イラつく手紙と軟派
反董卓連合編が開始します
それは黄巾党壊滅から数日が経過した頃
大陸では新たなる争いが発生していた。
何でも話によると霊帝というこの大陸で一番偉い人が董卓に殺され洛陽で悪事を働いているらしい
その話はある人物によって各地に広まっていった。
・陳留(華琳の領地)
華琳「『というわけで大陸で一番偉いこのわたくし、袁紹が皆さんを率いらせてもらいますわ。背丈と胸も小さな曹操さんもわたくしと同じ私塾出身ということのよしみで参戦させてあげますからすぐに来なさい。おーほっほっほっ!』ですって… 」
一応、元同級生である袁紹から届けられた書状を読んだ華琳は
華琳「ふざけんじゃないわよ!!あの女、何様のつもりよ!! 」
ビリリィッ!!
書状を見事に破り捨てた。
秋蘭「華琳様、落ち着いてください!? 」
華琳「これが落ち着いてられるわけないでしょ!!あの女、何が同じ私塾の出身よ!実力で入った私と違って権力を使って入った落第生のくせにーっ!! 」
袁紹という人物に対して怒りまくる華琳
一方
桂花「そうですよね!あの馬鹿ったら苦労して私が立てた策を『地味ですわ』の一言であっさり却下するんですよ!だったらあんたが考えなさいっての!! 」
実は桂花、華琳の元に来る前は袁紹の元にいたため思い出して怒りまくるのであった。
春蘭「なら華琳様、こんな奴の言葉なんて無視しましょう! 」
できればそうしたいのだが
華琳「それはダメよ。そうしたら袁紹は絶対『おーほっほっほっ!曹操さんったら来れないだなんて、やっぱり背丈と胸が小さな曹操さんは役立たずですわね』と私を馬鹿にしまくるわ!! 」
確かにあり得そうである。
季衣「でもわざわざ各地の軍を集めるだなんて董卓ってそんなに強い奴なんですか? 」
桂花「董卓自身については詳しく知らないけど配下が噂になるほどすごいのよ 」
その董卓配下の武将とは
・猛将、華雄
・神速の張遼
そして…
華琳「現れた異形な怪物をたった一人で数十匹倒したと噂される武将・呂布よ 」
その異形な怪物とは華琳達がよく知るモンスターである
春蘭「しかし一人で数十匹はいくらなんでも無理ですよ。前に北郷に聞きましたが『モンスターってのは簡単には倒せないんだよ。この間現れたゴブリンでさえ春蘭でも三匹倒すのがやっとなんだぜ』と 」
確かに普通ならば魔法使いでもない限り並の人間がモンスターの相手をするのは不可能なのだが
華琳「確かに多少は尾ひれ背びれがついているかもしれないけど、もし本当なら大変な相手よ 」
確かに数十匹のモンスターを相手にできる人間
これだけでかなりの脅威である。
華琳「とにかくモンスターを倒せる相手がいるのなら一刀を連れていった方がいいわね。一刀は何処なの? 」
ちなみにこの場に一刀はいない
凪「隊長でしたら今日は非番ですから町にいるはずです 」
華琳「まったくあの男は… 」
一方その頃、一刀は…
一刀「ねぇ君達、俺達非番なんだけど一緒にお茶しない♪ 」
町で隊員二名を連れて軟派していた。
美女A「え〜、どうしよっかな? 」
美女B「お誘いを受けるのは嬉しいんですけど 」
美女C「私達、ちょっと用事が… 」
断わろうとする美女達に対し
一刀「俺はもう君達無しでは生きていけないんだよ! 」
パチンッ!
ウインクしながら密かに魅了の魔法を使う一刀
だが一刀自身の魔力が低いため洗脳は無理だが
美女達『ドッキィーンッ!! 』
それでも美女達を誘惑するには十分であった。
隊員「さすがは女たらしと噂される隊長! 」
隊員「隊長の前ではどんな女もイチコロだな 」
一刀「ハッハッハッ!俺にかかればこんなもんよ! 」
魔法を使ってズルしてるだけだが威張りまくる一刀
隊員「でも曹操様が知ったらお怒りになるんじゃ 」
隊員「隊長と曹操様って付き合ってるわけだしな 」
隊員がそんなことを言うと
一刀「俺が華琳と付き合ってる?冗談はよせよ。あんなつるぺったんのちんちくりん、俺好みじゃないっての! 」
一刀がそう言った直後
?「へぇ、誰が好みじゃないって? 」
一刀「だからつるぺったんでちんちくりんのかり… 」
一刀が声がした方を向きながら言うと
バァンッ!!
