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防衛戦と魔力切れ

日頃の華琳への怨みに怒り、ストレス解消として華琳人形を攻撃しまくる一刀


だがその現場を華琳に見られてしまい、一刀は殺されてしまうかと思いきや、華琳からある町の防衛を命じられ、季衣と共に兵を連れて町へと向かう一刀


そして着いた先の町には既に真桜、凪、沙和達率いる義勇軍が黄巾党から町を守っていたのだが、一刀が呼び出したスフィンクスによると町に黄巾党と共にモンスター・ゴブリンが攻めていることを聞かされるのだった。


一方


デビバット「しかしまぁ、この世界の悪ってのは弱すぎだねぇ、ちょっと魔力を使っただけで簡単に服従しちゃうんだから 」


小悪魔デビバット(人間に変身中)


特技・召喚術(ただし低級くらいしか呼び出せない)


確かに手から弱い魔力を放つだけで大抵の人は驚くであろう


デビバット「それだけに俺のような低級悪魔でもかなりの強者に見られちゃうってわけだ♪俺ってば、この世界なら大魔王にだってなれちゃうかもね♪ 」


少々調子に乗るデビバットであったが


一つ誤算があるとすれば…


黄巾党「た…大変です!? 」


デビバット「うるせぇなぁ、どうした? 」


一人の黄巾党兵士が慌てて来ると


黄巾党「ま…町に入ろうとしたら見知らぬ化け物共が邪魔を!? 」


デビバット「見知らぬ化け物だと!? 」


デビバットが町の様子を見てみると


ミノタウロス「モオォーッ!!久々に暴れてやるぜ!! 」


『ゴゴゴーッ!! 』


デビバット「あ…あいつらは!? 」


ミノタウロスとアイアンゴーレムが黄巾党とゴブリンを相手にしており


デビバット「待てよ。あいつらがいるってことは!? 」


デビバットが更に町の様子を見てみると


一刀「火球よ、放て! 」


スッ!


一刀「ファイアショット! 」


ドォンッ!!


一刀がゴブリン目掛けて魔力を放っていた。


デビバット「一刀の奴、やっぱりいやがったか!? 」


デビバットの誤算


それは偶然にも一刀がこの町に来ていることであった。


黄巾党「どうしましょう旦那!? 」


聞いてくる黄巾党兵士に対し


デビバット「えぇいっ!!少しは黙りやがれ!いまちょっとした策を考えてるんだからよ!? 」


と言うデビバットであったが


実は策なんて全くなかったりする。


デビバット「(チキショー!!また前の時みたいに一刀に邪魔されちまうのかよ!?) 」


以前ある村へゴーストを繰り出し賊に加勢したのだが一刀によって全て倒された苦い思い出を思い出すデビバット


だがこの時、誰も知らなかった。


まさかこの後、本の少しであるがデビバット率いる黄巾党軍に勝機が待っていることを


一方その頃


一刀「ミノタウロス、そのまま暴れてろ!ゴーレム、黄巾党達を町に入れるな! 」


ミノタウロス「合点でい! 」


『ゴゴーッ!! 』


一刀の指示を聞き黄巾党を押さえる召喚獣達


一刀「みんな、ゴブリンは突っ込むしか頭にない奴らだ!頭を潰せば倒せるぞ! 」


季衣「わかったよ兄ちゃん! 」


兵士達『了解! 』


ゴブリンへの対処法も一刀が指示していた。


真桜「ほぇ〜!?あんな棒切れから炎を出したり、化け物を呼び出したり、あの兄さん、意外とやるもんやな!? 」


沙和「単なる変態さんじゃなかったなの!? 」


確かに普段の一刀だけ見ていたら変態としか思うことがない


だが一応一刀だってやる時はやるのだ


凪「ほら二人とも、休んでる間はないぞ! 」


真桜「おっと、そやったな 」


沙和「沙和達も頑張るなの! 」


このままいけば一刀達の勝利!


誰もがそう思っていたその時である。


ミノタウロス「モオォーッ!! 」


『ゴゴーッ!! 』


黄巾党兵士「ひいぃーっ!? 」


パッ!


黄巾党兵士「へっ? 」


始まりはミノタウロスとゴーレムが突然消えたのがきっかけとなり


一刀「空気の弾よ! 」


プスゥッ…


一刀「ありゃ? 」


一刀の魔法まで発動しなくなっていた。


季衣「兄ちゃん、一体どうしたの!? 」


一刀「俺にも何が何だか? 」


ここが魔法世界ならば魔力無効化エリアというものが存在するのだが


そうだとしてもさっきまで魔法が使えたはずなのに急に使えなくなるのはおかしい


真桜「いま兵士達から聞いてきたけど、門付近で暴れとった牛と鉄球が勝手に消えたんやって、どないなっとるん!? 」


一刀「えぇっ!? 」


召喚獣は契約主である一刀が指示しない限り勝手に消滅はしない


ある理由を除いて…


スフィンクス「まさか一刀、魔力切れなのかニャ!? 」


一刀「どうやらそうらしい!? 」


魔力切れ


それは文字通り魔法使いの魔力が切れてしまうこと


魔力が切れた魔法使いは魔法が使用できないことはもちろん、ろくに体を動かすことすらできなくなる。そして召喚獣を呼び出すことすらできなくなる。


ここが魔法世界ならば魔力回復薬(ポーション等)が使えるが残念ながらないため自然回復しか道はない


しかし、個人差はあるが魔力を全快させるには最低三日はかかるのだ。(その間、魔法の使用は禁止)


スフィンクス「一刀、一体何に魔法を使ったのニャ!? 」


一刀「さぁ、俺には全然…あっ!? 」


実は一刀は魔力切れになる心当たりがあった。


その理由は以前華琳へのストレス解消として放った魔法である。


あのストレス解消で一刀は多くの魔力を失い、この戦いでも召喚獣や魔法を使用しまくったため魔力切れが起きたのだった。


そしてついに


スフィンクス「ニャっ!? 」


パッ!


スフィンクスまで消滅してしまった。


一刀「はぁはぁ…!? 」


凪「大丈夫ですか!? 」


季衣「兄ちゃん!? 」


魔力が切れてしまった一刀はもう箒すら出せなくなっていた。


更に追い討ちをかけるかのように


黄巾党「敵の手が緩んだぞ!今なら攻められる!! 」


ギャシャーッ!!


黄巾党とゴブリン達が好機とばかりに攻めてきた。


兵士「黄巾党並びにごぶりんが次々と攻めてきています!? 」


真桜「あかん!?どないすりゃいいねん!? 」


沙和「もうおしまいなの〜!? 」


凪「くっ!? 」


一刀達にピンチが迫った少し前


パカパッ!!


華琳「皆、急ぐわよ! 」


春蘭「はいっ 」


華琳率いる本隊が一刀がいる町へ向かっていた。


華琳「(あの町には既に義勇軍がいるから大丈夫だと思ってたのにまさか怪物が現れるだなんて予想外だったわ!?)死なないでね一刀! 」


町へ急ぐ華琳達であったが果たして間に合うのだろうか!?


一刀「はぁはぁ…!? 」


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