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レヴィアタンと死亡フラグ

公演を見に来ただけのはずがいつの間にか平和(ぴんふー)として数え役満姉妹の一員となった一刀


しばらくは何事もなく、一週間が経過しようとしたその時だった。


とある場所にて


デビバット「我が同胞たる闇の眷属よ、我が呼び掛けに応じよ! 」


デビバットが魔方陣に向かって叫び


バシュゥッ!!


現れたのは…


ゴブーッ!!


ゴブリンであった。


デビバット「あーもうっ!!またゴブリンかよ!お前、いらねぇからどっか行きやがれ!! 」


ゴブッ…


呼び出されながら捨てられるゴブリン


読者の皆も捨て犬、捨て猫、捨てゴブリンはやめましょう


デビバット「チキショー!!俺的には強力なモンスターを呼び出したいのに出るのはゴブリンやゴーストのような雑魚ばかりじゃねぇか!! 」


それはデビバットの召喚能力が低いからである。


デビバット「これ以上呼び出しても魔力の無駄遣いになるだけだし、次で終わりにするか 」


スッ!


デビバット「我が同胞たる闇の眷属よ、我が呼び掛けに…! 」


とデビバットが召喚しようとしたその時


ぶぅんっ!


一匹のハエがデビバットの鼻に止まり


デビバット「ふえっ!?へっくしゅんっ!! 」


べちゃっ!!


くしゃみをしてしまったデビバットの(つば)が魔方陣にかかってしまった。


だがその瞬間


パアァッ!!


デビバット「へっ!? 」


魔方陣が黒く輝くと


?「んーっ…!!おや、ここは何処かしら? 」


バァンッ!!


魔方陣から巨乳で露出の高い服を着た女の悪魔が現れた。


デビバット「れ…レヴィアタン様!? 」


自分で呼び出したものを驚きまくるデビバット


それもそのはず、デビバットが呼び出したのは大悪魔神サタンに仕えた悪魔長の一人なのだから


レヴィアタン「おや、あんたは確かド下等悪魔のデビバット。まさかあんたがあたしを呼び出したのかい? 」


デビバット「え…えぇまぁ、そういうわけです!? 」


当然デビバットが呼び出すのは不可能な悪魔であるが偶然にも呼び出してしまったのだった。


レヴィアタン「あんたのようなド下等に呼び出されるのは癪だけど、まぁいいわ、この世界について知ってることを教えなさい 」


デビバット「は…はい!? 」


そしてデビバットは全て話した


この世界は魔法世界とは別の世界であること


そしてこの世界に魔法使いがいること


それを聞いたレヴィアタンは


レヴィアタン「何ですって!!あたしを封じた憎き魔法使いがこの世界に!! 」


デビバット「そ…その通りです!? 」


遠き昔、サタン率いる悪魔族と魔法使いが戦争し、結果は悪魔族の敗退


その際にサタン他、仕えていた数名の悪魔長も封印され、レヴィアタンもその一人であった。


レヴィアタン「決めた!この世界をあたしが支配してやる!そうすればサタン様も大喜びに違いない!デビバット、あんたはあたしに仕えな! 」


デビバット「は…はい!? 」


普通ならば呼び出したデビバットが命じる立場なのだが、立場が完全に逆転していた。


レヴィアタン「さて、まずはこの世界でアイドル活動しているという数え役満姉妹っていう奴らを滅ぼしてやるとするか 」


その理由は…


レヴィアタン「悪魔界のアイドルであるあたしを差し置いて人気アイドルなんてムカつくんだよ!! 」


単なる逆恨みであったりする


デビバット「(この平和って子、俺の好みだぜ♪) 」


さて、レヴィアタンが目覚めるとほぼ同時に一刀が抜け出したことを知った華琳が全軍率いて攻め込もうとしたその頃


そんなことを知らない一刀は…


一刀「はぁ…!? 」


かなり疲れていた。


一刀「ちくしょう。俺的にかなり頑張ってるのに売り上げ金は俺に回らず、約束のおっぱいは揉めず、更には最近疲れやすくなってきたぜ!? 」


平和としてのアイドル活動


マネージャーとしての使いっぱしり


そしてスライムを長期召喚しているため一刀の魔力は少しずつだが日々減っていた。


一刀「これならまだ陳留にいた方がまだマシだったぜ… 」


今更ながら自分の選択を後悔する一刀


もし陳留にいたならば


・仕事をサボっての昼寝や軟派


・それでも僅かながらの給金がもらえる


・多少のお仕置き有り


が待っているであろう


お仕置きは怖いが少なくとも今よりはマシのはずであった。


一刀「俺、次の公演が終わったら陳留に帰るんだ… 」


一刀がそんな死亡フラグのようなことを言うと


地和「何サボってんのよ一刀! 」


地和が現れた。


天和「一宝亭の肉マンが食べたいから買ってきてよ〜! 」


地和「ちぃはシューマイだからね 」


マネージャーというパシリのような扱いを受ける一刀


ちなみに一宝亭とはこの世界における有名中華店だったりする。


一刀「(おっぱいは惜しいけど買いに行くと見せかけて逃げようかな) 」


一刀がそのようなことを思っていると


人和「はぁはぁっ…!? 」


息を切らした人和が現れた。


天和「どうしたの人和ちゃん? 」


地和「一刀に何か頼むのなら間に合ったわよ 」


人和「ち…違う!?か…一刀さん!! 」


スッ!


人和は一刀を睨むように見つめると


一刀「ご…ごめんなさい!!なかなかご褒美におっぱい揉ませてくれないものだからバレないようこっそり着替えを覗いてました!! 」


地和「何ですって!! 」


一刀「謝るから許して!? 」


一刀が人和に謝ると


人和「そんなことはどうでもいいんです!!それよりこちらへ来てください!! 」


ぐいっ!!


一刀「おおっ!? 」


天和「どうしたの人和ちゃん? 」


地和「ちょっと一刀!よくも着替えを覗いたわね!! 」


一刀は人和に引っ張られ、二人もあとをついていくと


天和「な…!? 」


地和「何よあれ!? 」


外を見た二人は驚いた


何故ならば…


黄巾党達『レヴィアタン様、万歳!! 』


バァンッ!!


つい最近まで数え役満姉妹のファンであった黄巾党達が黒の服を着て『レヴィアタン様、万歳!!』と叫びながらこちらに向かってきていたからだ。


レヴィアタン「さぁ、お前達、あたしより目立つ数え役満姉妹とやらを攻め滅ぼしちゃいな! 」


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