竹籠売りと竹籠編み機
町へとやって来た一刀、華琳、春蘭、秋蘭の四人
その道中、一刀達は一刀・華琳、春蘭、秋蘭の三手に分かれて行動し
華琳と共に下着専門店に入った一刀は一騒動を起こして華琳にボコられた後
二人が市場へ向かうと
?「さぁ、いらはい!いらはい!!ちょっと見ていってやぁーっ! 」
そこには紫髪のツインテール風な髪をした関西弁を喋り
ぶるんっ!!
上半身が水着のような服を着た巨乳の女の子が商売をしていたのに出会ったのだった。
一刀「(巨乳ーっ!!) 」
シュバッ!!
華琳「あっ!こらっ!! 」
一刀は華琳が止めるのも聞かずにその女の子の元へ向かうと
?「おっ、何や兄さん、(ウチの商品に)興味あるんか? 」
一刀「はい!(巨乳に)興味あります!! 」
?「そうか、うれしいなぁ♪ 」
ぶるんっ♪
商品を販売するのに夢中で女の子は一刀の目線が胸に向けられていることに気づいていなかった。
華琳「全く一刀ったら、ここでは何を売ってるのかしら? 」
追い付いた華琳が女の子に聞くと
?「お客さん、よくぞ聞いてくれました!ウチの店ではこちらの竹籠を扱ってます 」
スッ!
女の子は華琳に竹籠を差し出した。
華琳「へぇ、なかなかのものじゃない。どうやって作るのかしら? 」
?「知りたい?そんなに知りたいのなら特別に見せましょ! 」
華琳「いや、別に… 」
李典「こちらにあるのはこの李典様特製『全自動竹籠編み機』や! 」
ジャーンッ!!
特に聞いていないにも関わらず某猫型ロボットのように竹籠編み機を取り出した女の子・李典
李典「まずは材料である竹を入れまして、次に横にある取っ手を回しますと 」
手で回す時点で全自動ではないのだが、その点について華琳は突っ込まなかった。
すると
カタカタッ!!
李典「あっという間に竹籠が編み上がるっちゅう優れもんやで! 」
ぶるんっ♪
自信満々とばかりに胸を張る李典
李典「ちなみにこの横にある赤い釦を押すとすごいことが起きるんやで、お兄さん、押してや 」
一刀「えっ!?押していいの!? 」
李典「えぇよ!勢いよく押してぇな! 」
一刀「じゃあ、えいっ!! 」
スッ!
そう言いながら指をつき出す一刀
最初から話を聞いていれば押すのはボタンだとわかるのだが
巨乳に目がいって話を全く聞いていなかった一刀は
むにゅんっ♪
李典「へっ?… 」
大方読者も予想していたとおり、李典のおっぱいを押してしまった。
その直後…
ドガバキンッ!!☆ミ
李典「このドアホっ!!ウチのおっぱいに何さらすんねん!! 」
李典にボコられる一刀であったが
一刀「く…悔いなし! 」
おっぱいがつつけたので一応満足する一刀であった。
李典「誰か!!警邏隊の人を呼んでぇ!! 」
その警邏隊の隊長が目の前にいる一刀なのだが
華琳「(やると思ったわよ。この馬鹿) 」
ちなみに華琳も一刀をボコボコにしようとしたのだが既に李典が一刀をボコボコにしたためやめたのだった。
華琳「この男は後で私が厳しく言っておくから話を続けてちょうだい 」
李典「おっとそうやったな、次に触ったらブッ殺したるからな!! 」
一刀「は…はいっ!? 」
李典は一刀に厳しく注意すると
李典「こちらの釦を押しますと 」
ポチッ!
李典がボタンを押した瞬間
カタカタッ!!
李典「何と!?作業速度が1、5倍上がるんやで! 」
それだけのボタンであった。
華琳「へぇ、ならこの装置でこの竹籠を編んだわけね 」
と思う華琳だが
李典「いや、違うで 」
華琳「えっ? 」
即座に否定されてしまった。
李典「ここに置いとる竹籠は村のみんなで編んだもんや 」
華琳「じゃあ竹籠編み機で作った竹籠は? 」
李典「一個もないで、実はその全自動竹籠編み機はまだ改良中でなぁ、そこの方は自分で編まなあかんねん 」
何じゃそりゃ!!
突っ込みたくなる瞬間であった。
すると
一刀「しかしこの時代にこんなものがあるなんてな 」
スッ…
興味本意でボタンを押そうとする一刀を
李典「あっ!押したらアカン!! 」
一刀「えっ? 」
ポチッ!
李典が止めようとするが時既に遅く、ボタンは押されてしまった。
その瞬間!
ボンッ!!
