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町へ行くと下着専門店

月日が経つのは早く、魔法使いである一刀がこの世界にやって来てから約1ヶ月が経過した。


そんなある日のこと


華琳「一刀、命令よ。私の用事に付き合いなさい 」


と部屋で休んでいた一刀に華琳が声をかけてきた。


一刀「は?何で俺がお前なんかの買い物に付き合わなきゃならないんだよ 」


と、普段の一刀ならばこう言い返すのだろうが


一刀「わかった。付き合うよ 」


何と!?文句も言わずに買い物に付き合う一刀


もちろん本心ではなく、ちゃんと裏があった。


一刀「(今朝マジックタロットで今日の運勢を占ってみたら逆位置の『悪魔』だったしな、これはきっと新たな出会いを意味するに違いない!だったら部屋にこもるより外に出た方がチャンスがあるな♪) 」


『悪魔』のタロットカード


正位置ならば裏切り・束縛・憎しみ・破滅・恨み等を意味する不吉なカードなのだが


逆位置ならば回復、覚醒、そして新たな出会いを意味する良さげなカードてある。


一刀「(新たな美女との出会いが俺を待っているぜ!) 」


というわけで外に出る一刀であったが


出口前にて


桂花「お待ちください華琳様! 」


桂花に呼び止められてしまった。


華琳「何なの桂花? 」


桂花「華琳様が町へ向かうのは視察も兼ねてという意味で納得できます。春蘭と秋蘭も護衛という意味で渋々ですが納得できます。ですが… 」


ビッ!


桂花「何故私ではなくこいつを連れていくのですか!! 」


一刀を指さしながら叫ぶ桂花


そう。季衣は近くの賊を迎撃しに向かって留守なのだが、桂花は華琳より留守番を命じられていたのだった。


華琳「あのねぇ桂花、一刀を城に残させたら何をしでかすかわからないでしょ 」


桂花「そ…それは確かに!? 」


正論なため反論できない桂花


華琳「そしてあなたは我が軍の筆頭軍師、あなたしか留守を守れるものがいないのよ 」


桂花「わ…私しかいない 」


それを聞いて悪い気がしない桂花


そして止めの言葉として


華琳「期待しているわよ 」


華琳が桂花にそう言うと


ジャキンッ!!


桂花「お任せください華琳様!この荀イク文若、華琳様が留守の間、猫の子一匹城に入れません! 」


どこから用意したのか?


軍師なのに兵士の服を着て構える桂花


ちょっとオーバーである


華琳「頼んだわよ桂花 」


桂花「わかりました! 」


そして華琳達は町へ向かっていった。


華琳「さて町に着いたところで、みんな好きな場所を見たいだろうし、ここから先は三手に分かれましょうか 」


春蘭「そうですね 」


秋蘭「わかりました 」


三手に分かれることになり


一刀「それじゃあ、あばよ! 」


一刀は直ぐ様離れようとするのだが


ガシッ!!


華琳「何処行くの一刀、あなたは私と一緒にいなさい 」


華琳に襟首を引っ張られ、動きを止められてしまうのだった。


春蘭「お…お待ちください華琳様!何故北郷が華琳様と共に向かうのですか!? 」


華琳の意見に反対する春蘭であったが


華琳「春蘭、じゃあ聞くけど一刀を一人で放置させた場合、万が一賊が襲ってきたら誰が一刀を守るの? 」


春蘭「そ…それは!? 」


華琳の言葉に黙る春蘭


スケベなことをする時やキレた時なら武将並みの強さを発揮する一刀だが


普段は成人男性以下の強さしかない一刀を知るだけに黙るしかない春蘭であった。


春蘭「では私か秋蘭が北郷と共に… 」


華琳「あなた達は一刀と一緒にいるのが嫌でしょ。部下に不遇な思いをさせるわけにはいかないわ 」


確かにそうであった。


春蘭「し…しかし!? 」


秋蘭「諦めろ姉者、華琳様が一度決めたことは簡単に変えるような人ではないと知っているだろう 」


春蘭「うぅ〜北郷、私は貴様の弱さが羨ましいぞ 」


弱さが羨ましいって


華琳「それじゃあ一刻(一時間)後にここに集合ってことで解散! 」


というわけで一時解散となり


一刀「じゃあ、そういうことで♪ 」


早速別行動しようとする一刀に対し


ゴツンッ!!☆ミ


華琳「あなたは私と一緒に来なさいって言ってるでしょう! 」


一刀「は…はい!? 」


華琳による制裁の拳骨が繰り出されたのだった。


一刀「いててっ、そういえば突然町へ行くだなんて華琳は何か見たいものでもあるのか? 」


一刀が華琳に質問すると


華琳「特にないけど探してる奴がいるのよ 」


一刀「探してる奴? 」


華琳「えぇ、最近町の裏道で私達の人形を売りさばいている黒装束がいると聞いてね、私の手で捕まえてやろうと思ってね 」


ギクリッ!?


