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真名と下着抜き取り

一刀の特技発動!

魔法世界に住む北郷一刀はデビバットの策略によって大悪魔神サタンのいる場所へ繋がる魔方陣を書いてしまう。


だが、一刀が書いた魔方陣が一部間違っていたため飛び込んできたデビバット共々魔法世界とは別の不思議な世界へと飛ばされてしまう。


飛ばされた直後、一刀は三人組の賊に襲われるが偶然落ちていた召喚獣の指輪からミノタウロスを呼び出し、見事賊を迎撃させる。


だがその直後、今度は…


?「大きな音がしたので来てみればまさか牛の怪物に遭遇するなんてな 」


髪の色が水色で露出のやや高い白の服を着て赤い槍のような得物を構えた女が現れたのだった。


そして女を見た一刀は


一刀「(この女、露出高いしおっぱいやや大きめ!しかも美女ときた!) 」


と鼻の下を伸ばしながら思っていた。


?「(この男、こんな時に何鼻の下を伸ばしているのやら?)そこの御仁、危ないから早く離れるのだ! 」


白い服の美女が言うと


ミノタウロス「何を言ってやがる!一刀の旦那は俺が守るぜ! 」


どうやら白い服の美女は一刀がミノタウロスに襲われてると思い


ミノタウロスは白い服の美女が一刀を襲いに来たと思っているらしい


エロいことを考えながらもそう察した一刀は


一刀「戻れミノタウロス! 」


ミノタウロスに戻るよう命じると


スゥッ!!


ミノタウロスは一刀が填めていた指輪に吸収された。


これで一件落着…


かと思いきや


スッ!


一刀「ひぃっ!? 」


今度は一刀が白い服の美女から槍を向けられてしまった


すると


?「どうやら先程の牛の怪物はお主が呼び出したようだな、お主は妖術使いか! 」


一刀「よ…妖術だって!? 」


妖術使いではなく魔法使いである。


一刀がどうしようか困っていると


?「待ってくださいよ(せい)殿 」


?「星ちゃん、どうしたのですか〜? 」


一刀達がいる場所に眼鏡をかけた女の子と頭に奇妙な人形を乗せた小柄な女の子が現れた。


星「(りん)(ふう)


風「星ちゃん、風達を置いていくなんてひどいですよ 」


稟「あなたが飛び出してしまうだなんて何かあったのですか? 」


星「いやなに、実はな… 」


集まってきた二人が星という人物の知り合いだと察した一刀は


一刀「(とにかく何が何だかわからないから事情を聞かないと!とりあえず一番害が無さそうなこの子に)あのさぁ、風ちゃん… 」


一刀は現れた二人に話を聞こうとこの中で一番無害そうな人物・風の名前を口に出したその時だった。


シュンッ!!


一刀「おわっ!? 」


サッ!


星という女がいきなり一刀目掛けて槍を繰り出したのだった。


一刀「い…いきなり何するの!? 」


文句を言う一刀であったが


星「何するの?かだと、貴様!それはこちらの台詞だ!よくも許可なく風の真名(まな)を呼んでくれたな! 」


一刀「ま…真名? 」


真名という言葉に聞き覚えがない一刀であったが


星「ともかく!風に代わって私が貴様を殺してくれる! 」


シュッ!!


一刀「うわっ!? 」


問答無用とばかり一刀目掛けて槍を繰り出す星


稟「まさかいきなり真名を呼ぶものがいるだなんて 」


風「あのお兄さんは余程のお馬鹿さんなんですね〜 」


二人も止めるどころか様子を眺めていた。


一刀「(な…何で俺がこんな目に!?) 」


自分が何でこんな目に遭わされるかも知らずに追いかけ回される一刀


幸いにも魔法世界での一刀は変態の烙印を魔女達から押され、覗き等をする度に魔女達から魔法攻撃を食らわされ避け続けてきた結果、回避力は高かったがいつまでも避けきれるはずがなかった。


一刀「(こうなったら一か八か、あの手を使うしかない!) 」


スッ!


何かの策を思い付いた一刀は避けるのをやめてその場で構えた。


星「どうやら覚悟を決めたらしいな!男ならば潔く(いさぎよく)散るがよい! 」


シュッ…


そして星が一刀に止めを刺すべく動こうとしたその時!


