密である。


もしうっかり一刀が他者に自分は魔法使いだと名乗れば陳留軍が持つ秘密を他国にバラすことになるのだ。


華琳「まだ軍議までには時間があるわね。予定変更!春蘭と桂花は私について一刀を探しなさい!秋蘭は万が一、二人が戻った時のため待機!他の者は秋蘭の指示に従いなさい! 」


全員『ハ…ハッ! 』


一刀達が勝手な行動をしたことにより計画が狂わされた華琳であった。


華琳「一刀、あなたを見直した私が馬鹿だったようね!! 」


一方その頃


一刀「あ〜あ、折角人が多いってのに露店の一つもないのかよ 」


各陣営を見ながらそんなことを思う一刀


一刀「ここで店を開けりゃ結構儲かることに誰も気づかないのかねぇ 」


そんなことを考えるのは一刀くらいである


すると


ぐきゅ〜っ!


季衣「兄ちゃん、お腹空いちゃった 」


一刀と一緒について来た季衣が言うと


一刀「それじゃあ昼飯にするか 」


と言って


一刀「じゃーんっ!!出る前に兵糧から二人分盗っといたんだ♪ 」


懐から握り飯を二つ取り出す一刀だが


季衣「だ…ダメだよ兄ちゃん!?桂花や華琳様に怒られるよ!? 」


一刀のやったことは窃盗である。


さすがの季衣もそれを知って注意するが


一刀「季衣よ、俺の国の言葉に『腹が減っては戦争はできぬ』という言葉がある!つまり空腹ではいざという時に戦えないから常に腹をふくらましておけ!という意味なんだ! 」


こういう時だけ悪知恵が働く一刀


そして


季衣「そうか。確かにそうだよね! 」


季衣も一刀につられてしまった。


一刀「それじゃあさっさと食べようぜ♪ 」


季衣「うん♪ 」


適当な場所に座り、握り飯を一つ季衣に渡すと


季衣「いただきます! 」


ばくんっ!!


季衣は勢いよく握り飯にかぶりついた。


一刀「いい食べっぷりだな、じゃあ俺も… 」


あーんっ…


そして一刀が握り飯を食べようとしたその時


じーーっ!!


じゅるじゅるっ!!


一刀「えっ!? 」


一刀の目の前に赤い髪の小柄な女の子が涎をたらしながら握り飯をじっと見ていた。


一刀「えと…!? 」


さすがに女の子を無視して握り飯を食べるわけにはいかず


一刀「ほいっ、半分お食べ 」


握り飯を半分差し出した。


?「わぁいっ!ありがとうなのだ 」


握り飯を渡され、喜ぶ女の子であったが


季衣「兄ちゃん、そんなチビに分けてやることないのに 」


季衣がそう言うと


?「むむっ!!鈴々はチビじゃないのだ春巻きーっ!! 」


季衣「なっ!!ボクだって春巻きなんかじゃないやい!!このチビっ子!! 」


ドタバタンッ!!


出会って早々、いきなり喧嘩をしだす二人に


一刀「こらこら…!? 」


一刀が止めようとしたその時


?「こら鈴々! 」


鈴々「にゃっ!? 」


突然名前を呼ばれ、鈴々という小柄な女の子が驚いた。


その声の主は…


愛紗「まったくお前という奴は! 」


鈴々「あ…愛紗!? 」


バァンッ!!


愛紗という黒髪ポニーテールが特徴の巨乳美女であった。


愛紗「勝手に飛び出したかと思えば何をしていたのだ! 」


鈴々「このお兄ちゃんにご飯をもらったのだ 」


スッ!


鈴々は一刀の方を指さすが


愛紗「何処にお兄ちゃんとやらがいる! 」


鈴々「あれっ? 」


パッ!


そこに一刀の姿はなかった。


では何処へ行ったのかというと


愛紗「まったくお前は… 」


むにゅんっ♪


一刀「お姉さん、結構いい乳をお持ちですなぁ♪ 」


誰もが気づかぬうちに愛紗の背後に回り、おっぱいを揉んでいた。


愛紗「うわぁーっ!!何をするか貴様ぁーっ!! 」


ブォンッ!!


直ぐ様一刀を振り払う愛紗


一刀「う〜む、あの大きさはおっぱいランキングベスト5に入るな 」


愛紗「何私の胸を評価してるんだこの変態が!! 」


ブォンッ!!


一刀「うおっ!? 」


愛紗は得物の青龍偃月刀を振るうが普段から攻撃を避けなれているため一撃を食らうことはなかった。


すると


?「愛紗ちゃん、そんなに大きな声を出してどうしたの? 」


一刀「むっ! 」


かわいい声が聞こえ、一刀がそちらを見てみると


バァンッ!!


そこには長い赤茶色の髪をした巨乳の女の子がいた。


そして


ぶるんっ♪


その娘(特におっぱい)を目撃した一刀は


一刀「おっぱ〜い♪ 」


バッ!


三代目泥棒のごとく飛びかかろうとするも


愛紗「隙ありぃーっ!! 」


バッコォーーンッ!!☆ミ


一刀「がはっ!? 」


隙だらけだったため愛紗の一撃を食らってしまうのだった。


?「愛紗ちゃん!?いきなり人をぶっ飛ばしてどうしちゃったの!?大丈夫ですか!? 」


女の子は一刀を介抱しようと抱き起こすと


一刀「う〜ん!?いた〜い!!おっぱい当ててくれないと死んじゃう〜!? 」


?「えぇっ!? 」


もちろん冗談なのだが


?「わかりました! 」


ぐいっ!!


一刀「おほっ♪ 」


本気にする女の子に


ドカァッ!!☆ミ


愛紗「桃香様、冗談ですので本気にしないでください 」


一刀「ぐふぅっ!? 」


桃香「えっ!?冗談だったの!? 」


注意する愛紗であった。


季衣「大丈夫兄ちゃん? 」


一刀「だ…大丈夫!なんたって俺は魔法使いだからな! 」


ぴくんっ!!


愛紗「おい貴様、さっき何と言った? 」


聞きなれない言葉を聞いて詳しく聞いてみると


一刀「だから魔法つか… 」


一刀が魔法使いと言おうとしたその時


ドッカァーンッ!!☆ミ


華琳「ようやく見つけたわよ一刀! 」


一刀は現れた華琳にボコられるのだった。


桃香「あ…あなたはもしかして曹操さん!? 」


華琳「あら、そちらは確か劉備だったかしら?うちの阿呆使いが迷惑かけてすまなかったわね。軍議で会いましょう 」


スッ!


そして華琳は一刀を引きずりながら季衣を連れて場を去るのだった。


その後


星「愛紗よ、私を呼んでどうかしたのか? 」


愛紗は一刀と面識があるという星を呼び出すと


愛紗「あぁ星、実はお前が言っていた魔法使いとやらが現れたのだが、どうやら阿呆使いと私の勘違いだったようだ 」


その言葉を聞き


星「ほぉ、愛紗よ、忠告するがそのものにはできる限り近づかぬ方がよい。大事なものを奪われるぞ 」


愛紗「は…はぁ 」


この時、愛紗は星のいう言葉の意味が理解できていなかった。


理解できていればあんなことが起きなかったかもしれないのに


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