一刀「そ…そんな奴がいるのか!? 」


読者も気付いていると思うが、その黒装束の正体はもちろん一刀である。


最近金欠気味だったため、密かにフィギュアを製作し、売っていたのだった。


もちろん華琳達本人の許可なく販売しているため犯罪である。


※読者も一刀の真似をしてはいけません


このまま裏道に行けば一刀を知っている人に出くわす可能性があるため、それを避けたい一刀は


一刀「そ…そういえば華琳、ちょっと服を見ていかないか!? 」


華琳「服? 」


一刀「この近くに服屋があるのを思い出したんだがどうだ!? 」


この一刀の言葉に


華琳「まぁ、たまにはいいわね 」


一刀「(よしっ!) 」


服屋に向かうことを決意した華琳であったが


向かった先は服屋は服屋でも


バァーンッ!!


一刀「し…下着専門店じゃないか!? 」


ランジェリーショップこと下着専門店であった。


スケベで評判なさすがの一刀でもここに入れば店員や客から白い目で見られるため入れなかったりする。


一刀「(な…何故華琳は俺をここに!?) 」


するとそこへ


華琳「ねぇ一刀、私にはどっちが似合うかしら? 」


バァンッ!!


白のブラと黒のブラを持ってきた華琳が現れた。


一刀「ど…どういうつもりだよ華琳!? 」


こんな場所、彼女連れでなければ確実に不審者扱いされてしまう。


華琳「あら、あなたが服屋に入ろうって言ったんじゃない。だからあなたに私の下着を選んでもらおうと思ってね。さぁ一刀、私にはどっちが似合うの? 」


一刀は完全に華琳に遊ばれていた。


そして下着を選ぶことは通常の男ならば喜ぶのかもしれないが


一刀「どっちでもいいよ 」


適当な返事を返す一刀であった。


華琳「その態度は何よ!! 」


一刀「だってさぁ、これが春蘭達のような巨乳ならば真剣に悩むんだけどお前の胸じゃなぁ 」


ちらっ…


そう言いながら一刀は華琳の胸を見て残念な反応をするのだった。


その直後


ドガバキンッ!!☆ミ


華琳「この馬鹿!! 」


一刀「ぐふっ!? 」


華琳にボコられる一刀であった。


華琳「(まったく一刀ったら、折角私があなたが選んだ下着を選ぼうと思ったのにその反応は何よ!よし、見てなさい) 」


何か一刀をからかうネタを思い付いた華琳は


華琳「一刀、絶対私に似合う下着を選んできなさい!私がそれを着てあげるから! 」


一刀「えぇ〜、俺は別に… 」


華琳「ちなみに私が三十秒数える間に持ってこなかったら減給だからね!1、2、3… 」


一刀「はやっ!? 」


ビュンッ!!


さすがに減給されるのはヤバいと感じ、直ぐ様華琳に似合う下着を探しに向かう一刀


一刀「とはいえ華琳にどんな下着が似合うんだ? 」


適当に選んだらまた何か命じられると察した一刀は真面目に下着を探すのだが時間がどんどん迫ってくる


すると


一刀「あっ…あれは!? 」


一刀は一枚の下着を発見したのだった。


そして


華琳「27、28、29… 」


一刀「待った華琳!? 」


一刀はギリギリで間に合ったのだった。


一刀「さぁ華琳、これを着てくれ! 」


スッ!


そう言いながら一刀は一着の下着を華琳に渡した。


一刀「お前に一番似合う下着だ! 」


一刀がそんなことを言うため


華琳「期待してるわよ一刀 」


ピシャッ!!


華琳は疑いもせずに試着室に入ったのだが


数秒後


シュッ!


一刀「あいたっ!? 」


試着室から突然ハンガーが繰り出され、一刀に命中すると


華琳「か〜ず〜と〜!! 」


ピシャッ!!


試着室から下着姿の華琳が怒りながら出てきた。


一刀「華琳、お前下着姿で… 」


華琳「そんなことはどうでもいいのよ!!それよりこれのどこが私に一番似合う下着だっていうのよ!! 」


そんな華琳の手には


バァンッ!!


赤いフンドシが握られていた。


何故一刀がそんな下着を選んだのかというと


一刀「ほら、お前ってば胸が残念じゃん、だったら丸出し状態でも大丈夫かなって 」


最低最悪な理由であった。


そして一刀の返事を聞いた華琳は


華琳「こ…このお馬鹿ーっ!! 」


一刀「ギャアァーッ!? 」


ドガバキボコンッ!!☆ミ


激しく激怒しまくり、一刀をボコりまくるのだった。


そしてこの日、武器屋や酒屋等、争いが起きそうな場所ではなく争いとは無関係な下着専門店から物凄い音が聞こえたという。


それから数分後


華琳「まったく!これじゃあ私が馬鹿みたいじゃないの!! 」


一刀「ほげ〜っ!? 」


ずりずりっ!!


ボコボコにされた一刀を引きずりながら町を歩く華琳


一刀「(ちくしょう!何が新たな出会いだ!これじゃあ正位置の破滅を意味してるみたいじゃないか) 」


こうなったのも完全なる自業自得である。


そんな華琳達は


華琳「あら市場に着いたみたいね 」


あらゆる物が販売されている市場へとやって来た。


一刀「(これなら部屋にこもって昼寝でもした方がマシだったぜ) 」


するとそんな一刀の前に


?「さぁ、いらはい!いらはい!!ちょっと見ていってやぁーっ! 」


紫髪のツインテール風な髪をした関西弁を喋り


ぶるんっ!!


上半身が水着のような服を着た巨乳の女の子が商売をしていたのだった。


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