本当の歌と小さなご褒美
黄巾党編完結!
公演を見に来ただけのはずがいつの間にか平和として数え役満姉妹の一員となった一刀
しばらくは何事もなく、一週間が経過しようとしたのだが
偶然にもデビバットが呼び出した悪魔長の一人・レヴィアタンがこの世界で暗躍を開始し、魔力を使って黄巾党のみんなを自分の僕と化してしまい混乱する一刀達
そして同時刻、一刀を連れ戻しにやって来た陳留軍全員が操られた黄巾党の姿を目にすると突然
♪〜♪〜♪〜♪〜♪
黄巾党が囲んでいる会場から楽しげな音楽が聞こえたのだった。
華琳「な…何が始まるというの!? 」
華琳達がじっと見つめていると
天和「みんな大好き〜♪ 」
地和「みんなの妹〜♪ 」
人和「とってもかわいい〜♪ 」
いきなり数え役満姉妹が舞台に現れ
そして…
平和「スマイル満開〜♪ 」
平和と化した一刀まで現れた。
華琳「か…一刀!? 」
春蘭「えっ?華琳様、何処に北郷がいるのですか? 」
春蘭は平和が一刀だということに気づいていないらしい
すると
天和「それではこれより私達による最後の公演を始めたいと思います 」
地和「みんな〜、もう二度と聴けないかもしれないからばっちり聴かないと損するわよ 」
人和「それでは『みゅーじっくすたーと』! 」
♪〜♪〜♪〜♪〜♪
そして一刀を含めた数え役満姉妹は最後の公演を開始した。
何故こんなことをしているのかというと
数分前
ドッタァーンッ!!
三人『きゃあっ!? 』
魔力切れでよろけた一刀を人和一人だけで支えられるわけがなく、そのまま天和、地和のもとへ倒れてしまった際
一刀「いてて… 」
一刀が目を開けると
天和「いたた… 」
ぼわんっ♪
頭は天和の胸の谷間に挟まれており
地和「ちょっと一刀、早く降りなさいよ! 」
ちょこんっ♪
右手は地和の胸をつかみ
人和「お…重い… 」
ぽいんっ♪
左手は人和の胸をつかんでいる状態であった。
そして一刀は思わず
一刀「豊胸無双! 」
バババァーッ!!
豊胸無双を発動させ
天和「あ…あんっ 」
地和「ちょ…何よこれ 」
人和「か…体が 」
三人から力をもらっていた。
ちなみに本来豊胸無双は貧乳には使えないはずなのだが、巨乳の天和と並巨乳の人和がいたため使用可能であった。(ただし、もらう力も三等分なため疲労は少ないが豊胸効果はない)
そして三人から力をもらった一刀は
スッ!
ぱたぱたっ
化粧を開始した。
地和「ちょっと一刀、こんな時に何お化粧してるのよ!? 」
地和が聞くと
パサッ!
平和「お姉ちゃん達、歌おうよ 」
カツラをつけ、平和へと変装した一刀がそう答えた。
地和「は? 」
平和「今の黄巾党のみんなは歌の魔力で操られてる。彼らを正気に戻すには私達の歌しかないよ! 」
人和「それはそうかもしれないけど 」
こんな状況で歌えるはずがない
だが
天和「お姉ちゃんは賛成だよ 」
天和は賛成した。
天和「一刀…、いや、平和ちゃんの言う通りだよ。歌には歌で対抗しよう 」
地和「でも姉さん… 」
人和「確かに天和姉さんの言う通りね 」
地和「人和まで 」
人和「ちぃ姉さんはあんなのを歌って言えるの?あの『れう゛ぃあたん』って人に本当の歌ってものを見せてやりましょう 」
人和にここまで言われ
地和「そうよね!ちぃ達のお客を取り戻してやるんだから! 」
そういうことで三人は急遽さよならライブを開始するのだった。
桂花「華琳様、奴らが止まっている今が好機です。今すぐ攻めましょう! 」
確かにその通りなのだが
華琳「いや、ここは一旦様子を見ることにしましょう 」
ということで様子を見守る華琳達であった。
一方
