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スフィンクスとゴブリン

前夜にて日頃の華琳への恨みから枕に八つ当たりし、その現場を華琳に見られてしまい、一刀は殺されるかと思いきや、華琳からとある町の救援へ向かうよう命じられてしまった。


断ると殺されかねないため嫌々ながらも季衣と兵士達を連れて一刀が町へ向かうと


そこには以前出会った真桜、凪、沙和の三人がいたのだった。


真桜「しかしまぁ、軍から救援が来たことはうれしいけど必要ないかもせぇへんなぁ 」


季衣「何で? 」


沙和「この町は要塞並みに頑丈なの、それに沙和達が守ってるから黄巾党なんて怖くないなの 」


自信満々な言葉を放つが


一刀「甘いな。この世の中に完全、完璧という言葉はない! 」


一刀が偉くまともな言葉を放った。


真桜「何なんやこの兄さん!? 」


沙和「さっきはまるで変態だったのに急にまともになってるなの!? 」


一刀の変化に驚く二人だが


一刀「そう。少しだけまともな姿を見せればもう変態なことはしないと油断してしまう君達のように! 」


シュッ!!


そう。さっきまでの一刀はみんなを油断させるための演技だったのだ!


変態に戻った一刀はすかさず『下着抜き取り(アンダー・スティール)』を繰り出すのだが…


ガシィッ!!


凪「甘いのはあなたの方です 」


一刀「なにぃっ!? 」


凪に腕をつかまれてしまった。


真桜「甘いな兄さん、凪は気を使うだけでなく体術の達人なんやで 」


今まで武人相手にアンダー・スティールが成功していたのは相手が油断していたからである。


だが体術の達人であり、気を探ることができる凪は一刀のスケベな気を察知したためアンダー・スティールが通用しなかった。


一刀「ば…馬鹿な!?アンダー・スティールが二度も破られるだなんて!? 」


自慢であった特技が破られたことにショックし、その場でがくりと項垂れる一刀


ちなみに一度目はノーブラノーパン派の雪蓮である。


一刀「し…しかし、完璧というものなんてこの世には存在しないというとは本当の話だ。今から俺がそれを証明してやる! 」


スッ!


一刀は指輪をはめると


一刀「聖なる賢獣よ、いでよ! 」


パァッ!!


一刀が呼び出したのは…


ニャアァンッ♪


ファラオのような飾りをつけ、小さな翼を生やした三毛猫であった。


真桜「何するかと思うたら猫呼び出しただけかい!! 」


沙和「でもかわいいなの♪ 」


もちろん一刀がただの猫を召喚獣として契約するはずがない


スフィンクス「一刀、ボクを呼び出すとはかなりの事態だと思っていいニャね 」


季衣「ね…猫が喋った!? 」


凪「噂に聞く化け猫か!? 」


スフィンクス「違うニャ!ボクはスフィンクスニャ! 」


聖なる賢獣スフィンクス


その名の通り知恵に優れた召喚獣で契約可能な召喚獣の中でもかなりの地位を持つ


一刀「さぁスフィンクス、お前の知恵でこの町の警備を評価してくれ 」


スフィンクス「どれどれ… 」


一刀がスフィンクスにこの町の地図を見せると


スフィンクス「ふむふむ、成程ニャ 」


スフィンクスが評価した結果


スフィンクス「確かにこの町の優れた防壁と彼女達三人の戦力を考えれば相手が黄巾党といえども防ぎきれるのニャ 」


真桜「ほら見んかい! 」


沙和「一瞬驚いちゃったなの!? 」


スフィンクスの高評価に喜ぶ安心する二人であったが


スフィンクス「だけど、それは相手が黄巾党だけニャらの話なのニャ 」


凪「それはどういうことです? 」


真桜「まさか怪物でも攻めてくるいうんか?んなアホな 」


確かに普通ならばそんなことはあり得ないのだが


一刀「おいおい、まさか!? 」


季衣「どうしたの兄ちゃん? 」


この中で唯一一刀が何かを知っているようであった。


スフィンクス「そのまさかなのニャ、そしてそろそろ… 」


スフィンクスがそう言うと


兵士「大変です楽進(凪の名前)様! 」


一人の兵士が駆けつけた。


凪「あなたは確か今日の見張り、そんなに慌てて何かあったのですか? 」


慌てる訳を聞いてみると


兵士「実は命じられた通りに見張りをしていましたら黄巾党が攻めてきたんです!? 」


真桜「何や、そんなもん今更やんか 」


沙和「そんなので慌てるなんて変わってるなの 」


兵士「俺だって黄巾党だけでこんなに騒いだりしません!!奴らの中に見たこともない緑の体をした小鬼のような奴らが混じってたんです!? 」


三人『えぇっ!? 』


兵士の言葉に三人は驚いた。


すると


スフィンクス「やはりなのニャ、今からここの高い場所に案内するのニャ! 」


ぱたぱたっ!!


翼を広げ空を飛びながら移動するスフィンクス


一刀「マジかよ!? 」


季衣「兄ちゃん、どういうこと? 」


そしてスフィンクスに続いて一刀達が向かうと


バァンッ!!


確かに黄巾党に紛れて緑の体をした小鬼のような奴らがいた。


真桜「何やねんあれ!? 」


沙和「あんな人間見たことないなの!? 」


見たこともない緑の小鬼に驚く二人だが


一刀「あいつは人間なんかじゃない、モンスターだ!? 」


凪「もんすたー? 」


季衣「兄ちゃん、それってこの間現れた奴みたいなものなの? 」


季衣はこの間の戦いでゴーストと出くわしたため、モンスターの存在を知っていた。


一刀「あぁ、しかも厄介なことにゴブリンだ!? 」


季衣「ごぶりん? 」


・ゴブリン


緑色の体をした小鬼。体は小柄だが人を襲うことしか頭になく、頭は悪いが数が多い


一刀「何でこんなとこにゴブリンがいるんだ!? 」


ここが魔法世界ならばゴブリンがいてもおかしくないが


ここは魔法世界ではない


何故ゴブリンがこの世界にいるのか?


だが一刀は奴の存在を忘れていた。


一方その頃


黄巾党兵士「うひょひょっ!これだけの兵士を揃えるなんて、あんたすげぇな! 」


黄巾党が高評価する人物


それは…


デビバット「ニャハハッ!俺にかかればこれくらい朝飯前よ♪ 」


一刀と同時にこの世界にやって来た悪魔・デビバットであった。


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