一刀「か…華琳!? 」
そこには華琳がいた。
一刀「(や…ヤバい!?) 」
いつものパターンならば即ボコられるのだが
華琳「一刀、あなたに選択肢をあげるわ 」
一刀「せ…選択肢? 」
心では怒りながらも華琳がそう言うと
華琳「一つは今すぐ全速力で城に戻る。二つ目はこの場でボコられる。どちらを選ぶ? 」
この二つの選択肢に
一刀「フッ… 」
一刀は迷わず
バビュンッ!!
今すぐ城に帰るを選択し、普段からは想像もできないくらい全速力で走る一刀であった。
華琳「それでいいのよ。あなた達も非番だからって遊んでちゃダメよ 」
隊員達『は…はぁ 』
そして華琳が去った後
隊員「ねぇ君達 」
隊員「俺達とお茶しない♪ 」
軟派をする二人であったが
美女A「は?するわけないじゃん 」
美女B「隊長がいないあんた達なんて餡が入ってない餃子と同じよ 」
美女C「用事があるんでさよなら 」
即、振られてしまう二人であった。
それから少しして
ゼーハァーッ!!
華琳「というわけで… 」
ゼーハァーッ!!
華琳「私達は洛陽に向かうわけなのだけど… 」
ゼーハァーッ!!
華琳「あなたも一緒に… 」
ゼーハァーッ!!
華琳「さっきからゼーハァーッ!!ゼーハァーッ!!うるさいわよ一刀!! 」
一刀「し…仕方ないだろ!?こっちは全力疾走したんだからよ!?ゼーハァーッ!! 」
それから更に少しして
華琳「とにかく!敵にモンスターを倒せるものがいる以上、あなたも来なさい! 」
一刀に命じる華琳であったが
一刀「やだ! 」
あっさり拒否られてしまった。
一刀「何で俺がそんなモンスターを一人で倒せる化け物みたいな奴と戦わなきゃならないんだよ?そんな危ない場所に行くよりここで留守番した方が安全だね 」
ほじほじっ
鼻をほじりながら断るという最低な態度をとる一刀に
華琳「こ…こいつは… 」
人が下手に出てればいい気になりやがって!!
というような気持ちで怒りまくる華琳は脅してでも一刀を連れていこうと考えるが
秋蘭「お待ちください華琳様、私にお任せください 」
華琳「秋蘭… 」
秋蘭がそう言うので任せてみると
秋蘭「そうか。北郷は行かぬのか 」
一刀「あぁ、そうだ… 」
秋蘭「残念だったなぁ、各地の主要勢力が集まるのだからきっとお前の好きな巨乳も集まるだろうに 」
ぴくんっ!
秋蘭「もしかしたら揉ませてもらえるかもしれぬこの好機をお前は捨てるわけか… 」
秋蘭がそう言った直後
ジャキンッ!!
一刀「何をやってるんだみんな!さっさと行こうぜ!! 」
態度が急変し、向かう決意をする一刀
華琳「秋蘭、あなた一刀のことがよくわかるじゃないの 」
秋蘭「北郷を見ていればわかります 」
頭のいい秋蘭らしい
とにかく一刀も連れていくことになったのだが
華琳「一刀、箒で飛ぶのはダメよ 」
一刀「えぇーっ!! 」
やはり魔法使いの存在を秘密にするため箒での飛行を禁じられた。
一刀「じゃあどうやって洛陽に行くんだよ!?まさか前のように市中引き回しのような感じで引っ張る気か!?さすがに二度目は読者に嫌われるぞ!! 」
華琳「そんなことしないわよ。ただ… 」
一刀「ただ? 」
スッ…
ゴッチィーンッ!!☆ミ
一刀「ぎゃんっ!? 」
華琳は一刀に近づき、殴って気絶させると
ギュッ!!
華琳「これで大丈夫ね。さぁ、洛陽へ向かうわよ! 」
春蘭「ハッ! 」
動けないようぐるぐる巻きにし、背中に背負って洛陽を目指すのだった。
果たして洛陽にて何が起こるのだろうか?