フッ!


星「なっ!? 」


一刀の姿が一瞬消え


パッ!


一刀が星の後ろに現れた直後


星「がっ!? 」


星の体が倒れたのだった。


稟「そ…そんな馬鹿な!?武力においては達人の域に入る星殿を倒すだなんて!?あの人は一体何をしたんですか!? 」


稟が驚いていると


風「なるほど〜、そういうことですか〜 」


風は何かわかった様子であった。


稟「風、あなたは何が起きたのかご存知なのですか!? 」


風「稟ちゃん稟ちゃん、お兄さんの手をよく見てください 」


稟「えっ? 」


風にそう言われ、稟は一刀の手をよく見てみると


稟「あれっ?いつの間にか先程まであの人の手にはなかった紫色の布を握ってますね。あの布は一体? 」


一刀が握っていた布は…


風「あれは星ちゃんが穿いていたおパンツなのですよ 」


稟「ぱ…パンツですって!? 」


何故一刀がそんなものを手にしているのかというと


実はさっき星が向かってきた際


一刀は目にも止まらぬ早さで星に迫り、パンツのみを抜き取ったのだった。


もちろんパンツだけでなくブラジャーも抜き取りが可能


これぞ一刀の特技の一つ『下着抜き取り(アンダー・スティール)』であり、これを応用して動けなくなった魔女達から逃げるのだ。


星「くぅっ!?まさか下穿きを抜き取られるとは!?この趙子龍、一生の不覚!! 」


※原作やアンソロジー等、星は基本下着を着けない派らしいですが本作では最低限パンツを穿かせてます


一刀「(勝った!) 」


動けなくなった星相手ならば一刀はこの場からすぐに逃げることもできたのだが


一刀「何だかわからないけど、ごめんなさい! 」


とにかく謝ることにした。


風「星ちゃん、どうやらそこのスケベなお兄さんは本気で真名を知らないらしいですね 」


稟「そのような人がいるなんて驚きですがそのような人が目の前にいる以上、信じるしかなさそうですね 」


何とか誤解が解けた一刀は星達三人から真名について詳しく聞いた。


真名。


それは神聖なる名であり、呼ぶことを許可した者以外が口にすると殺されても文句を言えないのだ。


とにかくまだ信用できない一刀に真名を教えるのもあれなので、一刀が自分の名を名乗った後


風「風は程立(ていりつ)というのですよ 」


稟「私は今は戯子才と名乗っています 」


星「趙雲子龍と申す 」


三人から言ってもいい名前を教えてもらったのだが


星「それより一刀殿、そろそろ下穿きを返してもらえぬか、さすがにスースーして落ち着かぬのだが 」


一刀に下穿き(パンツ)を返すよう言う星であったが


一刀「成程、真名ねぇ… 」


一刀は話を誤魔化し、パンツを返す気はなかった。


このまま長期戦になるかと思われたが


パカパッ!!


すぐ近くから多くの馬の足音が聞こえてきた。


稟「この数は何処かの軍でしょうか、早くここを去らないと面倒なことになります 」


星「しかし… 」


パンツを返す気のない一刀相手からどうやってパンツを取り返そう。


星がそう考えていると


風「お兄さんお兄さん 」


一刀「何だ? 」


風は一刀を自分に寄らせ


ゴッチーンッ!!☆ミ


頭に一撃を食らわした。


一刀「いってぇ〜!? 」


こんな小さな体の何処にこんな力があるのかと思うくらいの力で殴られた一刀は


風「いただきです 」


パシッ!


油断した隙をつかれて風にパンツを奪われると


風「お兄さん、風の真名を言ったことと星ちゃんのおパンツを盗ったことは今の一撃でチャラにしてあげますよ 」


稟「それではです 」


星「また出会う時を 」


一刀「ちょ…待って!? 」


サッ!


三人は一刀が頭を痛めている間にその場から去っていった。


すると


パカパッ!


一刀「んっ? 」


?「ここのようね 」


一刀の前に金髪ダブルロールの小柄な女の子が馬に乗って現れたのだった。


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