デビバット「レヴィアタン様、あいつら歌なんか歌い始めましたぜ。大丈夫でしょうか!? 」
心配しまくるデビバットに対し
レヴィアタン「フンッ!あたしの魅了があの小娘達の歌なんかで解けるはずないだろう 」
余裕な感じのレヴィアタン
デビバット「そ…そうですよね!?(何だか嫌な予感がする!?) 」
だがデビバットの心配とは逆に
♪〜♪〜♪〜♪〜♪
黄巾党兵士達『レヴィアタン様、万歳! 』
確かに始めのうちは黄巾党達の耳に天和達の歌声が入っていなかった。
だが
平和「はぁい、皆さんもっと大きな声を出して! 」
豊胸無双によりアイドル力が上がった平和が混じることで
黄巾党兵士「レヴィア…あれ?俺は一体何を? 」
一人、また一人と正気に戻っていった。
そしてついに
黄巾党兵士達『うぉーっ!!数え役満姉妹!! 』
黄巾党兵士全員の魅了が解けたのだった。
レヴィアタン「な…バカな!? 」
デビバット「(やっぱりこうなったか)ど…どうしましょうレヴィアタン様!? 」
レヴィアタン「えぇいっ!!こうなったらあたしの攻撃魔法で… 」
バチバチィッ…
両手に物凄い魔力を込めるレヴィアタンであったが
黄巾党兵士達『ここじゃ天和ちゃん達の歌声がよく聞こえない!あっちへいくぞ!! 』
ダダダァーッ!!
黄巾党兵士達が一斉に天和達の方へ向かっていったその時
ヒューッ!!
パキャッ!!☆ミ
レヴィアタン「ぶっ!? 」
誰かが脱げ飛ばしてしまった靴がレヴィアタンの顔に直撃し
レヴィアタン「いやだぁ!?鼻血出てるじゃないの!? 」
鼻血を出してしまうレヴィアタン
すると
レヴィアタン「こんな顔じゃ人前に出られない!!デビバット、あたしは去らせてもらうよ! 」
ドロンッ!!
デビバット「そ…そんな!? 」
デビバットの許可なく、呼び出されたレヴィアタンは消えてしまった。
デビバット「お…俺も逃げ…!? 」
逃げようとするデビバットであったが
黄巾党兵士達『数え役満姉妹!! 』
デビバット「ぶぎゃーっ!! 」
ズシシンッ!!
まるでバイソンの群れのごとく向かってきた黄巾党達の波に飲まれ、踏み潰されるデビバットであった。
天和「みんな、ありがと〜♪ 」
地和「これより黄巾党は解散しま〜す♪ 」
人和「また何処かで会いましょうね♪ 」
平和「それじゃあまたね〜♪ 」
黄巾党兵士達『数え役満姉妹!!数え役満姉妹!!数え役満姉妹!! 』
こうして黄巾党は解散したのだった。
その後
華琳「あなた達の能力、私がもらうわ 」
天和「えっ? 」
天和達は華琳のもとへ引き取られ
華琳「さて次は… 」
残ったのは…
華琳「一刀、あなたに罰を与えないとね 」
一刀「うぅっ!? 」
勝手に城を抜け出した一刀に罰を与えるだけであった。
皆の手前、罰を与えないわけにはいかないと感じた華琳の決断は…
華琳「一刀、黄巾党を壊滅させた功績として罰は無しよ 」
一刀「えっ!? 」
何かしらの功績があれば一刀を罰することはない
そう考えた一刀であった。
そして更に
華琳「更に褒美として少しだけど賃金上げてあげるわ 」
一刀「おぉっ!! 」
ケチな華琳の性格を考えれば多少とはいえ賃金アップは凄い
華琳「(まぁ頑張ってるようだし、たまにはご褒美でもあげないとね) 」
しかし一刀は
一刀「(いなくなって賃金上がるならまた今度やろうかな♪) 」
ロクでもないことを考えていたりする。
こうして黄巾党は解散したのだが
とある場所にて…
ズバァンッ!!
ゴブゥッ!?
?「…少し強かった 」
デビバットが自由にし、現れた数十匹のゴブリンを魔法も使わずたった一人で倒す者が現れ、各地に噂として流れるのだった。
次話より反董卓連合編突入(予定)!