一刀「おわっ!? 」
急に竹籠編み機が爆発してしまった。
李典「あちゃ〜、やっぱ壊れてもうたか、この全自動竹籠編み機は改良中っていうたやん、二度釦を押すと爆発する仕組みになっとんねん 」
一刀「そんな危ないもん置いとくな!! 」
さすがに今回は突っ込む一刀であった。
李典「お兄さん、竹籠編み機壊したんやから竹籠一個買うてぇな 」
一刀「何でやねん!! 」
無茶苦茶な話である。
華琳「一刀、一個くらい買ってあげなさい 」
と華琳は言うが
一刀「嫌だね!! 」
買うのを拒否る一刀
常日頃からとある理由で金欠ぎみな一刀にとって竹籠一個とはいえ浪費は避けたいものであった。
だがこのままでは無理矢理にでも買わされそうだと察した一刀は
一刀「仕方ない。魔法で何とかしてやるよ 」
スッ!
杖を取り出すのだった。
作中、初期を除いてそういった描写が少なかったため時折作者も忘れてしまいがちだが一刀は一応魔法使いである。
李典「まほう? 」
華琳「ちょっと一刀! 」
一刀「いいから黙ってろ。世に存在するものよ、復活せよ! 」
一刀は再生の呪文を唱え
一刀「タイム・リ… 」
竹籠編み機目掛けて呪文を繰り出そうとしたその時!
華琳「むやみに魔法を使うなって言ってるでしょ!! 」
一刀「うぉっ!? 」
華琳に大声で叫ばれ、呪文が途絶えてしまった。
その直後
バチバチッ!!
華琳「何よこれ!? 」
一刀「あっ、ヤベ!? 」
杖の先から火花が発生した。
魔法を使う時に使う呪文は高度なものであり、唱える時に呪文が途切れたり、違った呪文を唱えると大変なことが起きる。
その大半な結末として…
ボッカアァーーンッ!!
主に爆発が待っていた。
プスプスッ…
一刀「かはっ!? 」
李典「けほっ!? 」
回りに他の店がなかったため爆発の被害は一刀と李典だけですんだものの
バララッ!!
竹籠編み機はおろか、商品として置かれていた竹籠までチリと化し、木端微塵になっていた。
ちなみに
華琳「まさかいきなり爆発するだなんて驚きね!? 」
咄嗟に危険を察知した華琳は一刀の背後に隠れたため爆発の被害を受けずにすんだのだった。
その後
一刀「うぅっ…!?俺の貯金が〜!? 」
激怒した李典によって竹籠と竹籠編み機の弁償代として有り金を全て奪われ泣きながら歩く一刀
華琳「泣くのはよしなさい。私も少し出してあげたでしょ 」
そして一刀の手持ちでは全額払いきれないため華琳も財布から少々出したという
一刀「(元はといえば華琳が原因だろ!なのになぜ俺が全額払わなきゃならんのだ!!ちきしょう!!これでしばらくの食費は配給制の安い弁当か) 」
そんな華琳の手には唯一無事であった試作品の竹籠が握られ
二人は春蘭達と待ち合わせた場所に向かったのだが
華琳「何であなた達まで竹籠を持ってるの? 」
バァンッ!!
何と!?待ち合わせ場所にいた春蘭と秋蘭も何故か華琳が持っているものと同じ竹籠を持っていた。
春蘭「私は服屋を見てましたら眼鏡をかけた女おしゃれなものと話しているうちについ買ってしまいまして 」
秋蘭「私は雑貨屋を見てましたら体のいたるところに傷のあるものがじっと見つめてきましたのでつい買ってしまいました 」
この華琳達が出会った三人が後にまた華琳達と出会うことをこの時の華琳達は気づいていなかった。
一刀「(はぁ、おっぱいつつけたけど金はなくなるし、これなら部屋にこもっていた方がまだマシだったかもしれないな) 」
一方その頃
とある飯屋にて
李典「あーもうっ!!思い出しても腹立つーっ!! 」
?「真桜ちゃん、そんなに荒れてどうしたの? 」
?「何かあったのか? 」
李典と同じ席にいた眼鏡をかけたおしゃれな女の子・于禁と
体のいたるところに傷のある女の子・楽進が李典こと真桜に聞くと
真桜「今日、竹籠売っとったら知らへん男におっぱいつつかれたんやで! 」
楽進「む…胸をだと!? 」
于禁「うわぁ〜っ、乙女のお胸をつつくだなんてその男は最低なの 」
真桜「まぁその後色々あって店を壊されたから弁償代としてようけ金もらったしな 」
于禁「だから真桜ちゃんそんなにお金があるなの 」
楽進「これはここの飲食代は真桜に決定だな 」
于禁「そうなの。多数決で決定なの♪ 」
真桜「ちょっ!?そんなアホな!? 」
2対1で真桜が払うことになったのだった。




